人生のキャッチコピーは自分でつける(2020.3.10)

▼テーマ:幸せか不幸かは、自分で決める!

私は東京新聞(朝刊のみ)を購読しています。
今どき一人暮らしで新聞をとる人は珍しいようですが、
(ビンボーなのに新聞代は削らない・笑)
うちの地域は、なぜかチラシが少なくて薄いし、毎週回収してくれるからゴミにもならない(そこ?)。
新聞っていいですよー。

▼新聞はいいぞ!(2019.4.8)
https://note.com/iincho/n/na197891841c6?magazine_key=mdf8d7fd9d6a3

さてさて。
新聞を読んでいると、毎日気づきをいただけます。

2020年3月2日付の東京新聞朝刊に
「再設計はできるか 氷河期世代のいま」(上)

という記事が載っていました。
(署名は添田隆典さん)

著作権の関係で記事をここに載せることはできませんが、気になる方は中央図書館などで探して読んでみてください。

タイトルから察せられる通り、ごくごく真面目な記事です。
同記事によれば、就職氷河期世代(今30代半ば~40代後半)で、その時正社員になれなかった人たちを政府の施策で正社員にしよう(正規雇用を30万人増やす)…という動きがあるとのことで、正社員になるべく奮闘する人の記事。
(そもそも非正規が増えたのは、国が小泉政権時代に「派遣」の規制を緩和したからだという話もあるが、、、)

で、この記事を読んで、「ギリ氷河期世代」の私は思った。

【なぜ氷河期世代関連の記事って、全部トーンが暗いの?】

このテーマで取材されている人の人生ってだいたい、
正社員として就職できず・・・
非正規で期間工・・・
結婚できず・・・親も年取って・・・
未来が見えない・・・というパターン。

「氷河期世代、全員不幸のドン底」みたいに感じられるんですが。

▼前出の記事に載っていたとある一人の男性(40歳)の人生
(記事より抜粋)
・東京の難関私大を卒業
・100社以上受けて内定出ず
・夜は契約社員(荷物の仕分け)で働きながら、公務員を目指したが試験に受からず
・20代後半で不動産会社に就職
・でもリーマンショック…
・格差(原文ママ)を埋めようとして株に手を出して失敗
・ショックでうつ病、一年半療養

・・・・・・前半は私も同じような感じだけど・・・後半が違うな・・・。

この氷河期世代は「自己責任」という言葉が非常に幅をきかせた時代に社会に出たため、「人に助けを求めてはいけない」という考え方が強いと言われている。
だからきっと、この男性も「自分が悪い」と自分を責めていると思うし、だからこそ心の病気になったりしたんだと思う。

ですが、私はあえて言いたい。

あなたは何も「責め」なくていい。自分も国も責めなくていい。
大事なのは判断ミスしたことを「反省」して繰り返さないようにすることだけ。(特に株。株は一発逆転を狙って手を出すものではない。)
でも、最終的には、「捉え方次第」でなんとでもなる!


あなたの仕事、あなたの人生って、楽しいこと一つもなかったの?


私(もうすぐ38歳)、現在アルバイト。独身で結婚予定なし。でも自分の人生があのようなトーンで書かれたら、猛烈に腹が立つ
だって私すげー「不幸」みたいじゃん!!!!! あと私が独身なのは非正規なのと一切関係なかった(泣)


私の人生だって書こうと思ったらいくらでも「不幸」に書けますよ。

(不幸な私バージョン)
・早大法学部に入るも、早々に授業についていけず、法曹を断念
・受けた出版社に全落ち、失意のうちに故郷に帰る
・非正規として裁判所に勤務したが、正職員試験に不合格となり、更新が切れる
・半年間、細かいバイトをする。ほぼ収入がない
・運よく調査会社のライターになるが社内の人間関係に悩まされる
・退職し、ハケンで法律事務に戻るも、更新が切れる
・ベンチャーに就職するが、畑違いの仕事に悩む
・退職し、今はアルバイトのみ
・未婚で子どももいない…老後どうなるかわからない


