キューピーの決算から考える未来

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今回見ていくのはキューピー株式会社です、マヨネーズやドレッシングが有名な会社ですね。

こんなニュースがありました。

キユーピー、純利益36%減に下方修正 業務用の出荷減少

キユーピーは2日、2020年11月期の連結純利益が前期比36%減の120億円になりそうだと発表した。従来予想(22%減の145億円)から減益幅が拡大する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の広がりで、国内と中国の業務用商品の販売が大幅に減少する。

売上高は1%減の5400億円と150億円下振れする。中国では既に業務用商品の出荷に影響が生じているという。国内ではインバウンド需要の低迷で菓子・お土産向けの原料販売も振るわない。営業利益は6%減の300億円を計画する。新型コロナウイルスの影響は6月まで続くと業績予想に織り込んでおり、長期化すれば業績は今後変動する可能性がある。

同時に発表した19年12月~20年2月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%減の25億円だった。鶏卵相場の上昇で国内卵事業の採算が悪化した。売上高は4%増の1331億円。中国や東南アジアの需要拡大で海外の調理・調味料事業が好調だった。

どうやらキューピーは、外出自粛の影響で業務用商品の販売が減少し、さらに菓子やお土産の原料販売も減少した事によって業績の下方修正したようです。

外食産業は大打撃のようですから、業務用がダメージを受けているのは間違いないでしょう、しかし食事の回数が減るわけではありませんので家庭用はその分増えることも考えられます。
下方修正はしましたがもしかすると、意外と業績へのインパクトは小さくて済む事も考えられます。

今回はキューピーの今後について考えていきましょう。

それではまずこちらの資料をご覧ください。

売上高は1283億円から1331億円へと48億円(3.8%)増加していますが、営業利益は60億円から51億円へと、9億円(15.3%)のマイナスとなっていることが分かります。
これは2019年12月~2020年2月までの数字です、まだ新型コロナの影響は小さかった時期ですので、売上は伸びているようですね。
それから1ヶ月で下方修正ですから、すでに影響が出ていそうですね。

続いてこちらの資料をご覧ください。

キューピーといえばマヨネーズとドレッシングのイメージですが、売上の構成は意外と物流事業が大きいようです、その他にもタマゴ事業も規模が大きいことが分かりますね。

ちなみにタマゴ事業とは、キューピーのホームページによると以下のように説明されています。

自社のマヨネーズのほかにもパン・菓子などさまざまな食品の原料として、食品メーカーやレストランにお届けすること。もうーつは、オムレツ・たまごサラダなど多彩なタマゴ加工品に生まれ変わらせてお届けすること。

レストラン向けや、菓子向けに提供している部分は大打撃を受けている可能性が高そうです。
食事の回数が減るわけではないので、食品メーカー向けやタマゴ加工品は伸びる可能性がありますのでそこまで業績の押し下げ要因とならないのでは無いでしょうか。

また物流事業は以下のように説明されています。

食品の特性に合わせて、常温・定温※・冷蔵・冷凍の4温度帯で品質・鮮度を守り抜く物流を整えており、船舶・タンクローリ一をはじめとする原料輸送サービスから、スーパ一マーケット・飲食店・コンビニエンスストア向け店舗配送まで総合的に手がけています。

スーパーや・コンビニは売り場面積の問題がありますから、配送料が大きく変わる事はなさそうです。
つまり、物流事業に関しては飲食店向けの物流が減少することのダメージがそのまま業績に直結しそうです。

また、調味料部分については最初に書いた通り業務用の落ち込みを家庭用の増加である程度カバーできる可能性があります。
しかし業務用の方が使用料は多いでしょうから、ダメージはあるでしょう。

キューピーの未来!!

食事の回数は変わらないということから、売上規模の大きい、調味料やタマゴについては業績の、押し下げは少なくて済むかも知れません。
しかし物流の収益が悪化する事が主要因となり業績を押し下げることを予測します!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?