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いつの間にか学んでいる!? vol.476

子どもにとって一番学びの吸収率が高いのはどんな時でしょうか。

とにかく集中している時、専門的な知識を学ぶ時、友と共に学ぶ時。

そのどれもあるかと思います。

「エデュテイメント」という言葉をご存知でしょうか?

1990年代頃から広まった言葉と言われています。

その言葉の通り、エンターテイメントとエデュケーションを混ぜた混合語です。

遊びの中に学びが隠れているようなものです。

今日はこのエデュテイメントについて考えていきます。

気づいたら学んでいる?

エデュテイメントとは遊びの中に学びがあるため、本人たちの意識の中に学んでいる感覚はないのです。

これがエデュテイメントのすごいところ。

学んでいる気がしないのに学んでいる、気づいたら知識がついているって言われると、そんなに嬉しいことはないのではないでしょうか。

世の中にはこういった商業施設もあふれています。

キッザニア、科学センター、レゴランドなどなど。

こういった施設は子どもたちが夢中になって遊ぶ一方で、お金の感覚を覚えたり科学に興味を持ったりと多方面へと学問の幅を広げていくのです。

これがエデュテイメントのすごさです。

授業の中にエデュテイメントは?

私はこれを授業の中に取り入れたいと思って授業作りをしています。

化学元素のカルタ、実験、エッグドロップチャレンジなど、さまざまなエンターテイメントを入り口に科学を伝えていくことを目指しているのです。

もともとこういった授業を目指すきっかけとなったのは、プロフェッショナルにはまっていた時期にこの授業を見たからかもしれません。

英語教師田尻悟郎先生の回です。

自身の教員人生の中でも紆余曲折ありながらも、最終的にはエンターテイナーとしての教員を目指す。

ここに授業の理想を見たのかもしれません。

シフトチェンジ

しかし、全てがエンターテイメントでは意味がありません。

メリハリもつかないために、ただ楽しかったで終わってしまう時間を過ごすこととなります。

大事なのはこのいわゆる外発的動機を、いかに内発的動機に変えるかなのです。

楽しいなで入った学びへの入り口を次の深い学び、広い学びへと繋いでいかないといけません。

このシフトチェンジをうまくできるかどうか。

ここに教員の力が試されますし、ここに学校という意義が出てくるのです。

商業施設であれば、ただ楽しかったなで終わりでも全くもって問題ありません。

学校で学ぶ意味、それは専門知識を携えた選りすぐりの教員からより、細分化された知識につながる架け橋を教えたもらうこと。

意外と知られていないエデュテイメントという言葉。

果たして、意識の中にある教員はどの程度いるのでしょうか。

また、意識をする必要があるのかどうか。

改めて考えてみると面白いのかもしれません。

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