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義務教育、リコーダーでなくて鍵盤とギターを

自分のnoteにYouTubeのURLを貼ったついでに、ついつい色々見てしまうんですけど、本当に、昔のテレビ(今も?)と同じですね、今の子供がYouTubeばっかりで見て親に叱られているのって、何となく分かるような気がします。

で、やっぱり凄いなと思ったのが、YMOのMAD PIERROTをピアノで演奏してしまった人。原曲は1978年。YMOのアルバムではシーケンサーを使った自動演奏だったと思う。ライブで演奏することは、その「極度の難しさ」ゆえに、ごく初期を除いてほとんどなかった。1978年、六本木ピットインでのライブ音源が昔YouTubeに上がっていたけれど、著作権の関係か、消されてしまった。そのライブでは、おそらく渡辺香津美がギターで主旋律を弾いていた。名手中の名手をして「極限」って感じで、凄かったです。

MAD PIERROT、私の人生の中で1番か2番くらいに好きな曲。
この曲に出会ったのは1980年。私、中学2年生。友人(今でも音信ある)が、SONYのAHF(カセットテープ)に録音してくれた。YMOファーストアルバムのB面、TONG POO→中国女→ブリッジオーバートラブルトミュージック→MAD PIERROTと連続するので、最初は「TONPG POOがいつになっても終わらない」と勘違いしました。そして、気持ちが悪くなって「もう二度と聞かない」と。

それから1ヶ月くらい、本当に聞かなかったのですが、ふと「魔が差して」カセットを聴き直してみたんです。そして思ったのは「どうやらこれは4曲が繋がっているらしい」ということの他に「凄い曲がある」。それがMAD PIERROT。

昼休み、友人数人と一緒に学校の音楽室に侵入してグランドピアノを開き、弦に鉄道模型(HO)用の棒ハンダをのせると「ビーン」と響く「なんちゃってシンセサイザー」、それでYMOのまねごとをしていた。私は全然弾けなかったけれど、エレクトーンを習っていた友人(MAD PIERROTを録音してくれた彼)なんか、なかなか格好良かった。

それで思ったのですが、どうして義務教育で教える楽器って「リコーダー」なんでしょうか?
小学校も高学年になればアコーディオンも少し弾かせてくれたけれど、ちょっとだけ。まず「縦笛」。どうして「一般的な」大人になって役に立たない「縦笛」なのか。

私が小学生だったのは40年以上前ですが、40年前というと、確かにピアノはアップライトでも50万円くらいしたし、電子音源でないので夜は近所迷惑で演奏できない問題とかあった。しかし、鍵盤ハーモニカがあったじゃないか(ヤマハの商品名「ピアニカ」)、6年間しっかりやったら、文部省唱歌くらいは弾けるようになっていたんじゃないでしょうか?

大人になってピアノが弾けると、ピアノに限らず、いろんな場面でかなり楽しくて格好いい。
なぜなら、ピアノ、シンセ、音楽入力用キーボード、みんな「鍵盤」。
坂本龍一がNHKのテレビでピアノ(というかキーボード)について言っていました、「結局、これがインターフェイスとして一番使いやすいんだよね」と。そんな重大なインターフェイスに国民の大半が対応できていないのって、義務教育としてどうなん?と。
それかギター。これも弾けるか弾けないかで、高校や大学の文化祭シーズンなんかに脚光を浴びるチャンスがやってくる。キャンプとかも。ギター弾ける奴って格好いいんです。それに、今の曲を演奏しようと思ったらギターがあれば大抵何とかなる。で、「縦笛」。どうせぇっちゅうねん。

とまあ、今さら義務教育に文句を言っても仕方ない訳ですが、本当の話、ピアノが弾ける人って、羨ましいなあ、いいなぁ、って思います。

今日、YouTubeで見つけたYMOネタ。全部元ネタは1978年、41年前。

MAD PIERROTをピアノで。https://youtu.be/F2EqC3pAUzg
東風 https://youtu.be/zwdofxk78_Q
千のナイフ https://youtu.be/kcHLiU31MTM
DAS NEUE JAPANISCHE ELEKTRONISCHE VOLKSLIED(坂本龍一「千のナイフ」に収録) https://youtu.be/x7PLhbLmUCs

それともう一つ。これは私のiPodにも入れています。
初音ミクのMAD PIERROT https://youtu.be/R5u5RPu5U50


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