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【02世代最強伝説】2歳-弐- "戦国クラシックの予感"【season②】


前回:season①



02世代最強伝説


はじめに


これは特に何の根拠もソースもほとんど無い、

主観満載な 感 想 文 で す 。


チマチマ改変や修正、追加する事もあるので、次に見た時は全然違うこと書いてる可能性もあります。

間違っている点、疑問点、追加して欲しい馬やレース等あればコメントやツイッターにでも教えていただければ幸いです。


当時、競馬雑誌等で有力馬のチェックをし重賞レースは大体見ていたのですが、条件戦等は見ていなかったり忘れていたり、特にレース内容は記憶からほとんど消えています。
今、調べ直して自分も初めて知った馬や当時知らなかった事もかなり沢山あります。

今ではあまり名前を聞かないけど、当時騒がれた馬、話題になっていた馬、良血馬を紹介し、これを見てる人に1頭でも興味を惹く馬が見つかれば良いなと思います。
ひとまず3歳終了までを目標に2歳3歳の世代限定戦メインです。



【競馬板のネタやリンク等】

不快な表現、競馬板のノリを多用しています。苦手な方は見ない事を”強く”オススメします。

各所にリンクしてある2ch過去ログは連続で何回も見ると人大杉になるので、見れない場合は数分置きましょう。

     ⇦下線部リンク  
【  】⇦マークリンク

スマホから2ch過去ログが見れない人はスマホをPCバージョンにすれば見れます。PCからも見れます。

過去ログに載っている過去スレのリンクはURLを2ch⇨5chに変えれば見れます。


レースでの人気&馬名を表示する箇所に

表示する】

(外) 外国産馬、いわゆるマル外
(地) 地方から中央へ転入した馬
[地] 地方所属馬
(父) 父内国産馬、父が日本産の馬

※マル外の産駒は(父)にはならない
例:タイキシャトル産、グラスワンダー産etc



表示しない】

(市) 市場取引馬、つまりセリ市で購入した馬。牧場持たない個人馬主はほぼこれなのでかなり多い。

(抽) 抽せん馬、JRAが購入し育成牧場で育てた競走馬を抽選で安価で売却した馬。
例:イソノルーブル、ホットシークレットetc


02世代が初年度産駒になる新種牡馬

89世代 [外]ブラックタイアフェアー(ミスワキ)
92世代 [外]アラジ(ブラッシンググルーム)
95世代 [外]ピルサドスキー(ポリッシュプレセデント)
96世代 [外]エリシオ(フェアリーキング)

94世代 (外)エイシンワシントン(オジジアン)
94世代 (外)シンコウキング(フェアリーキング)
94世代 (外)タイキブリザード(シアトルスルー)
95世代 (外)ヒシアケボノ(ウッドマン)
96世代 (外)ゼネラリスト(デインヒル)
96世代 (外)レオンプライド(ダンチヒ)
etc

⇧ (父)に”ならない” ⇧

⇩ (父)に”なる” ⇩

93世代 ケントニーオー(トニービン)
93世代 トーヨーリファール(リローンチ)
94世代 エアダブリン(トニービン)
94世代 サクラローレル(レインボークエスト)
94世代 テイエムジャンボ(クリスタルグリッターズ)
94世代 ライブリマウント(グリーンマウント)
95世代 ジェニュイン(サンデーサイレンス)
95世代 マーベラスサンデー(サンデーサイレンス)
95世代 マヤノトップガン(ブライアンズタイム)
96世代 バブルガムフェロー(サンデーサイレンス)
96世代 フサイチコンコルド(カーリアン)
97世代 サニーブライアン(ブライアンズタイム)
etc






2002年クラシック世代

98世代や01世代のように派手で目立つ世代はメディア等に持ち上げられる事があった。リアルタイムでは知らないが72世代や76世代、88世代も恐らくそうだろう。
しかし自分は98世代だとウンス、99世代だとトプロ、01世代だとクロフネのように単体で応援する馬はいても、その同期のライバル達(スペオペタキオンら)を含め世代まるごと応援するなんて考えもしなかった。

世代の”箱推し”概念が浸透した今では当たり前だと思われるかもしれないが、2002年当時はまだ少数派だったと思う。
馬1頭を応援するのではなく、”世代”という括りで同期全員を追っかけて応援するという競馬オタク概念に自分が初めて出会ったのが晩年の02世代だった。これはそんな個性豊かな02世代のお話。






season② 2歳-弐-

"戦国クラシックの予感"






2001年秋~冬
来年の牡馬クラシック候補の期待馬が既に1頭や2頭では無く数多く存在する、そんな認識がこの辺りから生まれつつあったと思う。





 

2001/11/04(日)
2歳新馬(京都4R) 京都:芝1600m

白猫vsモノポのスレ

京都の2連続新馬戦に来年のクラシック候補と呼ばれる馬が数頭誕生する。
その1戦目の京都4R、一騎討ちで有名だが96年秋華賞のリターンマッチでもある。


①人気(2.0倍) ファビラスキャット (河内)
 
