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読んだ本の感想言います。
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【書評】『3つの真実(ビジネス社)』 野口嘉則

【書評】『3つの真実(ビジネス社)』 野口嘉則

真の豊かさを実現するためには、まず自分の中心軸を定めることが不可欠なのじゃ。

本書は物語形式で語られているため、
上の引用は老人が話した言葉になっています。

中心軸とは
自分に起きてくる出来事を判断するときの、揺るぎない価値基準となるのもの
だと述べられていました。

ぼくは高校生のあたりからよく「個性が強い」と言われてきました。
たしかに、他とは違うことをしたいという気持ちもありましたから自

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【書評】『0円で生きる(新潮社)』 鶴見済

【書評】『0円で生きる(新潮社)』 鶴見済

お金がたくさん貰える大企業の正社員になれたから幸せ、
なれなかったから不幸というだけの社会では会社に勤めるのが苦手な人にとっては、はなから幸せになれる選択肢などない。
そんな社会では、そもそもいきたいという意欲が失せてしまう。

なんとも簡潔に現代日本を捉えている文だなと思いました。

外国に住んだことがないのであまりわかりませんが、
たしかに
日本人には、
「金持ち=幸せ」という等式が刷り込まれ

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【書評】『「運」を育てる(KADOKAWA)』土田浩翔

【書評】『「運」を育てる(KADOKAWA)』土田浩翔

勝負とは、肉を切らせて骨を断つ世界。
〜中略〜
痛みも体験していないのに、痛いから嫌だと体が反応していたのです。

改めて
何事も経験するということが大切なのだと思わされる一文でした。
最近ぼくは
一次情報か二次、三次情報かということに気をかけています。
ここで言う「肉を切らせる」というのは
まさに一次情報のことであり、
実際に自分自身で体験することが肝だということでしょう。

“自制”とは、

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【書評】『投資家みたいに生きろ(ダイヤモンド社)』 藤野英人

【書評】『投資家みたいに生きろ(ダイヤモンド社)』 藤野英人

新しい価値を生み出すには、リスクが必ず伴います。

新しいことに挑戦することはおもしろいことですが
それには必ずリスクが伴うということで、
ある程度の覚悟が必要だということだと思います。

ただその覚悟に対して後ろ向きになるのではなく、
リスクを承知で新しいことに挑んでいくというのが重要なんだと思います。

最近では
社会的にもそのようなことを後押しする機運が高まっているように感じます。
その波を

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【書評】『1%の努力(ダイヤモンド)』 ひろゆき

【書評】『1%の努力(ダイヤモンド)』 ひろゆき

こんばんはイイダです。
今回も例のごとく引用を用いながらぼくなりの感想を述べていきます。

〜中略〜
僕は、人生に「生きる意味」は存在しないと考えている。
虫や細菌に生きる意味がないのと一緒で、
地球上の生物は地球の熱循環システムの一部としての機能を果たしているだけだ。

去年ぼくの中に生まれた、死ぬまでまとわりつくであろう命題『生きる意味』。
ここ最近ぼくはその『生きる意味』をひたすらに考え、

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【書評】月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活(クロスメディアパブリッシング)』 Minimalist Takeru

【書評】月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活(クロスメディアパブリッシング)』 Minimalist Takeru

こんばんはイイダです。
今回も例のごとく、引用を用いながら
ぼくなりの感想を述べていきます。

大事なことは、読んだことを「実践」することです。
本を読むだけでは人生は変わりません。

といったことが書いてありましたが、
このことはどんな本にも言えることです。
(※小説などのただ内容を楽しむものを除いて)

読むだけでとどまっていては
ただインプットしただけなので、
実践する(アウトプットする)と

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【書評】『贈与論(筑摩書房)』マルセル・モース

【書評】『贈与論(筑摩書房)』マルセル・モース

全体を通して
主に3地域の部族の慣習を例として贈与論を述べていました。

受け取られ、交換される贈り物が人を義務づけるのは、貰ったものは生命のない物ではないということに由来する。

マオリ族では
もらい物には霊(ハウ)がついているとして、
もらった側はその霊(ハウ)をお返ししなければいけない義務を負うと言います。
その物ではなくそれに値する“何か”です。

