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【マーケ基礎】人は、モノに飽きる生き物。

「そろそろ、靴を買いたいなぁ」
「このバッグも流行遅れよねぇ」

使えないわけでもないのに、
新しいものに買い替えたくなる。

そんな欲望は、誰しも持っています。

すなわち、“飽きる”のです。

どれだけ高級ブランド品を買ったところで、
“飽きる”という気持ちは、絶対に出てきます。

だから、モノが売れるのです。
ここに、チャンスがあります。

しかし、ほとんどのお店は、
このチャンスを生かしていません。

高級ブランドのお店では、新商品が出ると、
お客さまに電話をしたり、DMでお知らせしたり、
内見会にご招待して、このチャンスを生かしています。

個人商店で、これをやっているところがあるでしょうか。

「新商品が出る度に案内を送っていたら、
経費もかかるし、大変だよ」

と、思われるかもしれませんが、
新商品の度に送れ、とは言っていません。

ここで重要となるのが、“飽きる”期間です。

モノには、“飽きる”期間が存在します。

ファッションブランドなら、2年11ヵ月。
携帯電話なら、1年5ヵ月。
パソコンは、1年10ヵ月など。

これは、一般の人へのアンケート結果なので、
一概には言えませんが、
確かに、平均的な“飽きる”期間があるようです。

これを利用して、お客さまが前回購入した日から計算し、
“飽きる”期間が経過する頃に、
“お奨め”のご案内を送るのです。

これなら、もっとも効果的なタイミングで、
購入を促すことができます。

お客さまが欲しいと思っている頃に、案内が来れば、
「ちょっとお店を覗いてみようかしら」となります。

ちょっと“飽きる”とは意味が違うのですが、
食品の通販会社が、お中元・お歳暮の時期になると、
DMを送ってきます。

これなども、需要の起こる時期にご案内するので、
同じような効果が期待できます。

しかし、
どの会社のDMもゴミ箱行きになる場合が多いのです。

それは、なぜか。

時期になったら発送する、
という「冷たいシステム化」が原因です。

単なる印刷物だけを送りつけています。
しかも、宛名まで印刷。

送る数が多くなってくると、仕方の無い面もありますが、
これでは受け取ったお客さまには、何も伝わりません。

会社の想いも無ければ、心も感じません。

そんな「ゴミ」を
何年も送り続けている会社もありますが、
経費の無駄でしかありません。

どこかに“心”を込めて欲しいものです。

ほんのひと言、手書きできないものでしょうか。

個人商店なら、できるはずです。
お客さまへの想いは、大手に負けないはず。

お客さまの“飽きる”時期を知って、
心を込めたご案内をしてください。

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