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【楽食探訪】人生61年。初の「あんまん」は、やっぱり……だった。

私は、生誕より61年間、
「あんまん」を食べたことがなかった。

嫌いだからという理由ではなく、
まったく意識しない存在だったからだ。

元々はあんこ嫌いなので、
まん系では豚まんオンリーユー。

一度か二度は、カレーまんや海鮮まんというものを
食べたことはあるけど、それもほんの気まぐれ。

ちょっとした好奇心だった。

食べたいと思うのは、いつも豚まんだけ。

実は、あんまんを食べたことがない、
と気づいたのは最近のことだ。

それほど、脳の中にも存在しないものだった。

なぜか、ふと考えた時があった。

私はあんまんを食べたことがあったのか。

子どもの頃は、絶対にあり得ない。
あんこを一切口にしないほど、嫌いだったから。

あんこが食べられるようになったのが、
いつ頃だったかはわからない。

おはぎや大福、たい焼きなどは、
美味しいと思うようになっていた。

それでも、饅頭っぽいものは食べたくはなかった。

ハッキリと嫌いだと言い切ることができる。

微妙な違いだけど、あんぱんは食べる。
何で? と聞かれても困る。

そこで、あんまんのこと。

じっくりと考えに考えたけど、
やっぱり食べたことはない。

これには、私も驚いた。

身近にあるメジャーな存在なのに、
61年間食べたことがないなんて。

きっと食べられるはず。
これは、一度食べてみるべきだと考えた。

どんなものかを知るだけでいいので、
スーパーで売っている安いものを買ってみた。

レンジで温めればいい。

そして、その時は来た。

ハムッ!
おぉ〜こういうものか。

あんこが熱い。

ハホハホしながら、味わう。

なるほど、生地のやわらかいあんぱんだ。

あんまん好きには怒られるかもしれないけど、
私にはその程度にしか思えない。

生地のやわらかさ以外に、違いがあるのだろうか。

蒸しあんぱんと呼んでもいいのではないか。

嫌いではない。
悪くはない。

ただ61年間食べなかったのだから、一度食べれば、
あと61年は食べなくてもいい。

いい経験をしたとは思う。

知らないより知った方が、
あんまんを語ることはできるのだから。

でも、人生初のあんまんは、
やっぱりどうでもいい存在だった。

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