 父:サンデーサイレンス
 母:ファビラスラフイン(ファビュラスダンサー)
 弟:ファビラスボーイ(08世代)
 弟:ギュスターヴクライ(11世代)

02世代牝馬クラシック最有力候補、芦毛の良血お嬢様。
話題の超大物牝馬ファインモーションはマル外で牝馬クラシックには出られない。更に02世代は牝馬の期待馬が少なかったので、この時点で来年の牝馬クラシック候補と期待されていたのはこの”白猫”と前日の2歳新馬(京都:芝1400m)でデビューしたサクセスビューティロイヤルパートナーが挙げられるのではないだろうか。
この新馬で2着した後に折り返しの新馬戦(京都:ダ1400m)を圧勝する。今ではファビラスキャットの名前はあまり聞かないが、当時この馬の期待値はかなり高く来年の牝馬クラシック路線の主役になると確信した人は自分含め当時多かったハズ。



②人気(2.1倍) モノポライザー (武豊)

 父:サンデーサイレンス
 母:ダイナカール(ノーザンテースト)
 姉:エアグルーヴ(96世代)

大変お待たせ致しました。皆さんご存じ、当時02世代で最大知名度と人気を誇った”新種のサラブレッド”ことモノポライザー様でございます。
SS×NTはG1を勝てないという有名なジンクスが当時あったが、遂にそれを破る馬が現れたと期待されたのがモノポライザーであった。
1人気は”白猫”に譲ったが良血同士の一騎討ちを勝利し華々しいデビューを飾る。陣営はこの後は朝日杯へ行く予定と発表。
【    】


【ダイナカールの娘達】

 姉:カーリーエンジェル(93世代)
 姉:セシルカット(95世代)
 姉:エアグルーヴ(96世代)
 姉:カーリーパッション(97世代)
 姉:エルフィンフェザー(98世代)
 姉:マリーシャンタル(99世代)
 姉:リングレット(00世代)

名牝ダイナカールの子供達は合計9頭、うち牡馬は初仔のパドスール産とモノポの2頭のみで牝馬が7頭である。モノポライザーはダイナカール最後の仔であるため実質モノポライザーはセブン・シスターズもとい姉ゲーの主人公であると言って良いだろう。



③人気(10.4倍) (父)ヒシマグナム (松永幹)

 父:ナリタブライアン
 母:ヒシナタリー(シアトルスルー)

ナリタブライアン産駒は02世代で良い肌馬の仔がそこそこいる、ヒシマグナムもその1頭で母ヒシナタリーは96世代で活躍した馬。
この新馬戦はファビラスラフイン(の子供)vsエアグルーヴ(の弟)vsヒシナタリー(の子供)と96年秋華賞のリターンマッチである。


【主な96牝馬の初仔(02世代)】

ビワハイジ(ビワワールド)
ファイトガリバー(ファイトブライアン)
ファビラスラフイン(ファビラスキャット)
エリモシック(エリモシャイニー)

ヒシナタリー(ヒシマグナム)
ゴールデンカラーズ(ダブルネーム)
シーズグレイス(シャドウスケイプ)
アイアムザウィナー(アイアムツヨシ)

初仔ではないが
メイショウヤエガキ(メイショウトキムネ)

96世代の牝馬でG1を勝った馬は5頭存在するが、そのうち4頭の初仔たちが02世代なのだ。
最後のもう1頭エアグルーヴの初仔は1個下の03世代アドマイヤグルーヴ

モノポライザーはエアグルーヴの”弟”
マチカネアカツキはノースサンデーの”弟”
で96牝馬の弟コンビでもある。

※96世代にはウオッカの母タニノシスターもいる、シスターの初仔は03世代。






2001/11/04(日)
2歳新馬(京都5R) 京都:芝2000m

モノポvs白猫の4Rに続く京都5R新馬戦。


②人気(4.0倍) モビーディック (上村)

 父:サンデーサイレンス
 母:グリーンポーラ(ニジンスキー)

 姉:ケープリズバーン(98世代)
 兄:ヴェルデマーレ(01世代)
 妹:ジェダイト(05世代)

と2歳3歳の初めに人気になっている一族である。
ヴェルデマーレは新馬戦でアグネスゴールドから1人気を奪う。

レース前は2人気(4.0倍)という評価だったが2着に4馬身差をつけての圧勝。1000m通過が65.1という超ドスローの展開ではあったが、上がり3F最速で2位との上がりタイム差が”0.9秒”というレース内容と勝ち方が評価され一気にクラシック候補に名乗りをあげる。
1R前のモノポとは同じサンデーRで恒例のどっちが強いか論となるが、クラシックを意識しての2000m戦を圧勝した白鯨の方が上と見る人が多かったかも。

