【はっきり断ることも思いやり】気を持たせたり、口約束には気を付けて

2021年5月24日 16:17

断るときほど、返事は早く！

パーティーの出欠を問うハガキや、旅行の参加を問うメール。こうした返事は、早めに連絡をするのがマナー。時間をおいて、相手に気を持たせるのは失礼です。

返事を悩んでいるときは、まず状況を相手に伝えましょう。

「今スケジュールを調整しているので返事が遅れています。〇日頃になればわかるのですが、待っていただくことは可能ですか？」
と言われれば、出席の確立が何％くらいか、相手も想像できるというもの。

「どうしよう…」と言い訳を考えているヒマがあったら、すぐに連絡をしましょう。それが相手に対する誠意です。

よく断れなくて悩む人がいますが、そういう人は自分が相手に嫌われたくないからではないでしょうか？　それでは、相手のことより自分を優先していることになりますよね。見せかけの優しさは卒業しましょうね。

言い訳をしようと考えると、ややこしくなります。何事も素直に、シンプルに考えましょう。

私はプライベートなお誘いを受けたときも、自分があまりにも興味のないことはきっぱりお断りするようにしています。

私のまわりの人たちは、私の裏表のない性格を知っているので、はっきり断っても仲良くしてくれます。有言実行の私の性格や、私の仕事への情熱も知っているからでしょう。

普段からよい人間関係を築いていれば、誘いを断ったくらいで関係は悪くなりません。むしろ、断って崩れるくらいの人間関係なら、おつきあいを考え直した方がいいかもしれません。

いつもいい顔をしなければいけないような相手と付き合い続けていたら、あなたは疲れ果ててしまうでしょう。仕事もプライベートも、八方美人で無理をしても、いいことはありませんね。

できると言って引き受けたのに、あとになってできないと言い出すのは、仕事人として失格。「あの人は口約束の人だから」と信用されなくなります。

フリーランスの人なら、次回から仕事がこなくなって失業の危機です。会社員も、仕事を頼まれなくなれば、その仕事について詳しくなくなっていくので主要な仕事からはずされていくでしょう。

たとえば、自分が来週から入院することになったとしても、仕事の流れをシミュレーションして、入院するまでに自分ができることはできる限りやっておくべきです。入院中は誰かに頼んでおいたとしても、予定通り仕事が回るように。プロ意識を持って引き受けましょうね！

仕事を頼まれたときの返事で、気を付けたい言葉をいくつか紹介します。
頼む側は、プロだと思って依頼をしています。不安にさせない返事をすることが、思いやりです。

・「それだったらお手伝いできると思います」
プロだと思って仕事をお願いしているのに、「お手伝い」では頼んだ方も不安になってしまいます。気を付けましょうね。

・「この仕事は勉強になると思います」
お金を払っていただいて仕事をするのに、「勉強になる」はちょっと失礼ですよね。

・「できるかどうかわかりませんが、試しにやってみたいと思います」
あいまいな表現は不安になります。「できるかもしれません」にも気をつけましょう。

こうした言葉を使う人は、謙虚なつもりなのかもしれませんが、仕事上使うのはよくありません。仕事を引き受けるときは、

「できます」「お役に立てます」「私におまかせください！」
こうした言い方で、相手を安心させてください。

こんな積極的な言葉を言うことによって、自分にも気合が入りますよ。

・「遅れます」「行けません」など、ネガティブな内容ほどレスポンスは早くしましょう。

・あいまいな断り方は、思わせぶりで相手に失礼になってしまいます。余計な気を持たせるより、最初からキッパリ断っておくほうが相手に親切と言えます。

・言っていることとやっていることが一貫している人は、断っても「あの人はそういう人だから」と好意的にとらえることもあります。あなたが思うほど、断ったことを気にしていません。気に入られようと変に気を使うのはやめましょうね。

⏬プロフィール井垣利英（いがきとしえ）☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで

⏬人材教育家、マナー講師。井垣利英（いがきとしえ）【私の仕事】プロとして大切なこと

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