囲碁だけでビジネスをかたる。 「囲棋」の構造おぼえがき2
どうも囲碁アートの関です!
※本編無料でお読みになれます
前回の記事では、囲碁がわれわれの現実に近い要素を持っていることについて書きました。
んーでも、まだまだ全然見えてこない。だって白黒しかないんだもの。
そこで今回は、実際に例えてみちゃおう!
古来から戦や政治、世界の運命までも読み取ることを期待されていた囲碁ですが、
ここではビジネスと重ね合わせて考えてみます。
さて、この場面があったとします。
黒の番です。
自らのエリアが一番広くなって、利益が出そうところを目指したい。
どこらへんでしょう?
(ここ、じゃなくて、ここらへん、でいいです)
私なら、ここらへんに打ちます。黒1です。
たとえば黒3となれば・・・
黒の陣地が、大体このあたりに広がったことになります。おお、でかい。
まだ誰も手を付けていない、新たなアイデアや場所があれば、そこに先着することで利益をどんどん上げていくことができそうです。
これは囲碁的にもすごく気持ち良い瞬間です。
他のところに打って、白が2、4となると
逆に、白の陣地がこのように広がりました。おお、でかい。
黒が増えたのはいまこれだけですね。
(黒1,3は後々なら好手になるところ)
こういういい場所は早いもの勝ちで、うかうかしていると先に取られてしまうわけです。
正解図の続きです。白1ときました。
ここで、黒2とするのは、どうでしょう。
上の方の陣地を大きくして、おお、これは黒勝ちか・・・!?
なんと、白は狙っていました!
白3で、黒石が2つ取られてしまいます。
もともとあった右下の黒の陣地がなくなり、逆に白のほうが有利になりました。
この付近のシェアでは黒がもともと勝っていたけれど、白に大きく奪われてしまいました。黒は事業撤退です。
黒は、自分の弱点に気づかず、利益をあげることに突き進んでしまった感じです。
(設備が老朽化して悪くなっていたり、職場の人間関係から事業が崩れて行ったり・・・とか?)
どうしたらいいか?
しっかり黒2と守っておきます。
そうすると黒4で、白1の石を取ることもでき、ピンチを回避しました。
こうした接近戦をうまくできたら、安定した仕事になりそうですね。
広げるべきときは広げ、守るべきときは守る
というバランス、全局的な判断でした。
このことを囲碁では
「大局観」
といいます。
盤面の全体、もっといえば勝負の全体を見渡して、方針を決めることです。
このあたりの要素が人気で、経営者の方で囲碁をされる方が多いようです。
何か果たしたい目的があり、その成功に向けて動いたり、考えていく
そういったものであれば、一局の碁の勝負と重ね合わせて考えることができそうですね。
・・・ちなみにこうして語っている私は、ほぼ囲碁しかやってこなかったと思っているので、現実世界のもの、今回のビジネスなどには全く自信がありません。
しかし、この黒と白を通過することで、さまざまなところに入っていけそうな予感がしています。
今回はシンプルな場面で、わりと正解を考えやすい所でした。
実際に囲碁を打ってみると、毎回絶対に違う展開になるので、ドキドキワクワクです。
人間には極め尽くせないけれど、それでも何か判断して、打っていくことになります。
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皆さんの得意分野もからめて、考えていけたら良いですね〜
次回は、人間について考える予定です。
記事は以上です!
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