2着 (父)アンフィトリオン
3着 (父)シアトルリーダー
6着 ダディーズドリーム
7着 (父)シンデレラボーイ

と、今後そこそこ活躍する馬がいるので結構レベルの高い新馬だったのではないだろうか。

ローエングリンに先代(68世代)が居るようにモビーディックも同名の馬が既に2頭存在し、02世代のこの白鯨は”3代目”である(豆知識)。
【   】






2001/11/10(土)
京都2歳S(OP) 京都:芝1800m

京都2歳Sスレ

京都2歳Sは翌年2002年(03世代)からは2000mになるのでこの年が1800m最後の年。アドマイヤドンの為のレース。


①人気(1.7倍) アドマイヤドン (藤田)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:ティンバーカントリー
 母:ベガ(トニービン)

 兄:アドマイヤベガ(99世代)
 兄:アドマイヤボス(00世代)
 弟:キャプテンベガ(06世代)
 妹:ヒストリックスター(08世代)

父がSSでは無いため兄弟達とは少し異なる血統。デビュー戦となったダート新馬を8馬身ぶっちぎるが、今回は芝のレースでありダート適性が強い父ティンバーが若干不安ではあったかもしれない。ドンがぶっちぎった新馬戦で3着に入ったベルモントファラオは後に大井へ移籍し活躍をする。

【一族のダート適性】
兄ボスもダートのデビュー戦を勝ち、弟キャプテンも初勝利がダート戦。そして母ベガの弟マックロウ(00世代)もデビューからダートを使われ2勝している。ドンのダート適性は父ティンバーカントリーのチカラだけでは無く、元々一族に合ったのかもしれない。
【   】



②人気(6.4倍) (外)シルヴァーパレット (武豊)
 成績[1.0.0.1] 前走⇨黄菊賞(500万下) 5着

 父:オナーアンドグローリー
 母:ウォーターカラーズ(シアトリカル)

父はウォーニングと同じレアなマッチェム系(ゴドルフィンアラビアン)である。金子×安田隆行×武豊×マル外でシルヴァコクピット(00世代)の再来かと一瞬だけ期待した馬。



③人気(6.9倍) [地]トゥインチアズ (吉原)
 成績[6.0.1.0] 前走⇨もみじS(OP) 1着

もみじSを勝った金沢のヒロインとルーキー吉原のコンビが次はアドマイヤドンへと挑戦したが、前走1200mから今回1800mへの距離延長が効いたのか惨敗に終わってしまう。
チアズの次走はサーガノヴェルがレコードで勝ったフェアリーS(G3)

【地方馬のG1出走条件】
地方馬は中央へ転入すれば中央馬と同じ条件でG1に出れるが、地方馬のまま阪神JFに出るにはJRAの指定2歳重賞1着かファンタジーS2着以内が条件であり、OP特別をいくら勝っても出走は不可能。
トゥインチアズが阪神JFに出るためには、勝利したもみじS(10/27)の翌週に行われるファンタジーS(11/4)に連闘出走し2着以内に入らないといけない。
そしてチアズはファンタジーSに登録していない。
これは自分の想像なので実際このローテが何故組まれたのかはわからないが、恐らく連闘で使うくらいなら阪神JFは諦めて今後のために芝の距離延長の適性判断を取ったのではないだろうか。

⇧明け3歳、フィリーズレビュー前にトゥインチアズが出走した報知新聞社賞 園田クイーンセレクション



⑤人気(12.2倍) オースミエルスト (渡辺)
 成績[1.1.0.0] 前走⇨小倉2歳S(G3) 2着

小倉2歳S2着からの休み明け、ウォーニング産で1000と1200しか使ってない為流石に人気にはならなかった。鞍上は引き続き渡辺薫彦。






2001/11/10(土)
京王杯2歳S(G2) 東京:芝1400m

京王杯2歳Sスレ

朝日杯へ向けての前哨戦。雨の不良馬場で主役不在の大混戦だが、デイリー杯と同じくマル外の期待馬に人気が集まる。


①人気(3.2倍) (外)アグネスソニック (横山典)
 成績[3.0.1.0] 前走⇨アイビーS(OP) 1着

前走4頭併せの公開調教をしたソニッくんが恒例の1人気、しかし今回が初めての重賞挑戦になり単勝オッズがいつもの1倍台ではなく3.2倍まで上がる。夏の人気馬に陰りが見え始めてきた今日この頃。悲しいかな夏は既に終わり、冬はもうすぐそこなのだ。
レース結果はこの不良馬場でも3着を引き離し、負けても尚2着を死守したアグネスソニックは流石と言ったところ。



②人気(4.8倍) (外)シベリアンメドウ (後藤)
 成績[2.0.0.0] 前走⇨プラタナス賞(500万下) 1着

 父:メドウレイク
 母:タシュジール(スルーオゴールド)

珍しいセントサイモン直系のメドウレイク産マル外。ダート戦を2連勝中だがデビュー戦が10馬身差の圧勝、前走のプラタナス賞でインタータイヨウグラスボランチイングランディーレを倒している。
日本でメドウレイク産は現在までに何頭かいたがJRA芝の勝利数は”5”で今回がその5勝目となる。ちなみにダートは42勝でバリバリのダート種牡馬である。
雨の不良馬場を味方に付けたのか3着を引き離し、人気マル外のワンツーで決まる。
【  】



