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⑦|松浦みる【私じゃない誰かが考えてくれたら楽なこと】


パソコンをブースに置いている間に、Officeのライセンス認証が取り消されましたという通知が出るようになっていて、パワポを操作するおぺを少し動揺させた。大学を卒業したから購入…しなければいけない。今日は11時から3回目の本番で、アップをしていたら10時20分ごろ、コロナによる休業補償の金額が少なくなりますという電話が来て、久しぶりに制作さんお二人にも会って、これからの、お金のことを考えた。


演劇があること、することを、このコロナ期間での創作を経ても特別なことだとは思っていない私は、いったい何が起これば(戦争?絶対ヤダ)、当たり前だと思わなくなるのだろう。ここにいる人たちの、たくさんの破片を目撃し、
演劇をやったことがないしこれからもやらない人が、はじめてぐっとくる演劇を観た時の気持ちって、こんな感じかな。
ふわふわして、じーんとしていて、明日から、世界が違って見える感じ。その世界は見ようとしたことがなかった/目を背けていたものが見える世界で、少し不安で、そういう経験をした後って誰とも感想を交換したくなかったりしない?一人で、帰りたい、みたいな。私は今日それ、で、打ち上げなくてよかったな、とか。てかいいへんじの公演終わりに打ち上げに行きたくなくなる病は、こういうことだったのか、みたいな。

今はなき打ち上げが、役者面会が、差し入れが、食事休憩中のお喋りが、たくさんの大切な役割を果たしていたことは知っている。ただ、これ実は苦手だったんだなということたちを克服と順応の対象にしておくと、同じことで苦手意識を持つ人をいっぱい作ってしまうことになって、私はそれが嫌なはずで。


すごく面白いことがいっぱい起きた、この、『器』をやろうっていう期間中。今までもそれは起きていたはずで、私は何度もそれを経験し、生きていくために忘れてきた。ああ、違うけど、違っていても、同じ世界で生きていけますようにと、喋った人にも喋らなかった人にも思っていて、次、もうすぐ、やってきたことを公開したときに、それを観る/観られない/知る人のことを考えることができることが、わーーー私には必要なんだなと思う、と思う。


読まなくていいんだけど、読んでみて分かりたいと思われなくてもわりといいんだけど、正直今日10月26日の更新私か~くう~って感じなんだけど、弱くて、素晴らしい皆さんに、生きていてほしいと思います。


ここまで書いて立ち上がって、台所に行って、冷蔵庫の側面に小さめのゴキブリがいて、アースゴキジェットプロで、静かに殺した。全然暴れなくて、逃げ、逃げなくて出てきて、明るいところに。
バチェロレッテが見たいから、アマプラの会員が今日までなんだけど少し伸ばそうかなとか、明日は鬼滅の刃見にいこうとか、今週鈴木杏さまを生で見られるの楽しみだな~とか、

続いていくから。


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お知らせ

2020年10月に予定していた『器』の上演を、無期延期とさせていただくことになりました。詳細は
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