「極道の妻」あるある(2020.1.22)

実はいま、

「極道の妻(おんな)たち」シリーズ(通称:ごくつま)の全制覇を目指しています。

なぜ今。
それは問うてくれるな。
出会ってしまったのだ。
正月に近所のビデオ屋で…!

いやー。
普段、フェミだのジェンダーだの言ってる私ですが
これ面白い(笑)

現在、1~4まで見ました。
とりあえず10まで見たい。

1話完結で、話が変われば
同じ俳優が全然違う役で出てます。
岩下志麻も、映画が変われば、ぜんぜん違う組の姐さんです。

今、私が関心を持っているのは
「やくざ」と「日本のカイシャ」の共通点や、
エンターテイメント映画の中で描かれるやくざ組織の在り方のうち、
現在の働き方に取り入れられる点はないか?ということ。
論理性・合理性ばかりを追及してきた日本企業は行き詰っている。
私はブラック企業って、やくざが言う「外道(げどう)」だと思っていて、
「外道」の定義も考えたいんですよね。
やくざがすでに「アウトロー(道を外れた人)」なのに
彼らからさらに「外道」って言われるって何なんだと。
北野武「アウトレイジ」では誰が一番外道なのか、とか。
これまでの職場で「こいつ、論理的には正しいかもしれないけど、ただの外道だな」っていう人に会って、
だったら(適法な一般の)ビジネスにおいて、やくざも重んじる
「筋・義理・人情」を”適度”に決断に取り入れるのもありではないかと。
(昔はやくざだけでなく、世間全体がそういうものを重んじていたと思うが)
人の情があったらブラック企業なんてありえないですからね。
もちろん、違法行為・不法行為を正当化はしませんし、
反社組織が犯した罪を美化するつもりもありません。
地上げ、高利貸、賭博開帳図利、殺人。全部やってはいけないことです。
でも、少なくとも、やくざ(任侠)と暴力団って成り立ちが違うし別もんなのよ。
ふつうの人がなぜ「やくざ映画」「マフィア映画」に惹かれるのかも考えたいんだよなーー。


・・・というのは理屈で
なんかもう直感。
私は! 
岩下志麻のような!
一言で手下(てか)全員が動くような!
色気のある姐さんになりたいんじゃい!!

極妻は娯楽映画であるため、
大変ドラマチックに作られています。
脚本よりは、画(え)や場面に主眼が置かれているといいますか…。
「リアリティなんて知るか」根性。

4まで見たところで
だいぶこの映画のルールが分かってきた気がするので、
私の、「極妻あるある」~。

【極妻あるある(1~4)】
▼電話かかってくると必ず「なんやて?! 三代目が撃たれた?!」って言いがち(電話=不幸な知らせ) そして「車や!」(病院に向かう車を出せ、ということ)と言いがち
▼津川雅彦とか中尾彬とか、有名な俳優がめっちゃ若い!  
▼電話機がだんだん近代的になりがち(まだ携帯電話が出てきません)
▼極道事務所には鎧兜が飾ってありがち
 とにかくでかい美術品も飾ってありがち
▼家をブルドーザーで壊し勝ち(地上げ屋
▼親分が出所する際、真っ白なスーツ着がち
▼各回で、女性のおっぱいが2回出る(なんで2回…)
ブランデーグラス持ちがち(ゆうたろうか!←石原裕次郎モノマネの人)
機動隊の目の前で大物やくざ撃たれがち
かたせ梨乃の恋人死にがち
かたせ梨乃本人も死にがち
かたせ梨乃ぜったい幸せになれないフラグ
▼姐さんが組の男の誰よりも男気がある
 (※注:そういう映画です)
死ななくていい若いもん死にがち
▼水商売のファッションとメイクが時代を反映
▼大事なことは組が記者会見を開き、マスコミ押し寄せがち
(今では信じられないことですが、そういう時代だったんでしょうね…)


個人的な好みで言うと、現在、
十朱幸代バージョン「極道の妻たちⅡ」が暫定1位です。
志麻姐さんではなく、十朱幸代(笑)

シリーズ第1作目「極道の妻たち」(五社英雄監督)もいいがのう・・・
(岩下志麻とかたせ梨乃の壮絶キャットファイト)

「極道の妻たちⅡ」は博徒というところがしっかり描かれてるのがいい。
十朱幸代の啖呵もいい。
そして十朱幸代の相手役が村上弘明!! 
若い!! そして超絶かっこいいい!!!!
※姐さんの相手役の男がカッコいいかで決まる。

これから5と6を見ます。
姐さん(霊代)のエッセンスを勉強し、
男たちを束ねる時の参考にする所存。
自分のことは「わて」。
相手のことは「あんたはん」。
「そないな話、承知できまへんわ」
「ストレス解消には宝石買うんが一番やし(※自分で札束を出して買う)」

えー、そのためには、まずは新地(大阪の歓楽街。ごくつまは関西の話なのです)で一番の女になり、数々の男に見初められた後、
極道の親分と結婚するところからかー…道は遠いぜ…(違)

※もちろんタワゴトですよ!(笑) あくまでエンタメとして、極妻という作品世界を楽しみます!!

これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m