③人気(5.7倍) (外)ダイワファルコン (武幸)
 成績[2.1.1.0] 前走⇨デイリー杯2歳S(G2) 3着

デイリー杯3着から参戦の初代ダイワファルコンさん。もう書くことが無い、今後の活躍的にここでサヨナラとなってしまう。



④人気(5.9倍) (父)ホーマンウイナー (四位)
 成績[1.2.1.0] 前走⇨デイリー杯2歳S(G2) 2着

デイリー杯2着から参戦のロマンの塊さん。1勝馬なのにまだまだ人気は健在で、ますます国産型エルドラぽくなってきた。



⑤人気(6.8倍) サダムブルースカイ (松永幹)
 成績[2.0.0.1] 前走⇨函館2歳S(G3) 1着

函館2歳Sの勝ち馬がここから始動、流石にエルドラさんを負かしたけではオッズ的にも力不足か。






2001/11/11(日)
2歳新馬 京都:芝1800m

2歳未出走スレ

02世代的伝説の新馬戦が開催される。


①人気(2.0倍) ヤマニンセラフィム (武豊)

 父:サンデーサイレンス
 母:ヤマニンパラダイス(ダンチヒ)
 妹:ヤマニンアルシオン(04世代)

デビューからレコード3連発したG1馬ヤマニンパラダイスの初仔で血統だけで1人気になれる逸材。人気通りにデビュー戦を1着で飾る。



②人気(4.8倍) ナリタトップライナ (藤田)

 
父:ラムタラ
 母:ワッキープリンセス(ミスワキ)
 兄:ナリタダイドウ(00世代)

ゴルアから2人気を奪った謎の馬、父ラムタラが光る。芸人のワッキーは関係ない。相手が悪すぎた今回は5着、3歳夏に勝ち上がるがその1勝で終わってしまう。



③人気(5.3倍) ゴールドアリュール (熊沢)

 父:サンデーサイレンス
 母:ニキーヤ(ヌレイエフ)

 妹:オリエントチャーム(05世代)
 弟:ニルヴァーナ(06世代)
 弟:ナタラージャ(07世代)
 弟:ゴールスキー(10世代)
 弟:リグヴェーダ(13世代)

兄が1頭いるが、ニキーヤ一族が有名になるのはゴールドアリュール本人からなのでこの段階ではこんなものなのかもしれない。ゴルア以降の兄弟達は毎回デビュー戦で人気している。セラフィムに破れるも3着レニングラードをつき離す2着。



④人気(7.6倍) (父)シアトルリーダー (竹之下)
 成績[0.0.1.0] 前走⇨2歳新馬 3着

 父:ビワハヤヒデ
 母:ミヤシロオーバン(アスワン)
 兄:ミヤシロテュードオ(92世代)
 
良血達のデビュー戦に混ざるビワハヤヒデ産駒。連闘で2戦目の折り返し新馬となるが前走デビュー戦はあのモビーディックの新馬戦で3着。
2戦目であるがこのメンツで4着は立派、この次で勝ち上がり年末のラジオたんぱにも出てくる。菊花賞に出ていたら面白い1頭になったハズ。
兄ミヤシロテュードオは公営岩手の馬、2歳時にモリユウプリンスをぶっちぎっている。



⑧人気(46.6倍) レニングラード (横山典)

 
父:トニービン
 母:ブリリアントベリー(ノーザンテースト)

 兄:ニューベリー(01世代)
 弟:カンパニー(04世代)
 弟:リアルコンコルド(05世代)
 弟:ヒストリカル(12世代)

そこそこ有名な兄ニューベリーがいるが、2001年の11月の段階ではまだ未勝利を勝っただけの1勝馬で活躍するのはレニングラードより後である。
ゴルアのニキーヤ一族と同じでレニングラードの活躍以降この兄弟は人気となる。兄弟もかなり優秀だが祖母クラフテイワイフに広げれば一族はもっと凄い。
ここは2着ゴルアに離されての3着、一族は晩成傾向が強いので2歳のこの段階では已む無し。






2001/11/14(水)
グラスワンダー特別 門別:ダ1800m

グラス最強特別

なにをトチ狂ったのか北海道のヤマノブリザードが門別の2歳戦グラスワンダー特別(ダ1800m)に出走する。ブリザードは中央遠征前にも地方ダート戦を2回負けてるがそれは5月と7月のスプリント戦。今回は1800m戦で中央G3を勝ち成長した今なら流石に負ける訳が無いが、負けた。


ヤマノブリザード藤澤厩舎へ

ブリザードはこの後12月の朝日杯FSに地方所属のまま出走し、その後に中央へ移籍する予定だった。しかし急遽予定を早めて11月半ばに中央移籍へ、このグラスワンダー特別前には既に決まって居た模様だ。
移籍先は他の厩舎(瀬戸口?)の予定から一転して名門藤沢厩舎へ。マチカネアカツキを倒したその素質にカズヲがかなり執心で猛アピールの末に口説き落とした等の噂話は耳にするが、この頃妙に持ち上げられていた記憶が残っている。父タイキブリザード、地方出身、藤沢和雄で確かに話題性はあった。






