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私が一生忘れないであろう、大大大失恋の話

この日記を自分の友達たちに公にすることは絶対にないけど、noteにいる見知らぬ誰かを、いつか助けてあげられたらいいなという気持ちと、自分の記録としてここに残します。

この人の話はもう今後一切snsとかで語ることはないと思うし、実際友達に話すのにでさえ体力がいるほど私は精神をすり減らしてしまう経験だった。大失恋ってこのことを言うのだと思うし、もうこんな経験は一生したくない。

その人とはあと少しで3年というところで別れた。厳密には2年8ヶ月。出会って2週間という超スピード交際だったけど、あの時18,19だった私たちの直感や勢いは大正解だったと思うし出会うべくして出会ったんだなってずっと思ってた。そのくらいマッチしていて、こんなに心地の良い人に出会ったことはなかったな。

性格こそ正反対だったけどお互いの凹凸を補いあえてたと思うし、だからうまくいってたのだと思う。なによりすごくすごく好きだった。
その人の空気感とか私を見つめる眼差しとか、他者へ向ける思いやりとか。深く深く愛されていたと自覚してるし私も深く深く愛せていたと思う。これは10代から20代に差し掛かっていた自分にとってすごく意味のある出会いだったし経験だったんじゃないかな？

でも徐々に私を見つめる眼差しが変わって、一緒にいる時はいつも通りなのに離れている時に蔑ろにされるようになってお互い違和感をおぼえながら一緒にいるようになったのが去年の11月。「愛なのか情なのかわからない」ってはじめて言われたのもこの頃だったかも。

わたしは、「あなたの言ってることがわからない」って返した。内心、きたかー。って感じ。

ま、その時、相手の中には私以外の誰かがいたんだけどね。それは後から分かったこと。まさかそんなことがあるとは思わないよ、私たち2人の世界に誰かが入ってくるなんて考えたこともなかったしそんな考えすら2人には無かったもん。

でもそこからガタガタ崩れ始めた、音を立てるように。でもたまにフワッと修復するの。完全にその時の相手の気分に振り回されてただけなんだなーって、今ならわかるんだけど。多分、去年のクリスマスが私たちのピークだったと思う。最悪の中でも最高だった時期。私の記憶の中でとても楽しかったなと思い出せる最後のシーン。

六本木ヒルズのカフェでこんな話をした。

「ねえ、私が浮気してたらどうする？」
『俺本当にももちゃんが浮気するって想像できないくらいももちゃんは絶対浮気しない人だと思ってる』
「うん、しないよ。でも、たとえばの話だよ」
『ドン引きする、軽蔑するし、もう怒ることもせず、あっそじゃあねバイバイってなると思う』
「うける」
『え、浮気してるの？』
「だとしたらサイコパスすぎるでしょ！」
『ももちゃんは？ももちゃんだったらどうする？』
「ん〜、相手の女ここに呼べっていって2人並べて正座させて2人まるごとやっつけるかな」
『本当にしそうでこわい』
「うん、する！」

こんな話を笑いながらしたのに、なのにその相手には他の人がいたし、肝心の私は彼のことも相手の女のこともやっつけずに今ここでこれを書いてる。あんたの元彼女が殺人犯にならなかったこと、まず感謝してほしい。
相手にそういった浮ついたものがあるなあって気づいたというか、事実として知ってしまったのは残酷にもそのクリスマスの直後だったんだけど、そこから4月までの4ヶ月間私は1人心の中で悶々とその人とこれからどうしていこうか悩んで悩んで悩んだ。

輝かしい私の21歳の4ヶ月をそんなことに費やしてしまったのは悔しいけど、良い経験だったと思うことにしているので私は私を責めないであげたい。

浮気をされた時なにが辛かったって

・これだけ一緒にいてこれだけお互い大切にしていたはずなのに、ぜんぜん大切だなんて思ってもらってなかった
・単純に相手の女が私より4つも年下で容姿について言うのは違うと思うけど言いたくなるほどだった
・私と別れるという選択もせずキープされていた
・相手が私に向いてないな〜という勘は当初から当たってた
・なによりはちゃめちゃ嘘をつかれていた
・てか自分が浮気されるような女だった

やはり未だに苦しすぎて言語化できるのはここまでが限界。これらを事実として認めて、自分の中で一つ一つ噛み砕いていくのがなにより辛かった。相手から離れるということより、これらの事実とは下手したら一生付き合っていかなきゃいけないというか、ふとした瞬間に思い出して自分を苦しめるんだろうなみたいな？そう思うから余計辛かった。