でもね、私は今はこう思ってます。

(お気楽コメディドラマバージョン)
・憧れの早大! 法律全然ワカランけど面白い! 大学で数は少ないけれど大親友ができました!
・出版社の試験、全落ちしたけど面白かった! 
 新潮社では中瀬ゆかりさんが面接官だったし(笑) いい経験できた!
・裁判所の人たちは法律実務の面白さ、厳しさ、倫理を教えてくれて、ビジネスマナーを叩きこんでくれた。ダメ人間だった私がなんとか生きていけるようになれた。ありがとう。
・半年間は人生のナツヤスミ。飛び込みの営業もやってみた。いい経験だ。
・調査会社のライターでレポート600本以上作成。ニッチな仕事が経験できて満足!
・法律事務って、裁判所と弁護士事務所では全然違うんだ。なるほど!
・ベンチャー行ってマジ人生観変わった。若い人たちと会えて嬉しかった。
 死ぬほど腹立つことも多かったけど、大笑いもした。青春だった。
・私は今、向こうから「転機」が来るのを待っている。楽しみ。
 もちろん今の仕事も勉強になるし、私を使ってくれている雇用主に感謝。
・老後? 1年後もどうなるかわかってたくない。わかったらつまらない。オラわくわくすっぞ!

どっちも私。
どこを見るか、どう見るのか、どう切りとるか。
私の人生も、うまくキャリアを積んだ人からすれば「間違いだらけ」なのかもしれない。まあ遠回りだし無駄も多い(笑)
でもいーじゃん。私の人生だもん。私はこの人生に納得しているよ。

もちろん私には恵まれていた部分もあります。
たまたま自分は大病もせず、親も一応元気だ。
でもそれは誰だっていろいろあって、そもそも出自は全員不公平です。
大事なのは、起きている出来事をどうとらえるか。

前出の記事の記者はきっと「氷河期世代の苦しみをなんとかしたい!」と思って、社会正義と善意からこの特集を組んだと思う。
それ自体には、もちろん意義があるし、特に三丁目の夕日世代(頑張れば右肩上がりになってバブルも経験した世代)にはマジで知ってほしい。

ただ、氷河期世代の記事って、この記事に限らずネットの記事でも暗いんですよね…トーンが。ちょっとワントーン過ぎると思う。

非正規だから不幸なんじゃない。

「〇〇ができないのは非正規だから」「収入が少ないから不幸」
もしもそう思ってる人がいたとしたら、その考え方を変えない限り、正社員になっても不幸だと思う。きっと「私は途中から正社員になったから、生涯年収は初めから正社員だった人と変わらない、ああ不幸」って思いますよ…。


正社員を目指すのは全然悪いことではないが、「正社員ならなんでもいい」わけじゃないはず。

正社員として働きたい、というのはとても大事な要素ですが、
なぜその仕事がしたいか、も同じくらい大事な要素だ。

【だって選んでられない】

何度も言うが、この国で、仕事は選んでいいんです!!
私は辞めちゃったけど、ベンチャーとかほんとに人手足りてないから。長く働くかは別として、面白いですよ。どうすか?

転職を繰り返してきた経験則として、面接で見られるのは、その人がその人の人生をどうとらえているか、も大きい気がしている。
「株に手を出してうつ病で療養」
この空いた期間を、面接のときにどうプレゼンしますか?ってこと。

「人生のデザイン」というほど大層なことじゃなくて、
どうやってドラマに仕立てられるかだと思う。

私は自分の人生をコメディドラマにしたい。
他人が見て「面白い」「元気出た」と思ってほしい。

だから私は発信し続ける。

私の発信内容は全部”受け売り”です。オリジナルは一つもない。Voicy、新R25、Twitter。みんな無料で等しく手に入る内容だ。
その得た情報の中で、自分が腹落ちしたことや自分で考えたことを発信しています。

今日、私が言いたいのは、

人は正社員のみにて生くるにあらず

何度も言うけど、私もこのトシでアルバイターですが、不幸ではありません。自戒を込めて、不幸か幸せかは自分で決めましょう。そして常に「私ってラッキー☆」と言い続けられる人でありたい。


▼余談
なお、同記事では、パソナが、正社員の働き口を創出しているという話も紹介されていました。

パソナグループのHP
“就職氷河期世代 Middles Be Ambitious(MBA)“制度
https://www.pasonagroup.co.jp/recruit/mba/

地方創生の人材募集だそうです。
私も世話になったかもしれないから(覚えてないけど)、あまり大きな声では言えないが、パソナって人材派遣の大元だよね・・・せめてもの罪滅ぼしなのかな・・・誰も言わないのでこっそり言ってみました。

これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m