2001/11/17(土)
東京スポーツ杯2歳S(G3) 東京:芝1800m

東スポ杯2歳Sスレ

登録数が多くフルゲート18頭が揃い来年のクラシックで楽しみな期待馬、良血馬達がここで激突する。


①人気(2.6倍) ローエングリン (武豊)
 成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:シングスピール
 母:カーリング(ガルドロワイヤル)

 弟:レゴラス(04世代)
 弟:ブレーヴハート(05世代)
 弟:リベルタス(11世代)
 弟:エキストラエンド(12世代)

デビュー戦は”何故か”2着だったが、前走の折り返し新馬は”武豊”を背に6馬身差のぶっちぎり圧勝。同日に行われたデジタルが勝った秋天とコンマ6秒差は優秀。しかし新馬は稍重、秋天は重で馬場が悪くなっているという原因もある。関東馬で武豊を装備するくらいの必勝体制。
【    】


【日本好きの両親】
シングスピール96年JCで来日し、仏オークスやヴェルメイユ賞を勝った母カーリングは95年JCで来日している。
そして2頭ともハイレベルと言われた欧州95世代の同期である。


【あぁ弟達よ…】
ネタ要素の部分を兄から受け継いでしまったのか…

レゴラス(04世代)
1000万下クラスの身なのに有馬記念に出走しサムソンやウオッカに先着する7着と大健闘⇨次走の1000万下で3着敗退というテンプレで笑いをとる。

ブレーヴハート(05世代)
ディープインパクト並、いやそれ以上の強さを誇ると本気で信じていた加藤征弘調教師の対ディープへの発言の数々(詳しくはぐぐってね)。

リベルタス(11世代)
2歳時は大活躍だったが皐月でぶっちぎり大差のシンガリ負け、ダービーで競走中止、怪我か故障かと思われたが一切故障箇所は見当たらず原因不明の歩様異常に鬱病かと言われる。

エキストラエンド(12世代)
ローエン以外で唯一の重賞勝ち馬でカーリング最後の仔。比較的まともである。



②人気(4.8倍) アドマイヤマックス (福永)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:サンデーサイレンス
 母:ダイナシュート(ノーザンテースト)
 姉:ホーネットピアス(97世代)

デビュー戦(京都:芝1600m)で良血のビワワールドメイショウトキムネらと当たるが4馬身差の楽勝でここに登場。モノポやレイダースらと同じくSS×NTはG1を勝てない呪いに挑まなくてはならない。
1人気ローエンもデビュー戦は福永、マックスも福永、福永を乗せて新馬を圧勝したマックスはモノが違うのかもしれない。
【    】



③人気(9.2倍) セイコーアカデミー (柴田善)
 成績[1.1.0.0] 前走⇨きんもくせい特別(500万下) 2着

 父:サンデーサイレンス
 母:スコールイ(シーキングザゴールド)

 弟:エフセイコー(06世代)
 弟:セイコースペシャル(07世代)
 弟:スピーディセイコー(08世代)

アイビーSを除外され4頭立てにした張本人である。前走新潟で行われた、きんもくせい特別はメジロアービン(兄メジロパーマー)の2着。

【鈴木康弘&ヨシトミ】
この馬はヨシトミが主戦だが、弟達もヨシトミ主戦になってしまう位にはヨシトミアカデミーである。長兄セイコーアカデミー含め、母スコールイ(96世代)とその産駒はすべて鈴木康弘厩舎に入る。母も子供たちもTHE普通の一族。



④人気(9.8倍) マチカネアカツキ (村田)
 成績[2.3.0.0] 前走⇨いちょうS(OP) 2着

連対率100%を維持し、常に1.2人気をキープしていたアカツキ君だが今回は4人気までダウン。スターエルドラードと同じ様に前走のいちょうSでサンヴァレーに逃げ切られ、今回鞍上が岡部から村田一誠に乗り替わったのが流石に効いた模様。



⑤人気(11.7倍) (外)イチロースワン (江田)
 成績[2.0.0.0] 前走⇨2歳500万下 1着

 父:ミスワキ
 母:ヘイローマイベイビー(ヘイロー)

新馬⇨500万下と京都:芝1400mを2戦連続で圧勝している快速マル外。本来なら先週の京王2歳に出たかったのであろうが、連闘ということもあり東スポ2歳に回ってきた。02コピペに名前だけは1流馬として登場する。

【エイシン軍団】
この馬はエイシンであり、02世代だと他にキーンランドスワン(この馬も2歳11月時点では2戦2勝)が有名だが一応エイシン○○もいる。
○○スワン=○○ガール=エイシン○○は馬主も勝負服も全く同じである。


