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【まち村】「何だ、それ?」で注目を集める。

北海道・芦別には、「ガタタン」という名の料理があり、町おこしにもひと役買っている。

元は「ガーダタン」という中国の料理で、戦後、芦別に移住した引揚者である中華料理店のオーナーによってアレンジされた料理である。

団子、竹の子、椎茸、豚肉、こんにゃく、ちくわ、卵など、10種類以上の具を入れ、とろみをつけた塩味の中華スープである。

なぜ、この料理に人気が出たのだろうか。

“美味しいから”定着したのは当然としても、最初はわけのわからない料理だと思われたはず。だが、「ガタタン」という不思議な響きに、客が興味を示したのである。

元は中国の料理だということも、食べてみたくなる理由になっている。

もし、「野菜のとろみスープ」という名前にしていたら、いまのような人気は無かったはずである。なんとなく味が想像できてしまうから。

何なのかがまったく想像もつかない名前なので、興味を持つのである。知らないものは、知りたくなる。それが、人の心理。

親切心でわかりやすくするよりも、わからないままの方が、注目を集めやすい場合もある。そんな“観光資源”を創ってみてはどうだろう。

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