万年補欠でサッカーが大嫌いだったサッカーコーチが教える。「子どもをサッカー大好きにする方法」①
はじめまして!
サッカー指導者として通算8年目の飯田です。
これまで、スポ少や街クラブ、Jリーグスクール、海外大学と指導者として渡り歩いてきた私ですが。
小学生時代はほとんど試合に出ない
万年補欠でサッカーが大嫌いなサッカー少年でした
大嫌いは誇張表現ではありません。本当の本当に嫌いでした。
【サッカーを大好きにする方法】を私なりに書いていくつもりですが
今回は、私がサッカーが嫌いになった理由を書きます。
子どもが、嫌いになっていく過程を話さないと、好きにする方法が説明できない。
そして、サッカーの指導者をしている人間の中でサッカーが本気で嫌いになってレギュラーでもなかった人間は珍しいと思いますので語らせていただきます。
【サッカーをはじめたきっかけ】
私は、子どもの頃はすごく人見知りで言葉も少なく、おとなしいという言葉がよく似合う子どもでした。
学校の昼休みにはよく図書室でナポレオンやエジソンなどの世界の英雄が書かれた伝記を読み漁っていて、グラウンドで活発な子が行っているスポーツにはほとんど参加しませんでした。
そんあ、インドア派な私がサッカーをはじめたきっかけは、幼稚園の時にサッカーボールを追いかけるのが好きだった。
サッカーをしたいなぁと心のどこかでは思っていたので
小学校2年生の時に地域のスポーツ少年団のサッカー部でサッカーをはじめました。
サッカーをはじめた当初は、ボールを蹴ったり、必死でボールを追いかけたり、試合にも出場して、シュートをうったりして、本当に楽しかった思い出があります。
学校の昼休みも外で少しづつ遊ぶようになり、サッカーしたり、ケイドロをしたり、ドッチボールをしたりとスポーツを楽しむようになっていきました。
放課後、友達と遊んで帰ってきた後は、親戚のお兄ちゃんから、野球のグローブをもらったので、一人で壁当てをしたりして遊んでました。
とにかく、サッカーに行くのが楽しくて、早く学校が休みにならないかなと思っていました。
【レギュラーとベンチ】
4年生ごろになってくると
カップ戦というものが入ってきます。
カップ戦というのは、公式戦ではなく色んなチームが開催する小規模大会の事です。
優勝すれば一番大きいカップがもらえ、一回も勝てなければ何ももらえない。選手が切磋琢磨できるいい機会です。
選手が出場することができればの話ですが。。。
週末の試合はほとんどカップ戦になり、県外に行くこともたくさんありました。
田舎から県外の舞洲(大阪)に行くこともあり、子どもも親も大変ハードだったと思います。
試合会場に一時間や二時間くらいかけていくわけですが
このころから勝負に絶対に勝ちたい!だから”うまい子”だけを出すと考えているコーチは、レギュラーと補欠を分け始めます。
もちろん私は、ヘタクソだったためもちろんベンチを温めることになりました。
こうなってくると、ほとんど試合に出ることができません。出るのはうまい子だけですし選手交代もほとんどありません。
余談ですが、コーチから見て私のベンチでの立ち回り?はすごくよかったみたいでとても褒められました
夏の暑い時期の給水タイムの時に率先して、レギュラー選手のボトルを前に出したり、冬の時は、ハーフタイムにベンチに帰ってきたレギュラーの為に椅子においてあるベンチコートをすべてどけて、座れるようにしたり。
小学校の時サッカーやってて一番褒められました。
もちろん、褒められた試合は出場してません。
保護者の方の車に乗って県外まで行って、ほとんど何もせずに帰る。
雨の日も風の日も雪の日も。。。。
冬の雨の日なんて最悪です。ただ寒いだけです
何が楽しいんでしょうか?
スポ少だったので、私の父や母は車を出してサポートしてくれましたが、必死でサポートしたところで息子はほとんど試合に出ず、試合に出ても失敗して、ほかの選手から文句を言われる。
親も頑張りがいがありません。
試合に出るたびに、飯田のせいで負けた的なことを言われますし、それに対するフォローも特にない。試合経験もほとんどないから、うまい子との差も伸びるばかり。
親からも、ヘタクソと言われる毎日。。。。
はい、サッカーが嫌いの子どもの完成です。
家でテレビゲームしている方が何百倍も楽しい。
できることだけやって楽しいに決まってる?
