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脱炭素社会の実現に向けた個人の覚醒: 「気候市民会議」からの示唆

こんにちは。持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)で事務局を担当している津高です。今日は11月30日に行われるISAPのテーマ別会合6について見どころを紹介したいと思います。

皆さん、気候市民会議って聞いたことがありますか?

気候変動が進んでいることは毎日のようにニュースになっていますし、激甚災害や異常気象を抑えるため地球温暖化を止める努力をしなければならないことは知っていると思います。しかし、なにしろ相手は「気候」ですので、個人の力ではどうしようもない、と皆さんも考えると思います。

個人は気候変動に対して本当に無力なのでしょうか? 個人の趣向やライフスタイル、消費行動での対策は、ひとつ一つ見れば小さな努力かもしれませんが、私たちを取り巻く衣食住や移動、ライフスタイルについて、私たちは選択肢を賢く選んでいくことで、脱炭素社会に向けた意思を示すことができます。私たちの選択が社会を変えていく大きなうねりにつながるのです。

本来持っている個人の力を発揮するため、欧州では気候市民会議というものが開かれています。試行錯誤を重ねつつ、無作為抽出された市民が議論を重ね、また中には市民からの提案を政府に届けるプロセスが含まれるものもあり、ある一定の成果を上げ始めています。そういった気候市民会議の動きに詳しい北海道大学の三上教授をお招きし、概要を説明していただくほか、最近英国で気候市民会議の調査を行ってきたIGESの甲斐沼研究顧問がその報告を行います。

皆さん一人ひとりが主体性を持って考えられるセッションとなりそうです。


「ISAP Now!」では、地球環境戦略研究機関(IGES)内のISAP事務局担当者が、ISAPのセッションに関する情報を紹介します。(このマガジンの詳細はこちら)。


文責:津高 政志 IGES戦略マネージメントオフィス シニアプログラムコーディネーター(プロフィール

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