年収1000万円をめざすには(時間単価を考慮しよう!)
年収1000万円。なかなか魅力的な金額です。
大手企業に勤務していれば、50歳くらいで年収1000万円でしょうか!?
そんな方が、独立して、年収1000万円を維持する場合の事業計画の相談を受けました。その時の資料をアレンジして、noteにしました。
1.年間の実働日数
週休2日とすると、一年間で働けるのは、365日÷5/7=261日
祝日、振替休日は15日(2020年)
お盆休み、正月休みをそれぞれ3日として計6日
有給休は20日(5年半以上勤務の方)
2か月に1回程度は研修等で働けないとして6日
よって正味働けるのは、261-15-6-20-6=214日(1日8時間勤務とすると、年間の総労働時間は1712時間。意外に少ない?)
年収は1000万円を目指したいので、1日におき直すと、1000万円÷214日=46,729円になります。
2.ほどんど経費のかからない仕事で独立する場合
【パソコンさえあればできるような仕事】でも、電気代、ネット代、本代等で諸経費は最低100万円はかかると思います。この分を年収に上乗せすると
100万円÷214日=4,673円
よって214日フル稼働して、一日当たり51,402円(=46,729円+4,673円)稼げば、年収1000万円プレーヤーの仲間入りです。1日の勤務時間を8時間とすると、時間単価6,425円(=51,402円÷8時間)。
例えば、セミナー講師をしている方は、2時間のセミナーの依頼を受けた場合、見積りを2時間×6,425円=12,850円にするのではなく、2時間のセミナーをするにあたって、資料作成、調べもの、移動時間、実際のセミナー時間が計3日(24時間)かかるとすると、24時間×6,425円=154,200円で見積りします。
2時間のセミナーなので154,200円です、と依頼者に伝えて、了解できればOKなのですが、実際のところは???です。
3.飲食店の場合
【飲食店の場合】、売上の3割がそれぞれ材料代、人件費以外の諸経費(家賃、電気代、水道代等)と言われています。
売上をXとすると、X-0.3X(材料代)-0.3X(人件費を除く諸経費)=1000万円で
0.4X=1000万円
よってX=2500万円
214日の稼働日数で割ると、年間売上高2500万円÷214日=116,822円(一日の売上高)となります。
定食が1000円なら116,822円÷1000円=117の注文。
1日に一人で1000円の定食を、117人分の注文をこなせば、飲食店の場合、年収1000万円プレイヤーの仲間入りです。
時間を販売数量に置き換えると、現実味がでてきます。
一人で117食分の料理ができるかと言えば???です。
4.まとめ
実際には一日8時間労働を10時間にしたり、週2日の休みを1日にして労働時間を延ばして収入を確保している方が多いです。
収入の面でいえば、サラリーマンは安定しているし、退職金もでます。独立して会社をおこせば社長になれますが、経営者になれるかどうかは別問題です。営業力がある、人を育てる力がある、決断力等、経営者にはいろんな能力が求められます。いやなことがあっても、サラリーマンとして会社にしがみつくのも収入面では必要かと思います。