このことから

何かを誰かに与えることは

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【書評】『遅いインターネット(NewsPicks 幻冬舎)』宇野常寛

【書評】『遅いインターネット(NewsPicks 幻冬舎)』宇野常寛

インターネットが普及した今日の社会では、
そこからさらに
インターネットの『量』や『速さ』など、
より高みを目指しています。
しかし
5Gさえ来ると言うのに、
「必要なのは遅いインターネット」
とはどういうことなのでしょうか。

タイトルから気になり思わずに手に取ってしまいました。

かつて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と讃えられた日本的な経営は、いまや個人の個性を抑圧し、才能を潰し、組織の歯車

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【書評】『嫌なこと、全部やめても生きられる(扶桑社)』プロ奢ラレヤー

【書評】『嫌なこと、全部やめても生きられる(扶桑社)』プロ奢ラレヤー

『彼ら(資本家)の言葉に惑わされずに、「何も生み出さない時間」を大事にすることも贅沢な生き方だと僕は思います。』

現代の命題のようになっている時間はお金より大事という言葉に一石を投じる考え方ですね。
たしかに、インターネットが発達して資本主義の構造に気づき出した被搾取層が、搾取層のよく言う時間はお金より大事という言葉に振り回されてる気がします。
何を隠そうぼくもその一人です。
しかしたしかに大事

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【書評】『自分の中に毒を持て〈新装版〉』(青春出版社)』岡本太郎

【書評】『自分の中に毒を持て〈新装版〉』(青春出版社)』岡本太郎

「人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きが出来なくなる。」

なるほど。
逆転の発想ということでしょうか。
確かに思い返せば、
ぼく自身、過去の自分に合うように取り繕う場面もあります。
もちろんそれは本心ではありません。
今言ったよ

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【書評】『学問のすゝめ(筑摩書房)』福沢諭吉

【書評】『学問のすゝめ(筑摩書房)』福沢諭吉

なぜ、かの福澤諭吉は学問を勧めたのか。

例の如く引用を用いながら感想を述べていきます。

「自由とわがままの境目というのは、他人の害となることをするかしないかにある。」

なるほど。
ここ最近ぼくが考えていたことの答が得られた気分です。
つまり
“自由”は節度のあるもの。
“わがまま”はただの自己中心。

このことは奇しくも現代の社会に必要な考えだと思います。
終身雇用が倒れつつあり、YouTu

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【書評】『ロウソクの科学(岩波文庫)』 ファラデー

見出しを読みましたがどのような内容なのかわかりませんでした。
ロウソクが世の中の出来事に普遍的に寄与するとかなんとか、というような内容?
とりあえずなぜか惹かれたので読んでみることにしました。

当時の様子が垣間見えるおもしろい表現がありました。

「夜になってどのような手段で自分の住み家を照明するかによって、文明の尺度の中でその人たちの位置が測れます。」

まあここはぼくがおもしろいなと思っただ

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【書評】『チーズはどこへ消えた?(扶桑社)』 Spencer Johnson

【書評】『チーズはどこへ消えた?(扶桑社)』 Spencer Johnson

本文中盤、ストーリーの場面です。

「〜変化とは、何かを失うことだと思っていたのが、何かを得ることなのだ、〜」

変化って怖いですよね。
ぼくもいつも恐れています。
今ではそうでもないですが、小さい頃はひくほど臆病でした。笑

「恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる」

本当にそうなんですよね。笑
なにに怯えていたのかって自分でも笑っちゃうほど乗り越えたらラクなんですよね。笑
そもそも
恐怖なんて

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【書評】『ハートドリブン(幻冬舎)』 塩田元規

【書評】『ハートドリブン(幻冬舎)』 塩田元規

時代に逆行するような感覚を覚えました。
というのも科学技術が発達し、日々合理的になっている今日で
本書のような内面を重視したものは多くないからです。

「“感情を丁寧に扱うこと”それが、人生を輝かせる鍵だ!」

この一文がもっとも印象に残りました。
(だいぶ前に読んだもので、メモしておいた箇所がここしかなかったということもありますが。笑)

感情を重視することは時にお花畑論になってしまいます。

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