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ストリートスナップについて思う事。魅力的な写真を撮る為の9つの要素

皆様、ご無沙汰しております。
しばらく更新をさぼっていましたが久しぶりに記事を書きましたので最後までご観覧頂けますと嬉しいです。

今回は私が日頃撮影しているストリートスナップについて書いてみました。いいスナップ写真とは、思わず見入ってしまう写真とは、自分なりの考え方を書いてみます。もちろん写真に対する考え方は人それぞれ、私個人の考え方です。

それでは、いいスナップ写真とは・・ 
『日常と非日常の間を絶妙なバランスで撮影、表現できた写真』だと考えています。
スナップ写真とは日常の中で目の前の光景や出来事、人物などを瞬時に素早く撮影する技法、またその様な状況下で撮影された写真となどと言われていますが、目に見えた光景をそのままコピーした様に撮影しても魅力的な写真は撮れないですよね。逆に極端なレタッチを施して現実とは全く違った状態に仕上げても私は魅力的な写真とは感じません。構図や色など様々な要素がその日常と非日常の間でバランスよく表現できた写真がいいスナップ写真と個人的に感じます。

それでは、私なりのいいスナップ写真を撮る為の要素、意識しているポイントを書いていきたいと思います。

①【ポジション・アングル】

普通に立ったまま撮影してしまうと日常見る光景に近い写真になりがちです。ローポジション・ローアングル、ハイポジションなど目線の高さを変えると非日常感を表現するには効果的ですね。私はウエストレベルであえて水平を取らない撮影をよくします。

ベタベタのローアングルではなく、ウエストレベル前後で撮る事が多いです。歩きながらここぞと思った瞬間にシャッターが切れる事とこの程よい非日常感が好き。
あえて水平を取らない事で更なる程よい非日常感。
今使っているカメラZ6Ⅱ はチルトモニター。Z9の4軸チルトが羨ましい。

②【画角】

よく50mmが人間の視野に近い画角と言われています。もちろん50mmという画角は私も好きで50mmで表現できる事も色々ありますが、効率よく非日常を表現するとした場合、広角〜超広角や望遠レンズを使う事で、奥行きとパースを生かした構図を作る、圧縮効果を生かす、など魅力的な非日常を効果的に表現することができます。

超広角で撮るスナップとしては基本的な構図。ただ被写体の配置やカメラのあおり方で不自然な歪みが目立ちやすいので注意が必要です。
主題を強調したり圧縮効果を狙ったり出来る望遠レンズでのスナップ撮影も楽しい。

③【ボケ】

一眼カメラを使用する醍醐味のひとつですよね、好みはありますが誰でも一度は大きくとろける様なボケのある写真を撮りたいと思うのではないでしょうか。見慣れた近所の街並みでの撮影もボケを活かすことによって素敵な非日常を表現できます。

ストリートでは前ボケを入れる事が多いです。
バリエーションの一つとしてこんなカットもよく撮ります。とろける様な綺麗な背景ボケにするにはやはり単焦点か。
よくぼけるのは望遠ですが最近の私は広角でぼかす写真が多いです。ボケも程よく背景が広いので主題と背景のバランスが良く写真として面白く感じるのです。

④【ブレ】

これも人間の目では感じる事の出来ない非日常な表現ですよね、動く被写体をぶらすのはもちろん写真全体をぶらすのも面白い表現だと思います。あと流し撮りもぶらす表現の一つですかね。

歩行者を遅めのシャッター速度でぶらす。比較的に簡単に狙えて効果を得られます。写真全体をぶらして雰囲気を作る事も効果的ですがなかなか狙い通りに撮るのは難しいかも。いい作例が見つかりませんでした。

⑤【露出補正を行う】

いわゆるローキー、ハイキーというやつです。これも写真や映像ならではの表現です。アンダーめに撮る事でしっとり感を表現したり、オーバーめに撮って清々しさやポップ感を演出したり、とても効果的です。 ちなみに私はフィルム時代にローキーでしっとり感がありかつクリアでコントラストの高いリバーサルフィルムの画質や写真が好きだったので今も撮る写真はローキーばかりです。

曇天の薄暗くしっとりとした香港の路地、たまりません。
照明が暗めのアーケード商店街もアンダーが似合います。
晴れの日写真はハイキーに仕上げるのもいいですね、でもアンダーが好き。

⑥【色味を変える】

色んな考え方がありますが、色んな色表現を出来るのが写真の醍醐味です。Jpegで撮ってカメラ内蔵の色調整機能を使ったり、Rawで撮ってプリセットを当てたり自身で現像するのも良し。ただしやり過ぎると色々と評価が分かれ写真とは…という論議になりがち。難しい部分ですよね。

普通に撮ってもレトロな街 尾道。更にレトロチックに仕上げてみました。

⑦【モノクロにする】

よく写真は色で表現できるカラーより色がないモノクロの方が難しいという方がおられますが、確かに風景写真やポートレイトなど特定のジャンルはそうかもしれません。ただスナップ写真で言えばモノクロは日常と非日常の間を絶妙な適切なさじ加減で表現できる最も効率的な手法ではないかと感じています。ただ私はカラーで非日常をどう魅力的に表現出来るかに面白さを感じていますのであまりモノクロでは撮りません。

カラーでも魅力的に映えるロケーションでしたがモノクロにする事によってまた違った雰囲気が。

⑧【光と影を活かす】

よく『写真は光と影だ』と言われる方がいますが私は決していい光がなければいい写真を撮る事が出来ないとは思っていません。ただ要素の一つとしての光と影を活かす事でいい写真が撮れる事は間違いないですね。人間の目では見ることの出来ない光条や高性能な人間の目では感じる事の出来ない明暗差を表現する事で非日常を写す事ができます。

晴天時の夕方には必ず狙ってしまう光条(ウニウニ)と長く伸びた人の影。共にいいアクセントになります。
人間の目はとても高性能で暗い部分もしっかり見えてしまうのでここまでの明暗差を感じる事はできません。写真だから出来る非日常的な表現ですね。

⑨【雨の日】

多くの人が億劫になりがちな雨の日もストリートスナップを撮るフォトグラファーにとっては絶好の撮影日和になります。人々がさすカラフルな傘、しっとりと濡れた路面に映るリフレクション、屋根から滴り落ちる雨粒、など雨に日には非日常がいっぱい。

何気ない街並みも傘をさし歩く人がいいアクセントに。
雨の日の都会の夜は街の灯りで光る路面、鏡の様に光景を映し出す水たまり、傘をさして歩く人々など非日常感でいっぱい。雨の日の夜を好んで撮ってる方も多いですね。
赤い傘いいですね、最近はビニール傘が多いのでなかなか出会えません。

いかがだったでしょうか。他にも沢山の要素があると思います。またそれぞれの要素を組み合わせる事によってより魅力的な非日常を表現出来ると思います。
以上、あくまで私の考え方ですが少しでも参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

インスタにも沢山写真をあげていますが、実は現在乗っ取られ中です💦今はこちらに写真をあげていますのでよろしければ覗いて見てください。

https://www.instagram.com/ig_haruchan_st/

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