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立ち止まる|中島梓織【交互浴をするように】


こんばんは、おぺです。


いまのわたしは、「わたしはいったい何をやっているんだろう」と、立ち止まることを、恐れている、気がする。

気がする、としか言えないのは、立ち止まれない自分のことにも、恐れている自分のことにも、向き合えないのが、情けないからです。言葉数を増やして、逃げている。ただそれだけです。


今日、メランが、立ち止まる(ことしかできないシーン)を見ていて、何もしていないように見える、のに、何もしていないように見える、けど、メランはこんなにも生きている、と思いました。いまの自分の中からは、いまの自分のことを言い表す言葉を見つけられない。その歯がゆさを、「は!が!ゆ!い!」と心の中で叫びながら、それでも、ぜったいに、目を逸らさない。歯を食いしばって、目を凝らして、拳を握って、混沌とした現実に向き合っている。「何をやってるんだろう」の問いに向き合っている。

それに比べてわたしはどうか。

目の前に山積している課題をひとつひとつこなしていくことに必死で。でも、やることがある、ということには、苦しめられながらも救われていて。だって、「やることこんなにいっぱいあるのに、考えてなんかいられません!」って言い訳ができるから。立ち止まったら、すべてが崩れる、気がする。この「気がする」のために、自分の情けなさから逃げ続けるために、わたしは、手を動かし続けてきました。手だけを動かし続けていました。


ここまで書いていて見えたのは、行きたくないほうに、生きたくないほうに、進んでいるわたしの背中です。

せかせかしていて、自分のことばかりで周りが見えていなくて、とりあえずの答えのようなものを手に入れて安心している。それが答えである理由よりも、それ以外が答えじゃない理由ばかりを集めている。自分から孤独を選んでいるくせに、孤独であることを誰かのせいにしている。わたしのせいじゃない、とつぶやきながら、ただただ、手だけを動かしている。


そ っ ち じ ゃ な い ! ! ! ! ! !


わたしはいま立ち止まるべきだ。わからないことに、わからないことのこわさに、わたしが、わたしこそが、向き合うべきだ。動かし続けていた手を止めて、あなたに、話をするべきだ。あなたと、話をするべきだ。(「べき」って言葉、使わないようにしてたけど、あえて使う。わたしは、「べき」って言葉で、拳を握る。)わたしは、いま、立ち止まって考えるべきだ。


わたしたちは、来週、静かな劇場に集まる。いるはずのひとたちがいないところで「何か」をする。この「何か」が何なのか、定義するのが、こわかった。こわくて逃げてた。ごめんなさい。でも、もう、やめる。わたしは、この「何か」が何なのか、わかりたい。下手くそでもいいから向き合いたい。



っていう、金曜日の夜です。

このあと並べるのは、どうしても覚悟を決められず、それでもどこかで何かしらの違和感も拭えずにいた、ここ数日間のつぶやきです。残しておきます。



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他人が言ってないことは他人は言ってない、って、坂口恭平が言ってた(自分と他人の境界線を保つために必要な合言葉)

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10:00からの稽古
16:00からの稽古
わたしと俳優二人だけの稽古(いまは少し緩和された)
終わったあとみんなでごはんに行けない稽古
見学者がいない稽古
わたし以外に全部の回の稽古を知っている人がいない稽古
わたしの稽古回数と俳優一人あたりの稽古回数の差がめちゃくちゃ大きい稽古
俳優と俳優の距離を離して行う稽古
カメラ越しの見え方を踏まえた稽古

まだまだある気がする。「時間が堆積していく感覚がない」ことが、いちばんそわそわする。いままで、当たり前のように、「つみかさね」をしていたんだな、と思う。

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17:00から18:00までは自分を強制的に休憩させることにした

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劇場で観たいって思ってもらいたい
劇場で観たいって思った理由を考えてもらいたい

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六日連続で自炊してるえらすぎ(木曜日現在)

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ずっと、心臓がばくばくしている、よいばくばくではないことはわかる

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言葉に向き合うことに自信をなくしてしまったとき、ハンバートハンバートはいつも背中を押してくれる


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明日こそ稽古場で発作が起こるのではとずっと思っているずっとこわがっている「わからない」ということが「こわい」ということについて考えているけどそれこそずっとわからないということがこわい逃げたい無理〜!!!

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毎日検温してるけど低すぎて逆に心配になる

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演劇そのものではなく、演劇の中の何かに過剰に反応しているのだ、と思い、その何かが何なのか書き出していったら、わたしが演劇の中で心から「やりたい」と思っていること、すごく少なくて、すごく根本的だった。

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日差しがあるじゃん、最高〜

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ひとつ問題が発生しただけでこの世の終わりみたいに心身がぶっ壊れるのやめたい、、問題が解決すると分かりやすく軽くなった、、冷静でありたい、、ぶっ壊れた心身をどうにかしようとするのではなく、問題を解決しようとしたい、、

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「いき延びるたび」という歌詞の「たび」に頷く
たしかに「いき延びる」ことを繰り返すことでわたしは生きている


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「生きよう」という言葉に、責任を持てるか?

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お知らせ

2020年10月に予定していた『器』の上演を、無期延期とさせていただくことになりました。詳細はこちら

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