合理的に生きれば楽に生きられる
橘 玲 著『人生は攻略できる』を読みました。
橘玲さんの本を要約するのは、意外と難しい。
本の内容が分かりにくいというわけではなく、
説明しようとするとついつい本文の丸写しになっちゃうんです。
そうならないように気を付けながら、ざっくり解説していきます。
お金持ちになる方法
お金持ちになる方法はシンプルです。
この3つしかありません。
「収入を増やす」上で著者がおすすめしているのは共働きです。
世帯収入を上げましょうということです。
専業主婦はやめとけ
投機(FXとか)はギャンブルだよ
マイホームは買うな
宝くじは買うな
ウマイ話には乗るな
お金については大体そんなことが書かれています。
こうして並べると「そりゃそうだよね」と思うのですが、そうやって割り切れない人も、世の中にはいっぱいいます。
どうしても新築の家が欲しいという人もいますし、宝くじに一発逆転の夢を見る人も大勢います。
それはそれでいいんじゃないでしょうか。
専業主婦になったっていいし、家や宝くじを買ったっていいんですが、そのリスクは正しく理解した上で判断をするべきでしょう。
5番の「ウマイ話には乗るな」というのは、
「こんな儲け話がありますよ」
という手にひっかかるなということです。
冷静に考えてみれば、ウマイ儲け話を人に教えるわけがないのです。
頭のいい人ほど、ウマイ話にひっかかりやすい。
「自分は大丈夫」と自信を持っている人が詐欺にひっかかります。
もしウマイ話が転がり込んできたら、100%詐欺と決めつけて突っぱねましょう。
仕事について
仕事に関しては結構キツイことが書かれていて読むのが辛いです。
日本の働き方がいかに異様で、世界から遅れているかということが書かれています。
著者は若い読者に向けて、「なにか『スペシャルなもの』を持つと、それだけで人生が楽になる」とアドバイスしています。
何かのスペシャリスト、もしくはクリエイターになろう、ということです。
(スペシャリストとクリエイターの違いは、組織に属するかしないかです)
日本の企業には、スペシャリストとバックオフィス(マニュアルに沿って責任のない仕事をする人)が混在しています。
両者を判別する方法が一つあり、それが定年退社してもその仕事を続けられるかどうかです。
スペシャリストは、定年退職しても転職したりフリーで活躍することができます。それに対してバックオフィスは会社に依存した働き方をしているので、定年退社したら同じ仕事が続けられません。
どうやってスペシャルなものを見つけるか
これから社会に出る若い人は、どうやってスペシャルなものを見つければいいのでしょうか。
それは好きなこと仕事にするか、得意なことを仕事にするかのどちらかになります。
とはいえ単に好きというだけで、誰もがサッカー選手やアイドルやYouTuberになって成功できるわけじゃないです。
何のスペシャリストになるかは、色んなことに挑戦して探すしかないです。
ここで大事な点が一つ。
どこかに「天職」があるはずだから、それを探し続けようと思っても、多分うまくいきません。
天職が見つかるまで延々を転職を繰り返せばいいというわけではないのです。
明らかに向いていないことを続けるのは時間の無駄だからすぐに離れていいんですが、ベストではないかもしれないけど、少なくともこの仕事は向いていると思ったら、ひとまず一生懸命やってみる。そうしていくうちにその仕事が天職になっていくというわけです。
最後に、「好きなことで、生きていく」が常に正解とは限らなくて、二番目くらいにやりたいことがちょうどいいのかもしれないというヒオカさんの記事をご紹介いたします。