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円安問題を語る基礎データ

 過日はシラス(#シラス経済ゼミ)で為替レートに関する教科書的な理論を整理しました.最近の円安を考えるためには「金利差」は重要な要因になりますが……その基礎である(はずの)利子率平価説を誤解している論考をみることもちらほら.基礎って大切ですよね.

 円安で交易条件が悪化するとか,高金利通貨は今後高くなるとか……このあたりの話が全く論理的ではないのは下のエントリのとおりであります.

 この他,購買力平価レートや利子率平価説の講義調の解説については#シラス経済ゼミをみてみてください.

 ちょっと盛り上がりすぎてしまって,なぜか日本人の土地についての「所有の感覚」にまで話が及びましたが・・・

 なんとなくシラスではテーマ講義,noteではエッセイと時事ネタという住みわけができつつあるので,こちらでは「現在の円安」そのものについて,データを中心に考えてみましょう.

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