IoTは新型コロナになにができるか?
だれでもすぐに使えるIoT活用法を考える
新型コロナの緊迫度が日々増す3月末に、ifLinkオープンコミュニティは発足しました。日本中、世界中で、たくさんの人々が経験したことのないような状況に直面しています。たくさんの人々がたくさんの困りごとを抱えていると思います。その中にはIoTの技術が役に立つ場面もきっとあるはず。誰でもつくれる、誰でも使えるIoTを目指すifLinkオープンコミュニティとしては、すぐに役立つIoTの活用法を考えていきたいと思います。
リスクを減らして社会活動を行うには
現在は緊急事態宣言が出され、感染拡大を防ぐために、学校は休校、店舗は休業、人と人との接触を絶つためのさまざまな努力が行われています。これはもちろん必要な措置です。ただ、数週間で解除されるような楽観はできないでしょう。完全封鎖を長期間続けていると社会が保てないのも事実。そうすると、1か月、数か月に渡ってこの状況に対応していくためには、感染リスクを極力減らしつつ、社会活動を再開することを考えなければならなくなるのではないでしょうか。
どんなセンサーがある?
センサーを向けるとウィルスを発見、ウィルスセンサー!みたいなのがあると本当にいいんですけどね。花粉センサーはありますけども、ウィルスを見つけるセンサーは残念ながらまだ実用化されていません。
なので、ウィルスを見つけるのではなく、感染を予防するために、人の動きや状態を検知するのが現実的に思います。
感染のリスクが高まる「3密」を検知する方法を考えてみましょう。
「3密」の定義は、
1. 換気の悪い《密閉》空間
2. 多数が集まる《密集》場所
3. 間近で会話や発声をする《密接》場面
《密閉》の検知: 換気の悪い《密閉》空間を検知するためには、CO2センサーがあれば可能かもしれない。人が多くて密閉された場所であれば、CO2の値が増えるはずだから。CO2センサーとifLinkを組み合わせると、CO2の量が一定の値を超えると「換気してください!」などのメッセージを出したり、警報音を出すシステムを作れるはず。
《密集》の検知: 人の多い密集を検知するためには、画像認識が役に立つと思う。画像から人数を算出するロジックはオープンなものが多数あるから、それを組み合わせれば可能なはず。いくつか適したものを探してみようと思います。
《密接》の検知: 自分と人との近接は磁気センサーや赤外線センサーの距離計を使えば判定できる。自分を中心にした半径1m以内の人を検知して、濃厚接触を未然に防ぐような使い方ができるかもしれない。
スマホと低価格なセンサーの組み合わせで「3密」を検知できないか、調査をしてみようと思います。
※この記事は実現方法の調査が進んだらアップデートしていきます。
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