公募広告賞の獲り方 2.書き込みのススメ

こんにちは、コピーライターの清瀬です。
詳細な自己紹介は前記事を読んで頂きたいのですが、このnoteでは、宣伝会議賞などの公募広告賞で入賞するための方法論や戦略をお話していこうと思います。

前回は「数を書くのが大事というのは分かっているけど、どうやってそんなにたくさん書けばいいのかわからない・・・」という悩みに対して、
切り口×表現という考え方で誰でも簡単に50本書ける方法をお伝えしました。
(前記事はこちら)

本日はちょっと話題を変えて、
「コピーを考えるにあたり、私がやってみてベストだと思ったメモ法」
をお伝えしようと思います。

応募開始から数年、私もいろんな考え方を試行錯誤しました。
たとえば・・・

・宣伝会議を開きながら、ひたすらノートに思いつくことを書いていく
・宣伝会議の課題ページにどんどんコピーを書き込んでいく
・ノートの1ページに1つずつ課題を書いていき、そのページをとにかく埋める
・Evernoteを使い、家ではmacで、移動中にはiphoneでなど、常に同期更新できる状態を整える
・ノートを使うのをやめ、コピー用紙を使ってみる
・とにかく思いつくたびに課題提出してみる

などなど。

なかなか自分にベストな方法がわからないままモヤモヤしていましたが、
何年か経つと下記の2つが大事だと気づきました。

①以前書いたコピー(=表現)に引っ張られないようにすること
②課題ごとの切り口はすぐわかるようにしておくこと


①については、
ノートに専用ページをつくり前回の続き、という書き方ではどうしても以前書いたコピーが目に入ってしまいます。すると、

「あー前回はこんな風に考えたな、あんま出てこなかったんだよなあ・・・」
「このコピーは結構いいよなあ(自画自賛タイム)」

など、自由な状態で考えられなくなり、自分の思考にブレーキがかかってしまうような印象がありました。

②については、
前回の記事でお伝えした切り口の話なのですが、
良い切り口からはシチュエーションや伝え方を変えるだけで何本もいいコピーがでてくることが多いです。なので、思いついた切り口はしっかりと記録しておくことが大事です。毎回切り口からゼロベースで考えるのは非常に効率が悪いとも思います。

この2つのポイントから、私が考える最強のメモ法はこれです。

「課題ページに思いついた切り口を書き込み、
コピー(表現)は毎回白紙のコピー用紙に書いていく」

こうすることで、毎回考え始めるときに切り口は用意された状態でありながら、表現はゼロの状態で始めることができます。

切り口と表現って、実は頭の使っている部分が違うので、
頭を切り替える必要があると思っています。

切り口は論理的に説明できるものですが、
表現は人を惹きつける、時には言葉で説明しきれないこともあります。

最近マーケティング雑誌で「正解はロジック、別解はマジック。」というコピーを見てすごくいいなと思ったのですが、
まさに「切り口はロジック、表現はマジック。」です。

このように、コピーを考える流れを分解することでよりスムーズに、独創的なコピーが生み出されるのではないでしょうか。

そして、1日の終わりに音楽を聴きながらその日書いたコピーを応募画面に打ち込んでいきます。この時は頭がリラックスしているタイミングなので、ここで新たないいコピーが生まれることもしばしば!

今回はここまでです。

感想や質問などございましたらぜひお願いします!
アジェンダは特に固定していないので、随時ニーズに応えながら更新していければと思います。

それではまた次回お会いしましょう!


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