結果
1着アドマイヤマックス
2着マチカネアカツキ
3着アブレイズ

アドマイヤマックスの圧勝でクラシック候補としてまた1頭名乗りを上げることとなる。2着にいつものアカツキが入り連対率100%をここでもキープ、1人気ローエンは直線失速し大惨敗の13着。
アカツキに2馬身半つけて圧勝したマックスは先週のアドマイヤドン以上かもしれないと騒がれ、恒例のどっちのアドマイヤが強いか論となる。2歳の時点で全く同じ事が言われていた99世代のアドマイヤベガアドマイヤコジーンとタブらせる人も多かったと思う。






2001/11/25(日)
ベゴニア賞(500万下) 東京:芝1400m

ジャンポケが勝ったジャパンカップ当時に行われた500万下の特別戦。
期待の金子マル外が登場するが…


①人気(1.9倍) (外)セピアメモリー (後藤)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:ボストンハーバー
 母:ホームアゲイン(フォーティナイナー)

不良馬場のデビュー戦(東京:芝1400m)で未完の大器モンテブライアンを5馬身ぶっちぎってしまう、そのモンテブライアンがベゴニア賞前の東京5R2歳新馬で勝ち上がったのもあり圧倒的人気に、が今回は良馬場。
ボストンハーバー×49erの芝ダ兼用のスプリンター血統で、この後もコンスタントに勝ち星を挙げOP勝ちまでいくのだが、負ける時は勝ち馬から2秒3秒遅れの大惨敗をする馬。
この頃は金子のマル外というだけで期待してしまう時代。
【  】



②人気(5.9倍) (父)ロングユウシャ (渡辺)
 成績[1.0.0.3] 前走⇨デイリー杯2歳S(G2) 4着

小倉2歳1人気で惨敗するが、デイリー杯で4着とまだまだ期待できそうなバクシン産駒。ジャパンカップでナリタトップロードに乗る渡辺が鞍上、ここで武豊に負けるが本番では先着する。



③人気(6.1倍) ロイヤルマイル (武豊)
 成績[1.0.0.1] 前走⇨百日草特別(500万下) 8着

 父:サンデーサイレンス
 母:ハイランドトーク(ハイランドピーク)
 弟:テイエムテンライ(03世代)

社台RHの量産型SS産駒で母はアメリカG1ガゼルH勝ち馬。前走の百日草特別はグラスポジションから1.0秒も離された惨敗で鞍上武豊でも3人気のオッズだが、ここを後方から差し切り2勝目を挙げる。






2001/12/01(土)
2歳新馬
 阪神:芝2000m

インモースレ

①人気(1.1倍) (外)ファインモーション (武豊)

 父:デインヒル
 母:ココット(トロイ)
 兄:ピルサドスキー(95世代)

デビュー前から話題沸騰だった伊藤雄二(U爺)の傑作。レース内容は逃げて上がり最速を叩き出す圧勝で、マル外で牝馬クラシックに出られないため来年は欧州遠征という話がこの時点で出ていた。
この段階でのインモーの次走予定は1月京都2000mの福寿草特別(500万下)。
【   】


【12月阪神開幕週の新馬:芝2000m】
12月阪神開幕週に行われる芝2000mの新馬戦は1回のみで、90年代後半~00年代はこの新馬戦でデビューする馬に大物や期待馬が多く毎年注目される新馬戦となっていた。
阪神芝2000mの2歳(旧3歳)新馬戦は2001年まで年2回のみ、2002年以降は9月阪神でも行われるが、2006年でまた12月のみ計2回に。以降も増えたり減ったりを繰り返す。
2001年はアグネスタキオンが超絶メンバーが揃ったこの新馬戦を勝った。


【該当レースの主なデビュー馬】

1994年(95世代) 1着 サンデーブランチ 
1995年(96世代) 1着 ロイヤルタッチ
1996年(97世代) 7着 オースミサンデー
1996年(97世代) 3着 ステイゴールド
1998年(99世代) 2着 ナリタトップロード
1999年(00世代) 1着 ニューイングランド
2000年(01世代) 5着 ボーンキング
2000年(01世代) 1着 アグネスタキオン

ファインモーション以降も

2003年(04世代) 1着 ブラックタイド
2004年(05世代) 1着 アドマイヤジャパン
2005年(06世代) 1着 ニルヴァーナ
2006年(07世代) 1着 ニュービギニング
2011年(12世代) 1着 アダムスピーク
2012年(13世代) 1着 ラキシス

がこの12月阪神の開幕週2000m新馬でデビュー勝ちをしている。
【問題】この中でサンデーサイレンス産駒は何頭いるでしょうか?






