オリンピックセンターに行ってきた

 昨夜の酒を抜くために、代々木のオリンピック青少年センターに行ってきた。ここのバイキング形式の朝食は、宿泊客以外も入れて、壁面全面ガラス窓で、世界中の青少年が集い、広大な食堂で470円だったので、むかしから良く行っていた。
 コロナ禍で全面休館が続き、やっと再開されたので行ってみた。残念ながら完全予約制になり、バイキングではなくプレートに並んだ写真を見る限り、食べるに値するモノとも思えない。さらに500円になっており、海外勢はひとりも居らず、青少年さえ居なくて、くたびれたサラリーマンたちの研修組だけだった。
 まったく行く価値が無くなってしまった。
 そして昔からだが、門扉の守衛がエラそうなこと、この上ない。たかが門番がいい加減にしろ、と思っていた。
 この手の権威主義が日本スポーツが弱体化した原因である。北区にある「オリンピック・トレセン」あたりは科学的でスゴイが、日本全体の体育教育はサイテーを極めている。
 高校時代の体育教師など知性のカケラも無く、根性論のみでしごいていた。
 しかし、江戸期の古武道など創意工夫に溢れ、それぞれの道場が独自性を持って特徴を出していた。
 明治維新以来の教育制度と軍事教練が日本のスポーツをダメにした。全国から徴兵する軍隊はどうしても画一化が避けられず、皇民教育とも相まって、「命令に従わせる」ことを国是としていた。
 第2次世界大戦・敗北後もこの手の「クズ教官」が跋扈している。科学性・合理性など一切無視で、神風の後押しを受ける「神兵」を目指してきた。
 日本のスポーツ界はノモンハンの敗北と、インパール作戦の大失敗を日々繰り返している。
 日本はもう一度「鎖国」した方がイイと思う。文科省を解体し、市町村単位で勝手に教育させる。全国テストなど一切禁止。大学での就職協定など全面廃止、その代わり全企業には通年の必要時採用を義務化する。
 小学校の英語教育とプログラミング教育は中止、その代わり徹底的に国語を教え、毎日必ず作文させる。母国語がマトモに操れない子供に、外国語を教えても両方が無駄になる。
 スポーツに関しては、オリンピックとは縁を切り、世界大会にも参加させない。国内大会も多くは禁止して、県大会レベルで終了する。甲子園大会くらいは「伝統芸能」として残しても良い。
 日本人が公教育など軽視し、それぞれが勝手に地元の民間スポーツクラブに通うようになれば、日本のスポーツは劇的に強くなると思う。
 その成果が定着したら、開国して世界の舞台に復帰すれば良い。もし、まだ存続していたらオリンピックに参加するのも悪くない。
 コロナを良い口実にして、「鎖国」を宣言すれば反対できる国も、滅多に居ないだろう。
 グローバリズムと新自由主義に背を向けて、鎖国するのが21世紀前半の日本の特効薬だと思う。

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