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20代はただの会社員だったのに、30代で"主夫”になって、オレンジページに救われている話

主夫です。こんにちは。

以前、僕がみなさんよりひと足早く「STAY HOME」していたことは、以前noteに書きました。

会社を休職&退職してからというもの、半年以上、もっぱら主夫として生活を送っています。

まさか、自分が主夫、として日常を送るなんて20代の頃は想像もしていませんでした。

といっても、僕は、残業も厭わず働いて、成果を出して、出世を狙うぞ!というタイプの会社員でもなかったんですが、まあ、結婚後もそれなりに働いて、ボチボチと妻と家事を分担しあいながら暮らしていくんだろうな、と思っていましてね。

でも、まさか、朝から買い出しのために、冷蔵庫の野菜室をチェックする日々がやってくるなんて!!

そんなわけで、今回は僕が約半年間に渡って主夫をやってきて感じたことなんかをまとめてみようと思います。

僕の基本的な家事スキル

みなさん、誰でもいいです。一人暮らしの男の部屋を想像してみてください。

男友達、元カレ、学生時代にサークル仲間と宅飲みした先輩のアパート・・・etc

はい。それが僕の独身時代の部屋です。

つまるところ、僕が一人暮らしをしていた時の部屋は、ごく平均的な(それなりに散らかった)男の部屋、だったと思います。それなりに整理されていて、それなりに散らかった部屋でした。まあ、ごくごく平均的な神経質でもかといってズボラすぎない独身男の部屋、だったと自分では思っています(あくまで自分では)。部屋の隅から干からびたナスのかけらを発見したこともありますけど、一人暮らしをしたことある方だったらそれくらいの経験ありますよね(え、ない?うそうそ。絶対ありますよね)

僕は一人暮らしして、毎日外食で済ませるようなお金もなかったので、自炊をしていました。といっても、一日12時間働いたヘロヘロの状態で、肉を切って、野菜の皮をむいて、おかずと副菜と味噌汁を作る体力と気力なんて、これっぽっちも残っていません。

なので、朝にお米だけ研いで、帰宅時間前後に炊き上がるようにタイマーをセットしておく。おかずと汁物はスーパーで豚肉とすでにカットしてある野菜炒めセット的なのを購入し、シリコンスチーマーで豚肉と野菜をレンジでチンしてポン酢で食す。たまにお惣菜コーナーの唐揚げやコロッケや、お刺身なんかを買う、という生活を6年ほど続けていました。

シリコンスチーマー、超便利。10分ほどで野菜も肉もいい感じに蒸されて美味しいんですよね。一人暮らし期間は、いつかシリコンスチーマーが溶けるんじゃないかってくらい使いまくりました。

ズボラ過ぎないけど、神経質でもない、ごく平均的な男の家事スキルだと思ってください。

僕の家は夫婦二人です。なので、お子さんがいらしゃる主婦・主夫の方からしたら、家事の分量は多くないと思います。

「そんな夫婦二人分の家事なんて全然大したことないじゃないか!」って思う方もいらっしゃるかと思いますが、どうかそこはマジで目を瞑ってください。お願いします。

献立考えるのって大変すぎじゃない!?

僕は実家に住んでいた10代、母親のメニューに文句やケチをつけたことがあんまりなくてですね(ちくわがおかずに連続出場してきた時はさすがに少し物言いをしましたが)

でもそれって、今を思えば、母の作っているメニュー自体にそれほど興味がなかったんじゃないか?とも思ったりして。僕は好き嫌いもほぼない方なので、さしたる不満も持たず、「こういうものだ」と無意識に思って、10年以上ご飯を作ってもらっていたと思うんですね。

そして、今。妻は会社員で、出社をしているので、日中、家でこういった文章を毎日モサモサと書いている僕が、ほぼご飯作りを担当しているんですね。

それで、思ったんですが。

毎日毎日毎日、献立考えるの、大変すぎじゃない!?