2001/12/02(日)
エリカ賞(500万下) 阪神:芝2000m

エリカ賞スレ

阪神JFの同日に行われた出世レース前年はクロフネが2歳レコードを叩き出した。この年は超大物と良血達の3強が集い、4人気が35倍で完全な3強体制のオッズ。前年のラジオたんぱ杯の再現を戦前は期待されていた。


①人気(1.3倍) モビーディック (武豊)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

デビュー戦の圧勝で02世代クラシック候補の最右翼とされる3代目”白鯨”が圧倒的な支持率で登場。血統のモノポ、実力のモビーでどっちが来年の主役かを争う。前走の鞍上は上村だったが今回ライバルのセラフィムから武豊を奪ったというのも期待の高さが伺える。



②人気(4.2倍) ヤマニンセラフィム (蛯名)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

02世代的伝説の新馬で勝ち上がった良血が”白鯨”狩りに登場。しかし前走の鞍上は武豊だったが今回はライバルのモビーに取られてしまい蛯名に乗り替わり。新馬で倒したゴルアも次走で、4着のシアトル(モビーの新馬3着)もこのエリカ賞の日の3R未勝利で勝ち上がっている為セラフィム新馬のレベルの高さの証明となっている。
【   】



③人気(7.7倍) ビワワールド (松永幹)
 成績[1.0.1.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:ブライアンズタイム
 母:ビワハイジ(カーリアン)

 弟:アドマイヤジャパン(05世代)
 弟:アドマイヤオーラ(07世代)
 妹:ブエナビスタ(09世代)
 妹:ジョワドヴィーヴル(12世代)

ご存知ビワハイジ(96世代)の初仔である。デビュー戦となった2歳新馬では1人気に支持されるが3人気のアドマイヤマックスに敗れてしまう。
2戦目の折り返し新馬をキッチリ勝ちここに登場。
【  】


結果
1着ヤマニンセラフィム
2着ビワワールド
3着モビーディック

3強がクビ、クビの僅差のワンツースリーとなり結果としてはそこまで悪くはないが、期待以下だったモビーはかなり怪しまれつつも次走に注目が集まる。

もうね、アホかと。馬鹿かと。






2001/12/08(土)
2歳500万下 阪神:芝1600m

モノポスレ

オッズもレースも完全な一騎討ちとなった平場の500万下レース。

③人気(21.5倍) ワンダークリスタル (熊沢)
⑦人気(82.8倍) (父)ユウキャラット (四位)

他はこんな感じなので省略。


①人気(1.2倍) モノポライザー (武豊)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

モノポ様まさかの平場戦に登場。朝日杯FSの出走を予定していた陣営だが、モノポは1勝馬なので除外の可能性が非常に高く自己条件戦のこちらに登録変更してきた。確実に賞金を稼ぎたかったメガスタ達からしたら堪ったものではないだろう。先週モノポのライバルだったモビーディックがエリカ賞でやらかしたのでモノポライザーに期待がかかる。

どスローからの上がり勝負で上がり3F34.2は確かに優秀ではあるが…

モノポ基地による解説



②人気(3.6倍) (父)メガスターダム (松永幹)
 成績[1.2.0.3] 前走⇨2歳未勝利 1着

 父:ニホンピロウイナー
 母:フミノスキー(マルゼンスキー)
 姉:マイネレジーナ(99世代)

ピロピロ産としては結構なお値段で2,205万円(netkeibaより)の期待馬。8月の札幌デビューから未勝利脱出に6戦もかかってしまう。
しかし前走の未勝利戦、京都:芝1400m(1:21.4)は2歳では破格の好タイムであり、2001年11月京都開催の古馬戦含め2番目に早いタイム(古馬1000万下クラス並)で良血ファイトブライアンを7馬身ちぎってしまう。
モノポがこっちに来なかったら圧倒的1人気はこの馬だったであろう。






2001/12/09(日)
千両賞(500万下) 阪神:芝1200m

白猫vsビューティスレ

朝日杯当日に行われた500万下の阪神1200m戦でクラシックに直結するレースとは言えないが、02世代的にはピックアップしときたい。


①人気(2.0倍) サクセスビューティ (河内)
 成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:サンデーサイレンス
 母:アワーミスレッグス(デピュティミニスター)

先週行われた阪神JF(G1)が大波乱になり02世代の牝馬戦線は相変わらず主役不在感が続くが、サクセスビューティは貴重な牝馬クラシック候補だった。
デビュー戦の2歳新馬で同じく牝馬で期待されていたロイヤルパートナー(母ダンスパートナー)と激突したが2着(ロイヤルは5着)、前走の折り返し新馬では8馬身ぶっちぎりポテンシャルの高さを見せる。芝の1200m戦はこのレースが最初で最後。

【お見せっ!お前の息子を!!】
ビューティさん、ご存知あのサクセスブロッケン!!!!!!のカーチャンである。ママンは一応02世代で牝馬クラシックの主役候補だったのだ。
ブロッケンの父はシンボリクリスエス、02配合である。



②人気(3.4倍) (外)ゴーストスズカ (武豊)
 成績[1.2.0.0] 前走⇨2歳未勝利 1着

 父:シルヴァーゴースト
 母:ビープリペアード(ブロードブラッシュ)

芝ダの二刀流、前走1着の未勝利戦はダート戦を6馬身差でぶっちぎるが今回は芝レースで初めての1200m戦。スズカ×橋田満×武豊はサイレンススズカと同じ。

 2歳新馬(京都:芝1600m) 2着
     ⇩
 2歳新馬(京都:ダ1400m) 2着
     ⇩
2歳未勝利(東京:ダ1600m) 1着

このレースで後の重賞馬2頭をちぎり捨て、阪神:芝1200mの2歳レコードを叩き出す圧勝。千両賞の翌週に行われるフェアリーS(G3)でスーパーレコードを叩き出したサーガノヴェルと共にこの時点ではこの2頭が世代最強格のスプリンターだと言えるのでは無いだろうか。
ゴーストスズカはこの後シンザン記念を目指したが故障で離脱。1年後に復帰するが全盛期には程遠く、故障しなければ系未完の大器となる。
自分もゴーストスズカにはかなり期待していた。



