一つの技を極めた者の強さ

一つの技を極めれば、あとは同じ要領。

その世界特有のものと極めた世界の原則が違うことはほぼない。

あとは新しく取り組む世界特有の事柄を勉強し、極めた世界のルールを適応し、応用すればよい。

一芸に秀でた者は、多芸に秀でるとは本当なのだ。

取り組み方、集中力、どうやって上手く休みながら持続するかを知っているから可能なのである。

視野を広げたいからといってあれこれ中途半端に手を出すのは時間の無駄。

一つの世界から別の世界へどんどん侵食し、いつの間にか他分野のことを知っていたというのが正しいのである。

音楽だってそうだ。

音楽とはスポーツであり、生物学の知識がいる。

時間と空間の観念から、物理学がいる。

構成という観点から文学がいる。

音楽が人体に及ぼす作用は化学であり、心理学である。

歴史や哲学、宗教と深く関係しているので、それらがいる。

魅せ方という点で美術や伝統芸能に対するセンスがいる。

他にも多数。

何が言いたいかというと、すべての学問は関連しているのである。

だから、何かにきちんと取り組んだ人は理解が早く、視野が広いのである。

また、加えて自分がどのくらいものを知らないかという謙虚さを持ち合わせている。

何でもいいから、一つのことに取り組むというのは物凄い強みになる。

ソニーの元会長大賀氏は、ベルリンにまで留学に行った声楽家である。

カラヤンと仲良くなって、CDというものについて話していたようである。

ウォークマンはそういう蓄積の結晶ではないだろうか。

ジョブズはi podをウォークマンから盗んだときいている。

何歳からでも、どんなレベルでもいいから、好奇心をもって一つの物事に取り組むこと。

非常に大事ですよ。

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