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【建築後記】我が家のお風呂が2階にある理由


我が家のお風呂は2階にあります。
家を建てるに際して、間取りで最も悩んだポイントのひとつです。

1階のリビングルームを広く取りたい。洗濯の家事動線をなるべく簡潔にしたい。子供たちの風呂→就寝までを一連の流れで完結させたい。

そう考えたときの解決策として出てきたのが”2階風呂”構想。

現代の家づくりにおいて最も重宝するネットでの情報収集ですが、構想を思いつき早速ネット上の建築事例や家づくりブログを読み漁ったものの…
”2階風呂”は不人気間取りなのか、事例が非常に少なく情報不足感満載でした。

そんな中でも実際に”2階風呂”を実践してみてよかったこと(メリット)、情報不足ながらも収集した”2階風呂”のデメリットもあわせてご紹介したいと思います。


メリット①|1階リビングを広く取りたい

我が家は延床面積32坪ほどの2階建て。それでも家族団らんできるLDKは広く取りたいということで約18畳のLDKを確保するためには風呂スペースは2階が最適と判断。当たり前ですが一階を広くする分、2階は狭くなります。どうせ子供部屋になるわけだし、子供に広い部屋を与えても散らかすばかりでろくな事ないだろう(実際、妻は実家で散らかし放題だった)ということで夫婦満場一致で決まりました。

メリット②|洗濯動線の効率化

洗濯を干すベランダが2階なら洗濯機も2階にあった方が楽です。理想は洗濯室(洗濯機置き場兼脱衣所)がベランダに面してたりしたら最短距離で干すことができますが、ベランダは当然南向きの好立地となるので水回りは優先順位的に落選。
プロフィールにも書きましたが当然の35年ローンです。つまり共働き前提。となると日々の洗濯は夜、室内干しが基本。ということでベランダに干すのも週末ぐらいだろうということもありお風呂場は北側に配置となりました。

メリット③|子供たちの風呂→就寝までを一連の流れで完結させる

賃貸時代は子供たちのお風呂に入れてからリビングで飲み物を飲ませつつ髪の毛を乾かしていましたが、長女を乾かし終わり次女を乾かしている間、長女が暇を持て余すのでテレビをつけるともっと見たいと寝なくなり、遊ばせておくとそのあと次女も遊びたいと寝なくなり…と寝るまでの間に多くの誘惑に負けて睡眠時間も少なくなる、なんてことが日常茶飯事だったのでなんとかしたいと思ってました。
2階にお風呂があるとリビングに戻ることもなく(実態としては飲み物を飲むために一瞬一階に降りてますが…)、誘惑も少なく入眠に移れるのではと考えました。

メリット④|プライベートスペースとパブリックスペースが分けられる

我が家で発生することはほぼありませんが、お友達と家呑みしたり、お客さんが泊まりに来たりなどがある家庭では、2階が完全に家族だけのスペースとすることができるので、風呂上がり後のおうちモードをお客さんに晒す…なんてこともありません。

しかしながら、ネットで情報収集してみると“2階風呂”に対するネガティブ意見もいくつか見られました。

デメリット①|シャワーの水圧問題

特にオール電化だと水圧が弱いという記事が沢山ありました。我が家はオール電化の予定だったので工務店さんにも聞いてみましたが、一階と比較すれば弱いことはあるかもしれないけど気になるレベルではないとの回答。今どきオール電化の3階建て以上のマンションもザラにある中で2階程度で著しく水圧が低下することは確かに考えづらいのでこの言葉を信じました。実際住んでみて、水圧にストレスを感じた事はありません。

デメリット②|水漏れ大惨事問題

2階に水回りがあるということで水漏れしたら1階が大変!という記事もたくさん見ました。ただ、これは1階でも水漏れしたら大変なんじゃね?と思うのと結局トイレは2階にもあるのでリスクは同じかな、ということで全く気にしませんでした。排水管のスペースなどが必要になるという意見もありましたが、これもトイレと同じでどっちみち必要。
ただ…実際水漏れした事はあります。我が家では掃除のしやすさを重視して洗濯機の防水パンもつけていません。それが仇となったのか、洗濯機の排水ホースが外れておりそのまま洗濯機を回したため2階が水浸しになった事があります。その時は、1階の和室(風呂の真下の部屋)は壁がビチャビチャ、壁紙も剥がれ、照明の隙間から垂れたと思われる水溜りが部屋のあちこちに…と大惨事だったことは事実です。
幸い、すぐに気づくことができたのでひたすらタオルで拭き倒し、カビ等がはえることはなく壁紙も点検時に直してもらうことができました。
でも、まあこれが1階だったとしても大惨事には変わらなかったようにも思いますし、むしろ床下に漏れてたら拭くことができずカビの発生は免れなかった…とも考えられます(ポジティブに捉えすぎ?)。


デメリット③|歳とったら大変問題

そもそもこれ言ったら2階建ての家を建てるのが間違ってるね、ってことで終了。
万一階段上がれなくなったら真下の和室をお風呂にリフォームするなり、家を売って賃貸に引越すなどやりようはあるかな、と。


デメリット④|1階に洗面スペースを単独で取らなければいけない

我が家には姉妹がいるので思春期になったら妻を含め洗面所は争奪戦が予想されます。そのためむしろあった方がいい、という結論に。

デメリット⑤|2階風呂は珍しいので売却時に買い手がつきづらい(らしい)

資産価値が低いということですね。売却するつもりで買ってない、というところはありますがなんらかの理由で住めなくなった時に売りづらいというのはあるかも知れません。
ただ、資産価値という意味では家なんてどちらにせよ購入した時点で資産価値は一気に下がるもので10年もすればほぼ土地の価格のみになるのではとも思います。
何よりこのnoteの発信が色んなところに拡散されて、“2階風呂”の良さにみんなが気づくことでむしろ資産価値が上がる…みたいなことが起きないかなぁと密かな期待も込めて書いてます。(家を売るつもりはありませんが…)


長々と書きましたが、我が家にとってはデメリットの部分がそんなに気になる要素がなくメリットの方が圧倒的に大きかったです。
実際に水漏れ等の惨事も起きましたが、その上でも“2階風呂”はいい判断だったと思っています。

“2階風呂”オススメですよ〜!
検討中の方の参考になれば嬉しいです。

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