1月の頭にそれが発覚してから4月の半ばまで相手とは会わなかった。自分の殻にこもってしまった。めちゃくちゃ病んでた。その1月の頭から4月の半ばまでの3ヶ月半、もうこの人とは一緒にいれないってわかっているのに、眠れない夜ばかり続いて、Googleでは "復縁" "復縁する方法" "復縁体験談" って調べていたし、ネット上の復縁スペシャリストが書いたブログ記事を毎晩毎晩読み返して、良いと思ったフレーズをノートに書き起こす、みたいなことをした。

なんでこうなってしまったのか、なんで彼はこんなことしたのか、彼の性格の分析、わたしの性格の分析、2人の合っていた点・合わなかった点、とか、とにかく思いつく限りのことを言語化してなるべくマイナスのことをたくさん書いた。毎晩心が落ち着くまで書いた。今ならわかるけど、こんなことしても相手への執着なんかとれやしないしむしろ強まるだけなのに、この頃はとにかく執着を手放すのに必死でもうメンタルグラフがあるならば、この時期のわたしのメンタルはここ10年で過去最低点に達していたと思う。恋愛を失うことがこんなにも辛いなら、こんなに愛していた人に簡単に裏切られるなら、もうわたしは一生1人でも良いと本気でと思ったしわたしはまだ21歳だったのにママにまで宣言した。

食べることが生きがい！！！と言わんばかりに食べることが大好きだった自分が、食べるという行為に何も意味を見出せなくなってしまってたしか2週間くらいどんなものを見ても気持ち悪くなってしまって、とにかく受け付けなくて、7キロ痩せた。さすがにママを心配させすぎたなととても反省してるけど、それでも見守ってくれて、泣きたい夜は思う存分隣で泣かせてくれて、わたしが食べれそうなものを毎日冷蔵庫に入れておいてくれた優しさには本当に支えられられたなと思う。別に婚約破棄されたわけでもない、たった21歳の娘がたった3年弱付き合った浮気するようなどうしょうもない彼氏と別れただけなのに、タオルを持って、寄り添ってくれた「も〜う、かわいそうだなぁ」なんて言いながら（笑）

普段超超超超おしゃべりで、おしゃべりすることでストレス発散！！！！みたいなわたしが、友達に話すことすらできなかったのもこの失恋でびっくりしたこと。別れたの！？って連絡がきても、今までなら、そうなの！きいてよー！って即レスだったのに、自分でも信じられないほど話すということができなくて1週間くらい返信するのに時間がかかってしまうほどだった。(友達ごめん、、、)

コロナ自粛だったし、ただでさえ日中動かないから夜眠れなくて病んでしまうと思ったからこの期間で筋トレを始めた。(これは今でも続いていて、身体はかなり引き締まった！！)パンやお菓子作り、料理もほぼ毎日してたかな。その時間は目の前のことに集中するから余計なことを考えなくて済む。あと、Instagramを消していたってのもあって本を読んだり、1〜2時間散歩へ行ったり、家事をしたり、とにかく1人の時間を楽しんだ。今まで暇さえあれば彼の家に行って、彼と過ごしていたから、最初は暇の持て余し方がわからなくてそれもまたわたしを悲しく辛くさせたけど手探りで毎日なにかしらするようにしたら「え、全然いけんだけど」って感覚になってきた。強い。もしかしたら、これ一番の収穫なのかもしれない。

そんな感じで1日1日めちゃくちゃ必死に生きていたら、今日は夜しか泣かなかった！とか、2日連続で泣かないで過ごせた！とか、だんだん心が強くなってきたというべきなのかわからないけどとにかく良い変化が出てきた。ご飯も少しずつ食べれるようになってきて、その頃のわたしを支えてくれていた友達にも「ももか変わったね！」なんて言われるようになって、わたし自身もその変化に気づけるくらい心は強くなっていたからここではじめて彼に別れを告げに行くのは今だなと決意した。

「4月○○日空いてる？最後に会おう」

と連絡して最後に話す日が決まった。この時点で私たちは別れてたのか、それともその約束の日が別れた日なのかどっちなのだろうね。まあいいんだけど。でも、その日は久々に涙が止まらなかったことも覚えてる。なんでこんな大好きだった人と最後の日を決めなきゃ会えないんだろう、てかなんで最後なんだろう、みたいなまだ未練たらたらなそんな気持ちからの涙だと思うけど、それでもそこに疑問を抱きながらもそれを受け入れる体勢ができるくらいにはわたしは強くなっていた。当日。最後彼に会った日から7キロ不健康痩せをしたわたしだったけど、それでも戦闘態勢は100。彼の前であまり履くことのなかったミニスカートを履いて、彼の好きそうなガーリーな服を着て、超ロングだった髪を鎖骨まで切っていった。この失恋の全貌を知っている友達に全身鏡の前で写真を撮って「いってくるわー！✌︎」なんて写真を送りつけたりとかして、完全に楽しんでいたかも。めちゃくちゃ自分らしい。

