ゴルフ場運営の現状と今週どうしてゴルフ業界について取り上げるのか話します!!

なかなか太陽が出ないので逆に日中もカーテンを閉めて照明をギンギンにして、太陽と呼ぶという発明をしました。

時間の感覚がおかしくなっただけでした。

曇り空でも太陽光は偉大です!!

さて、今週はゴルフ業界について取り上げていく事にしました。
仕事の関係者とゴルフに行った際に、ゴルフ業界の現状について話せるようになればもう一目置かれる事は間違いないでしょう。
ちなみに私はゴルフをやらないです(何も知らないやつの意見!!)

コロナ禍で屋外スポーツは人気を高めていますし、松山英樹さんの活躍もあり活況となっている事が考えられる業界です。

具体的にはゴルフ用品の中古販売を行っている、ゴルフ・ドゥ、ゴルフ予約やゴルフメディア、ゴルフレッスン、ゴルフ用品販売などを総合的に行っているゴルフダイジェスト・オンライン、ゴルフ場予約がメインのバリュー・ゴルフを取り上げていきます。

ちなみにゴルフ業界を取り上げる理由は、前回旅行業界を取り上げていた際に、ゴルフ場の運営をおこなうリソルホールディングスの業績を見ていて気になった事があるからです。
今回は、リソルホールディングスのゴルフ場事業と、同じくゴルフ場の運営を行うグリーンランドリゾートの決算から、どうしてゴルフ業界について取り上げる事にしたのか書いていこうと思います。

なので今回は単純な理由の説明回です!!

まずは以前見たリソルホールディングスのゴルフ場運営事業について改めて見ていきましょう。

2021年3月期の通期の業績としては

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ゴルフ場運営の事業は、売上高は24.6%減の36.0億円、セグメント利益は58.1%減の1.1億円となっています。

ゴルフ市場は活況なのかと思っていたわけですが、減収減益でゴルフ場というところでいうとそうでもなかったわけです。
とはいえ利益は出ていますから一定の需要があった事は分かります。

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ではどうして減収減益となってしまったのかというと、その要因はコロナ禍で需要の高まりはあったものの、コンペや宴会などが振るわなかったとしています。

ゴルフ場は通常のプレーによる収益だけではなく、そういったコンペやそれに付随する宴会などに支えられていた部分が大きかったという事ですね。

これはホテル業界でも実は同じことが起きていて、結婚式や宴会、パーティーなどによく利用されていたラグジュアリーホテルは、そういった事業の売上規模が大きく宿泊減だけではなくその影響も受けてしまい、それこそビジネスホテルなんかよりも業績が大きく悪化しています。

意外とこういった施設は宴会やパーティーなどの大人数が密な空間で集まる事を前提としてサービス設計がされていたわけです。なのでコロナの影響が大きくなっています。

続いて同じくゴルフ場の運営を行っているグリーンランドリゾートのゴルフ事業の業績を見ていきましょう。

こちらは決算期が12月なので、まずはリソルホールディングスと同様に4-3月に調整して業績を見ていこうと思います。

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売上高は7.7%減の8.9億円、セグメント利益は0.3億円の黒字→0.1億円の赤字となっています。
業績は悪化しつつもリソルホールディングスと比べると業績はあまり悪化していないようです。

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業績の変動要因に関しては、緊急事態宣言発令期間の利用減少に加えて大型コンペの減少を上げています。
やはりコンペ減の影響はあったようです。
結果として2020年の1年間で運営する3つのゴルフ場での利用者数は、1万837名減の12万2093名となったようです。

業績悪化が比較的小さかったのは、もちろんゴルフ場自体の人気などもあるかもしれませんが、グリーンランドホールディングスの方は福岡の大牟田や久留米付近の施設だという事で、もともとそこまでコンペ需要などが多かったわけではなく、近隣住民の利用に支えられていた可能性が高そうです。

とはいえ業績は悪化していますから、ゴルフ業界でもゴルフ場運営というところではコロナの影響があった事が分かりますね。

続いて直近の3ヶ月(2021年1~3月)の業績をコロナの影響のなかった2期前と比べて見ていきましょう。

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①リソルホールディングス:売上8億6624万円(15.7%減) 利益1億838万円の赤字→2983万円の黒字
②グリーンランドホールディングス:売上2億2778万円(0.3%増) 利益422万円の赤字→1116万円の黒字
となっています。

やはりコンペ需要などの大きかったと考えられるリソルホールディングスでは、そういった需要は回復してこない中でまだ売上は減少傾向にあるようです。
一方でグリーンランドの方は売上は微増となっています、1~3月といえばコンペや宴会などは開きにくい状況でしたから、やはり個人利用や近隣住民の利用が多いと考えられます。

とはいえ、ゴルフ場運営が活況かといえばそうでもないようです。

しかし利益面を見てみると2社とも黒字転換しています、この1~3月は寒い時期ですからもともと業績は落ち込みやすい時期で赤字だったわけです。
それが2社とも黒字となっています。

コロナ禍で経営の効率化が図られたことや、そもそもコンペ需要は売上規模は大きいものの利益率は低かったので、むしろ個人利用者が増加した事で利益面では好調となっていたと考えられます。

今後に関しても、利益率の高い個人利用者の増加によって売上減でも利益率の上昇が望めるかもしれません。

という事でゴルフ業界は活況となっていると聞いていましたが、コンペ需要減もありゴルフ場運営に関しては活況だとは言えない状況です。

なのでゴルフ場に関しては好調とは言えない中で、実際のところゴルフ市場がどうなっているのか気になりましたので、今週ははゴルフ業界の企業3社を取り上げてゴルフ市場をみていこうと思ったという話でした!!

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