製造業の私が最近工夫している事（１）在庫調査編

私は製造業の金型プレス加工に従事しています。

普段の業務は製造に従事するのですが、生産を管理する事の方が大切だと感じています。生産性を上げてより良い物を作るには、作り過ぎない事が大切だからです。しかし、生産に追われている現場では、生産管理なんてしている場合じゃない。

• 良い素材は入らない

• 設備は古いし、メンテはそこそこ

• 型の出来は悪く

• 安定していい物もでない

• 研究する時間も場所もない

私の勤める職場ではこんな状態。それでも、生産を止めないよう、少しでも前進できるよう、日夜考え、工夫をしています。下っ端である私ですが、少しずつ工夫をして楽に仕事が進むようにしている事を書いてみようと思います。同じ製造業でも、そうでなくても、誰かの参考になったら嬉しいです。

最近、特に気づいたことは生産管理をExcelで簡略化するだけで、かなり楽になると感じたことです。書き出して、計算して、考えて……。こんなことを繰り返すのはやっぱり大変。表計算や「VLOOKUP」を知っているだけで、10～30％ぐらい調査時間を削減できました。

私の職場では在庫管理が常なのですが、なんせ製品の置き場が広い。標準的な学校の体育館4つ分ぐらいはあります。そんな現場を端から端まで歩いて在庫を見るだけでも大変。だけど、調査を依頼する上司は現場の苦労なんていざ知らず。置き場順で表を並べ替える事すらしてくれません。だから、従業員は記憶を頼りに特定の物を探すのですが、なんせ数十部品を探すので、抜けが出ます。だから、行ったり来たりをく返し、在庫を見るだけで30分以上かかったり……。

煩雑な物を調べる時なんかは、順番を変えるだけで30分が15分になる事もあります。本当にちょっとしたことですが、考えずにやるってやっぱり良くない。部下のために、後輩のために。ちょっとした工夫を施して、やりやすい状況を作りたいです。

「なんでこいつらはこんなに遅いんだ？」

部下に対してそう思う事があれば、自分の行動を見直して欲しい。自分の指示が部下の作業に直結します。部下のためのちょっとした工夫が、早く良い仕事になります。そして、部下が遅いと感じたら、作業を見て、改善点を指導してほしいです。もちろん、全暗記とか無理な事じゃなく、ツールや工夫を凝らした方法を……