「あたし可愛いでしょ、でももうあんたの女じゃないの。残念。」

てことを口で伝えられそうにないから精一杯見た目で表そうとした。The女だな。（だから女って最高）2年8ヶ月、通いに通った彼の最寄駅。毎年駅降りてすぐの桜をキャッキャ言いながら見ていたのに、気づけばもう散っていて4月も半ばになったかあと思った。駅から彼の家に向かうどの風景も、忘れたいけど忘れたくないなと思いながら涙を堪えて、一人で、歩いた。途中のコンビニで二人でよく買っていたプリンを二つ買った。約3年共に過ごしてくれたひとと辛気臭く終わるのは嫌だから。幸せな気持ちにさせてくれる甘〜いやわらか〜いプリンでも食べながら、思い出話をして、ありがとな〜にしてもプリンってうまいよな〜なんてShake handsして終われればいいなと思っていた。バカだけど。

いつもなら合鍵で入っていた部屋なのにチャイムを鳴らす。ただ普通のこの行為がいちばん"あ、わたしもう恋人じゃないんだ"と自分で自分に教えてくれた気がした。そんな重い重いドアから出てきた彼に「やっほ！プリン食べよー！」って明るく声をかけた。なんだよそのテンションやれやれ、みたいな顔してたけどふざけんな、約3年付き合っている女がいるのにお前は浮気したクソ男で、わたしはそんな事何も気にしてませんよー！って精一杯振る舞ってくれているいい女なんだぞ、と言いたい気持ちはグッと抑えて部屋に入った。(えらい)プリンを食べながら、会っていなかった4ヶ月お互い何をしていたか、世間話をした。この人となら永遠に喋れるなって相手だから、気づいたら3時間が経っていて。いやいやそんな話をしにきたんじゃないんだけど！と思いながら、お腹すいたからコンビニでも行こうとコンビニへ行った。このコンビニも死ぬほどきたけど、たぶんもう一生こない。夜中にアイスを食べたくなればそこへ行ったし、クレンジングが切れたことに気づいたときも、冬におでんが食べたくなった日も。今までお世話になりました。わたしのお気に入りだったクセの強い店員さんがその日はいなくてショックだった。

コンビニで買ったものたちを食べながら、これを食べ切ったら話を切り出そうと決めた。私は一度決めたら早い人間ので爆速で食べ終わって、切り出した。

「わたし、話さなきゃいけないことがあるから来たんだよ。」

・彼の浮気をずっと前から知っていた
・なぜならケータイを見た
・プライバシーの侵害だったごめんなさい
・でもそれでも好きだったし大切だった
・正直結婚とかそういう未来も考えている相手だったから、浮気の一つくらい長く付き合ってればあると思っていたしぜんぜん許せた
・だけどちがうってわかった
・この事実を自分の中で消化するまで4ヶ月かかった
・それでもわたしと付き合ってそばにいてくれた約3年間ありがとうの気持ちでいっぱいだし宝物だった
・だけどあなたがわたしを傷つけた事実は変わらないから別れるの

と、たぶん30分くらいかけて泣きながら話した。わたしより先に彼が泣いていたとおもう。意味がわからなかった。泣きたいのはわたしだし、泣いていいのもわたしだけのはずなのに、でもそうなんだよ彼はそういう人なんだよね。

『ごめん、本当にごめん以外の何を伝えたらいいのか、はたまたごめんなんて言葉すら伝える権利が俺にはないとすら思う。
ももちゃんがだけが本当に大切だった。なのに、ごめん。ごめんなさい。一緒の傷を負わせてしまった。ももちゃんの存在が当たり前すぎて、目の前の大切なすべきものが見えなくなってしまった。一生許されないと思っているし、許してくださいとも言えない。だけど、3年間俺にはももちゃんがすべてだった。ももちゃんを超える人になんかもう出会えないと思う、こんな俺を最後まで想ってくれてありがとう。ありがとうね。』

とグジャグジャにしながら彼は言ってた。

それを見て一気にストンと何かが落ちた。大切だったと繰り返し繰り返し言われているけど、本当に大切にしていたら浮気なんてするわけがないし、わたしは大切になんかされていなかったし、なんでこの人泣いているのだろう、とか
ごめんで許されるわけがないって何勝手に決めつけてんの？あたしの立場は？とか、わたし4ヶ月も1人で孤独と恐怖と悲しさと悔しさと毎晩毎晩闘って、こんなに辛い失恋あるかよって涙なんて枯れるほど流したのに、なにその一言で綺麗に終わるとおもってんの？とか、彼の涙を見たらそれらが頭の中を駆け巡って、