ゲームは失敗しても、頑張れって言ってくれるし、成功したら褒めてくれるし、行き詰ったらヒントを出してくれるし、技のやり方も教えてくれる。
何より、自分でプレイできるんです!
話が少しそれました
私は、試合にも出たくないし、練習も楽しくないから行きたくないサッカー嫌いの人間になりました。
【ひょんなことからレギュラーになった】
サッカー嫌だなぁと思っていた、ある日の学校の昼休み。
学校の友達と校庭でドッチボールをしてました。
その日たまたま調子が良かったのか、友達が私めがけて思いっきり投げてくるボールほとんどキャッチすることができたのです!
多分、たまたまです。
ドッチボールの神様が一瞬だけ舞い降りてしまった瞬間でした。
でも、これが少し自信になって
「キーパーできるかも?」
めちゃくちゃ単純な子どもです。
その日の練習でコーチに言いました
「キーパーやりたい」と
当時チームには固定のキーパーというものはおらず補欠から回されていた、不人気ポジションだったので、簡単に正ゴールキーパーになり、レギュラーになりました。
ここから、サッカーが楽しくなり、好きになる、、、、、
訳がありませんでした。世の中そんなに甘くはありません。
私は、サッカーが下手なのです。うまくプレイできるわけがありません。
ゴールキックやパントキック(持ち蹴り)は飛ばず、相手選手から狙い撃ちにされ、ローリングダウンやダイビングの方法をマスターしても、反応速度やアジリティがない。
私はミスを連発してしまいます。
そして、キーパーのミスは即失点につながります。それだけでも落ち込んでるのに
小学生は失点の原因をゴールキーパーのだけのせいにしがちです。
キャプテン翼の森崎君状態です。
「森崎君だからとれなーい!」ではなく「飯田君がキーパーだから勝てなーい!」といった感じです
本当にいろんなことを言われましたし、この時も誰からもフォローがありません。
ベンチのメンバーはなぐさめてくれた気がします。
なぜかはわかりませんが、レギュラーメンバーよりベンチメンバーの方が仲が良かったです。類は友を呼ぶというやつでしょうか?
もちろん、私の技術が足りないせいなので、あの時こういう練習していたらもっとうまくできたのになぁと後悔したりもします。
私の失点のせいで負けることも多いので、母も保護者の間での立場を失ったことでしょう。
嫌いだったサッカーがもっと嫌いになりました。
母にサッカーをやめたいといったこともあるのですが
母は一度始めたことは最後までやり通しなさいというタイプに人だったのでやめられず嫌々続けてました。
この後、キーパー志望の子がチームに入ってきてすぐにレギュラーを奪われていきました。
また、ベンチを温かくする日々です。本当にうれしかった。
もう、試合に出て馬鹿にされる日がなくなると思うと。
お前が努力してないだけだろと言われるかもしれません。
でも、楽しいという気持ちがなければ努力することはできないと私は思ってます。
【体育のサッカーや遊びのサッカーは楽しい】
サッカー部のサッカーは嫌いになりましたが、学校の仲間と放課後やるサッカーや体育のサッカーは本当に楽しくてよくやってました。
楽しい理由は単純で、ミスしても怒られないし、ごめんの一言で済みます。
どんなプレイもしてもいいし、学校の先生はちょっとプレイするだけでたくさん褒めてくれたからです。
スポ少じゃベンチ要因としてでしか褒められたことないのに!
ちなみに、こんなにサッカーの技術が無い子どもでしたが、5年生の時点でリフティングは200回くらいはできましたよ。
当時のコーチはおそらく誰もそのことを知らないですが。。。
小学校6年生の最後でサッカー嫌いを立て直し、中学校でもサッカーをして、中学校3年生の時に出会ったサッカーの顧問の先生のおかげでサッカーを好きになっていくのですが、その辺の話は次回以降にします。
【サッカーが嫌いになる主な原因】
・試合に出れない。
試合に出れないと、サッカーをやっている意味がありません。ベンチで座っているだけは本当に退屈です。
選手が勝ちにこだわる、勝ちを目指すのはサッカーの楽しさや本質ですし、大切なことです。
ですが、指導者や保護者が勝ちにこだわりすぎるのはよくありません。
・試合に出ても仲間やコーチからミスをするたびに非難される。
サッカーは足で行うスポーツなので失敗をたくさんします。
子どもは、失敗する中で成長していきます。ヘタクソやお前のせいで負けたなどは子どもの心を傷つける行為です。
プレイを恐れる原因にもなりますし、楽しいものが楽しくなくなります。
次回に続きます
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