いやいやいや、待って待って。毎日、冷蔵庫の中身、ストックのある野菜や肉類、魚。まだ余裕のある調味料等等々を頭の片隅に入れて、夜6時過ぎになったらメニューを考えて、まずご飯を炊き始める。

ちょっとこの作業大変すぎじゃないですか!?

しかも、世のお母さんは、例えばこれをお子さん二人分+旦那さんの分まで計算している。しかも、栄養バランスまで考えて。いやいやいや、相当無理ゲーですよ。しかも、冷蔵庫の中身が無駄にならないように配分まで考えて!?しかも、お弁当までのおかずまで作って!?難易度最高の『ぷよぷよ』並に難しい作業ですよ!

毎日毎日、高校時代はお弁当まで作ってくれた母親に、今さら心からの感謝の念が湧きあがります。母ちゃん、ちくわで文句言ってごめん。ちくわきゅうり、うまかったよ。

オレンジページに支えられる30代の男の日々

僕は小学校の頃、毎月母親の買っているオレンジページを楽しみに読んでいるような割と奇特な小学生男児でして。でも、その目的はオレンジページ内の読者投稿コラムを読みたいがために、だったんですね。(当時、オレンジページに投稿しているお母さんたちのコラムになぜか全力で共感していました)

ああ!なんであの時、もっとレシピのページを読み込んでおかなかったのでしょう!大人になった今になって、ものすごい後悔をしています。子どもの頃のシワのない脳みそに、1週間使える簡単じゃがいもレシピとかを刻み込んでおけばよかった!!

そして、30歳を超えたいい大人の男になった今、再びオレンジページを購入するようになりました。気になる特集であれば、すぐさまレジに持っていく日々。30歳を超えて感じるオレンジページの偉大さよ

主婦(主夫)にとっての哲学書とでもいいましょうか。鶏肉レシピの特集号など、もうドッグイヤーする箇所がないほどドッグイヤーをしているという本末転倒なことになっています。それに、『男のためのレシピ的』な企画もあって、男性の胃袋もちゃんと満足させるのがオレンジページの偉いところ。

僕の献立ルーティーンは、今、オレンジページによって支えられています。オレンジページがなかったら、毎日、炊き込みご飯と豚汁とほうれん草の煮付け、という平安時代の武士のような食卓だったかもしれません。

しかも、僕は人が引くほどの無類の不器用人間なので(不器用が理由で残業したことがあるほど)いつもいびつにカットされた野菜が食卓に並びます。文句も言わず食べてくれる妻には感謝しかないです。だって、味噌汁の具が毎日毎日不揃いなんですから。

そもそも、別に毎日、料理を作る必要もないんじゃない?

開き直り、といってしまえばそれまでなんですが、今は「まあ、別に無理して毎日料理する必要もないな」って思っています。

この歳になって、ようやく献立を毎日考えるしんどさが身にしみてわかりましたし、毎日毎日野菜を切って、フライパンを振って、綺麗に盛り付ける大変さ。これは想像以上の作業です。毎日やっているお母さんたち、本当にすごい。

その上で、思うことは、

「週に一日や二日、テイクアウトやファストフードの晩ご飯があったっていいじゃないか」

うん。無理して家事を頑張って、メンタルをヤラレたり、家事そのものが嫌になったりするよりは、ご飯だけ炊いて、スーパーのおかずだけの日があったっていいし、近所の居酒屋さんがテイクアウトをしているなら、それを買っていたっていいんじゃないか、って思うんですよね。

僕は働けなくなったことを負い目に「毎日ご飯を作らなきゃ」って切羽詰まっていた時期もあったんですけど、妻の「今日はテイクアウトでいいよ」って言葉にだいぶ救われたし、テイクアウトやスーパーのお惣菜を買うことに罪悪感を感じる必要なんかないんじゃないか、って。

それにレシピにうんうん悩んでも、オレンジページがありますし。

僕はボチボチこれからも主夫をやっていきます。ボチボチが何事も一番ですよね。うんうん。



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