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着付けを習い始めた話

はじめに

着付けを習い始めた。
そのこと自体に深い理由はない。

どちらかというと不可抗力(ってほどでもないが)に近くて、少々着物を自力で着られないとちと困ることが増えてきたな、という感じで、たまたま、母が着付の教室に通い始めるけど一緒にどうかと誘われたので、乗っかった、というのが実情である。

実家のタンスに着物がそこそこ眠ってるのも知っていて、またちょうどパートタイムで働いている仕事の勤務日ではない日がお稽古の日だったので、ちょうどいいな、という理由である。


あとは、海外で着物を着ようと思ったら、自分で着られた方がいいかな、ってふと思ったこと。
ヘアは最悪どうにかなるだろうけども、着付けは特殊技能である。
もちろん着付けてくれる人と一緒に行ければそれはそれでベストなのだろうが、あいにく私は庶民である。
やってもらう人を探して長くお付き合いをするよりも、できる限りできることは自分でやった方が手っ取り早い。
暇も時間もあるのだから、技能を身につけておくことに越したことはない。
芸は身を助ける… かもしれないし。


2月

はじめまして、着付け教室。
長らく、着物を着る、というのは自分の中で懸念事項だった。
昔、浴衣の自装(自分で着ることを自装、他人に着せることを他装と言います。)に挑戦したことがあったのだけど、うまくいかなくて、以来なんとなく苦手意識がある。
初回はこういう風に着られるようになるのが目標、というので、先生に着付けてもらう。
紐の本数が少ないのでラクだ。
これなら、着物着ててもごはんがおいしく食べられるなぁ…🤤
(美容院で着付けてもらうと、着崩れしないようにきゅうきゅうに締めるので苦しくなることもたまにある。)
まずは基本編。
さらしを巻くところから…。道のりは遠い…


3月

月に2回のお稽古。
進捗はのんびりである。
いけばなと同じで、癖付けができるまでは頻繁に着ないと忘れるよな…
と思いつつ、なかなか復習までたどり着かない。とりあえず腰紐の結び方覚えよう…


4月

仕事がばったばたである。
着付けまで到達する頃には、体力は限界。
あーもう今日はムリだな、って日が続いてのんびりのんびり。
ようやっと長襦袢まで到達。(たぶん)
袷を着られるの5月までだからさくさくいかんと………。
着付の道具、家に帰って解体するにすら面倒になっていたのだけど、紐くらいなら手元に出しておいても大して邪魔にならないんじゃない?と言われ、そのくらいならできそうだと思い、紐だけ練習することに。
ついでにYouTube見て、腰紐を五角形にたためるようになった。


5月

先月ようやっと長襦袢を着るところまで到達したと思ったら、さくっと着物まで到達した。
いやいや…、全然無理じゃね?ってなんども思ったのだが、とりあえず、って言って帯まで到達した。
帯の種類すら知らんのに…。
(ちなみにこの時は名古屋帯を練習した。普段着として着るのはほぼ名古屋帯である。まあ、自分が着られるようになりたいのは袋帯なので、これまた道は遠い…。)


6月

本来なら、単衣を着る季節である。
…のだが、まあそんなにたくさん衣装があるわけでもないの季節感のなさは少々勘弁していただくことに…。
お稽古場はクーラーをガンガンにかけるので、袷のお着物でそのままお稽古続行。
いやしかし毎度のことながら、着物を着るまで到達する頃には疲れ切っており、帯をやるときにはもうへろへろ…。
果たして着られるようになるのか?私…


7月

趣向を変えて、浴衣のお稽古。
昔、うまく着られなかったのが心に残っていて、未だに苦手意識のある浴衣。
通常のお稽古では確かに着物を着る練習をしているけども、いやいや待て待て。
帯とか全然無理だし着られなくない??
そんな不安をよそに。
意外と普段の着物より手順がめちゃくちゃ簡易でさっくり着られました。
帯結びもどうだかなぁ…、と思っていたのだけど、思ったよりも出来そう…!

結局、花火大会行ったりお出かけしたりで、2、3回ほど浴衣を着ました。
YouTubeめっちゃ役に立った。


8月

何だかんだ言ってもまあ夏着物も必要よね…、と言ってネットで色々揃えていたら…
ひょんなところから、お着物が手に入りました。
とても嬉しい!!
ところでこのお稽古、初回はいつもの通り、夏の着物と名古屋帯の着付け。
そして2回目は…

いけばな展に合わせて着る着物、可能であれば自分で着たいかも…!と思っていて、母と2人で先生に強引に頼み込み、袋帯のお太鼓を特別レッスンしてもらうことに。

時間もなければ技術もない。
(この時点で名古屋帯すら結べないというレベル感…)

超絶迷惑な生徒である。
猛烈レッスンの結果やいかに…⁉︎


9月

来月に向けて猛特訓。
母と2人で毎度毎度帯を結ぶのに悪戦苦闘、四苦八苦。
なぜ当日着るのを唐織の帯にしてしまったのか…。(デリケートな織物なのでめっちゃ糸浮く。心配。)
まあそれはともかく、やるしかない。
さすがに今回は復習もして、2人で何とか着られる形…にまでどうにかこうにかなった模様。
後は野となれ山となれ。

いやー、それにしてもめっちゃ集中してやったので、ごっそり集中力削れた…

写真は夏着物。


#着付 #着物 #着物を楽しむ #日本文化

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