05.Fiction Girl
言い表せられない憧憬がずっと先にある
十月の雨に仄暗くなっていく
名前を知ってしまったら実体を持ってしまうかな
意味を持たない所作で通り過ぎていく
君を見つけた
打算のないリズムに合わせ雨を避ける君の表情が
ステージ上 地明かりを再現している
屋根のないバス停に立ったら
「乾かない」と笑った
そうやって君は瞬間を体現し続ける
赤い季節を告げて透明な姿になっても
歳月が重くのしかかろうとする
名前をなくしてしまえたら
どれだけ楽になれるかな
その手に意味を見つけてしまっ