「あ、終わった。」

と確信した。あの瞬間を忘れない。彼に冷めたとか、彼の言葉に怒りを覚えたとか、そんなんじゃない。仮にも3年一緒にいたわけで、彼がこうなることなんてわかっていた誰よりもわかっていた。なんなら予想通りだった。でもわたしはヒビの入ったタマゴの中にいて、割れない状態がながーく続いてたのにそれがいきなりパッカーン！てなった感覚、小さな爆発。この表現で伝わるかわからないけど。

一緒に過ごした3年間の中で一番と言っていいほど死ぬほど泣いている彼の隣で、爆発後のわたしの脳内は3年間の思い出が走馬灯のように駆け巡っていて、それをめちゃくちゃ冷静に見ている自分がいた。自分にもびっくりだった。もっとびっくりなのはその中に悪い思い出はひとつもでてこなくて、すべてがいい思い出だったこと。私たち2人が、2人の世界を最高に楽しんでいた頃の2人が、幸せそうに楽しそうにしていた。よかった。思い出の中の私たちは、こんなバッドエンドを知らないような顔してとても幸せそうだったから。それだけが救い。本当によかった。

本当に本当に好きだった。精いっぱい愛していたと思う。愛し方を知ったし、愛され方も知った。その人はわたしにいろんな世界を見せてくれた。いろんな感情や表情や経験を教えてくれて、そして与えてくれた。10代から20代、子どもから大人に移り変わる多感な時期に一緒にいてくれた事。これから、仕事と家庭に悩むであろう30代のわたしにも、更年期に悩まされるであろう50代のわたしにも、孫たちに囲まれて過ごしていてほしい70代のわたしにも、人生を振り返る90代のわたしにも、彼と過ごした約3年間の美しさや輝きは忘れないでいたいと思う。
彼に未練はない。まったくない。だけど、なんとなく忘れないでいたい。そう思える相手だったし、そう思える思い出。だから、これから先の人生の中でふと彼を思い出すたびに「どうか幸せであってね、歯だけは大切にしてね。」と願うと思う。それは、彼に対して愛が残っているからだと思いたい。いつかその愛すら消えてしまうことがあったとしても、愛を持っていたという事実は消したくないな。消さないでね、未来のわたし。

彼とはそのあと、感謝と愛を伝え合って別れた。恋人と別れるのはアイデンティティーの喪失とかよく言うけど、別れ際、そのダメージが大きかったのは向こうな気がした。「元気でいてね、ありがとう！」と、家まで送ってくれた泣きじゃくってる彼に精いっぱいの笑顔で伝えてドアを閉めた。強がっていたのか、泣く余裕もなかったのか、彼と別れて部屋に入るまでそしばらく1人で泣いたし、今でもこうして文字に起こすと涙が出てきそうになる。でも彼への未練ではなくて、辛かったあの気持ちが蘇ってあの頃の自分がかわいそうという涙なのではないかな？めちゃくちゃ自分中心や。

でもそれでいいのだと思う。それでよかった。

そんなこんなで幕を閉じた。
幕を閉じれた。

あれから街中で女子高生を見るたび怖くて足が竦むこともあるし、インスタグラムはいまだに再開の兆しはない。もう怖くて、インスタを使うことは生涯ないかもとすら思っている。失恋ダイエットを機に本格的な健康痩せダイエットに目覚めて、やっと習慣化してきた。今のところマイナス6キロ。久々に会う友達に驚かれる。服のサイズが小さくなった。大胆な服にもチャレンジできるようになった。これまで生きてきた中で今の自分が一番好きかもしれない。今の自分らしく、毎日少しずつ変化しながら、なりたい自分に近づけていると思うから。

起こること全てに意味がある

ってマジ中のマジ。

だからわたし最近めちゃくちゃ思う、

失恋まぢぁりがとぅ、まぢ感謝卍ヮﾗ

って。

そして、伝えたい。

失恋は乗り越えられる。人それぞれかかる時間や、経過は違えど、女として生まれた以上、失恋なんて永遠に続かない。

あなたを大切にしてくれない男に割く時間も、労力も、お金も、ない。無駄です。

浮気する奴は繰り返すし、人間として欠如しているので相手にすることがくだらないです。

浮気された側が悪いとかいうけど、そんなわけあるか。した側が２億%悪い。来世まで反省し苦しんで生きろと思って、私たちは幸せになるのみです。

もっといっぱいあるけど、とりあえずこれ。

元カレ、ありがとうー！！！
じゃあなー！！！！！

以上！！！