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しろうとバンドのお手軽ライブのやり方

演奏技術はともかくとして、しろうとバンド経験豊富な私ですからけっこうネタを持ってたりします。今回はライブに関するお話です。

こんなご時世ですからライブというのもなかなか厳しいものがありますが、一時期は毎週のようにステージに立っていました。エネルギーに溢れていたというか暇だったというか。

毎週とまではいかなくとも、ライブをやるとなると気になるのがお金です。動員のあるバンドだったら別ですが、世の中のしろうとバンドの大半は知り合いに声をかけまくってどうにか客席の格好をつけるという具合でしょう。

チケットもタダで配るなんてこともザラで、チケットノルマ制のライブだとそのたびに持ち出しということになって、メンバーで割ってもけっこうな負担になっちゃいます。

そういったお金の問題だけが理由ではありませんが、実はここ15年ほどはほとんどチケットノルマ制のライブハウスには出演してません。じゃあどんな形でライブに出ているのかと言うと、大きく分けて2通りあります。

ひとつはライブバーでの演奏です。10~20席程度の小さなお店が主で、最初は普通に出演者を募集しているところに応募して出してもらいます。同じ店で何度か演奏すると、お店の人とも顔なじみになってきますから、より気楽に出演できるようになります。なじみのお店だと向こうから出てくれませんかと連絡が来ることも。

費用はほとんどタダ。ある程度お客さんを呼べれば普通にチャージバックももらえたりします。それがなかったとしても、タダ飲みくらいは(笑)。

なじみのライブバーを作るパターンとしては、バンドとして応募するのとは別に、普通の客として入店して飛び入りでセッションに参加するなんてことも。企画としてオープンマイクをやってるお店だとより参加しやすいですね。

そんなこんなでお店に潜入(?)できたら、あとはお店のマスターに今度バンドで出してもらえませんか的な話をするという具合です。

ただ、ライブバーでの演奏は多少ジャンルに制約があります。探せばあるのかもしれませんが、大音量のハードコアパンクを演奏できるライブバーなんてマレでしょう。

もうひとつ、割とよくやってたのが会場借り切りでのライブイベントを企画してしまうというものです。出演バンドを募って、4~5バンドほど集めてのイベントを企画するんです。

知り合いのバンドに声をかけて出てもらうのはもちろんですが、普通のブッキングライブはちょっと敷居が高いと感じているライブ初心者のバンドとかに声をかけると喜んで出てくれました。

費用は会場によってピンキリで、高いところだとひとり当たりの負担はチケットノルマ制と同じくらいかかってしまう場合もありますが、なんせ自分が企画するイベントですから、気心の知れた仲間を集めて楽しめるというメリットが大きいです。

ただ、企画運営というのは非常に面倒くさいです。出演バンドを集めること、出演バンドの機材持ち込み要望などへの対応、会場となるお店との打ち合わせ、チケットの印刷など、主催者としてやることが山ほどあります。

過去に7度やり、毎回イベントが終わると「こんな面倒くさいこともう二度とやるもんか」と思ったものですが、楽しいですから喉元すぎればなんとやらでまたやりたくなってしまって、7回それを繰り返したわけです。

こんな具合で、ライブバーでの演奏とイベント企画という形でのライブ出演が、近年の私のライブ出演の主なカタチです。

それ以外のパターンとしては、自分の企画ではなく他のバンドの企画したイベントに乗っかるとか、ちょっと変わり種としては小学校の課外学習に演奏しに行ったこともあります。ちなみに教育上無難なビートルズを演奏しました。さすがに小学校でスターリンの曲とはか演奏できませんし。

ライブハウスのブッキングライブも悪くありませんが、そこに限定して考えてしまわなければ、しろうとバンドでもステージはけっこう色々あるものです。費用が安かったり、気楽なムードで演奏できたり、のんびり楽しむのに都合の良いやりかたがけっこうあるもんです。

しかし今はこんなご時世ですから、とにかく早くライブを楽しめる世の中に戻ってほしいものです。

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