③人気(5.2倍) サニングデール (福永)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:ウォーニング
 母:カディザデー(ダルシャーン)
 姉:グリーンプラネット(98世代)
 弟:クレンデスターン(03世代)

デビュー戦で同じウォーニング産の評判馬ダンツジャッジを2馬身離しての勝利。後の中京スプリント三冠馬はデビュー戦も中京:芝1200m。






2001/12/09(日)
朝日杯FS(G1) 中山:芝1600m

朝日杯FSスレ

前年、この時点で世代最強格だったクロフネやジャンポケがラジたんへ向かったようにクラシックへの最重要レースをラジオたんぱ杯に奪われ久しいが、この年はドンとブリザードが数多のクラシック候補の中でも有力株で面子的にも例年よりワクワクしたレース前だったと思う。1人気~3人気はデビューがダート戦。


①人気(2.1倍) アドマイヤドン (藤田)
 成績[2.0.0.0] 前走⇨京都2歳S(OP) 1着

母ニ冠牝馬、兄ダービー馬とG2勝ち馬の文句なしの良血だが父ティンバーカントリーが若干不安視される。しかし前走京都2歳を圧勝し芝適性はやはり問題なし。ポテンシャルの高さは世代随一でライバルのブリザードに色々な不安要素があり妥当な1人気。
デビュー戦がダート戦その1。



②人気(6.0倍) (地)ヤマノブリザード (四位)
 成績[3.1.2.0] 前走⇨グラスワンダー特別 2着

急遽、北海道から転厩が決まり地方馬からカズヲ馬にジョブチェンジ。前走、地方所属のラストランとして出走した門別ダート戦でまさかの2着。
鞍上は先週の阪神JF(G1)でアローキャリーに乗り2着に来たK.ファロンの予定だったが風邪で当日四位に乗り替わる事に、運の無さもありオッズがやや上がる。
デビュー戦がダート戦その2。



③人気(7.1倍) (外)シベリアンメドウ (後藤)
 成績[3.0.0.0] 前走⇨京王杯2歳S(G2) 1着

無傷の3連勝だがダート2連勝から雨の不良馬場の京王杯勝ち。父メドウレイクは基本ダート馬しか出さないのもあり、芝適正も正直まだ怪しさが残るため3人気に。
デビュー戦がダート戦その3。



④人気(10.4倍) (父)バランスオブゲーム (木幡)
 成績[2.0.0.0] 前走⇨新潟2歳S(G3) 1着

東スポ2歳を回避したため新潟2歳Sからの3ヶ月休み明けのぶっつけになってしまったバラゲ。改修前の新潟3歳S勝ち馬は夏がピークな早熟馬が多く、新潟2歳を5馬身差圧勝したとは言えバラゲもその例に漏れず早熟馬だと自分は考えていた。
父フサイチコンコルドは3ヶ月ぶっつけでダービーを7枠13番で勝利、バラゲは7枠14番。鞍上は新潟2歳に続き木幡初広。



⑤人気(12.0倍) (外)アグネスソニック (横山典)
 成績[3.1.1.0] 前走⇨京王杯2歳S(G2) 2着

5戦全て1人気に支持されてきた夏の過剰人気馬が遂に1人気陥落。複勝圏率100%で前走の京王杯は大雨の不良馬場でも2着をキープし安定感は抜群。
過剰人気馬あるあるだが、一度過剰人気オーラが消えると今度は逆に過少人気馬に変身する。正直バラゲよりオッズが高いとは当時思わなかった。



⑥人気(14.5倍) (外)カフェボストニアン (菊沢徳)
 成績[2.0.0.0] 前走⇨福島2歳S(OP) 1着

 父:ボストンハーバー
 母:リビィリー(サターズプロスペクト)

毎年出走してくる恒例のスプリンター枠。福島2歳Sを勝って2戦2勝で朝日杯へ来る馬はタイキウルフ(94世代)やファイターナカヤマ(00世代)と同じ事になる運命。



⑫人気(120.6倍) ビッグスマッシュ (北村)
 成績[2.2.0.2] 前走⇨福島2歳S(OP) 2着

 父:レオンプライド
 母:ノーブルセイコ(リンバァダンサー)

日本で走った(外)レオンプライド(96世代)の初年度産駒。
父レオンプライドの勝鞍は新馬の1勝のみで知名度は皆無と言って良いだろう、だがダンチヒ産駒の良血という事で種牡馬入り。少ない産駒しかも初年度からビッグスマッシュが中央G1出走まで果たし、この段階で既に親の実績を越えてしまった。そしてこの朝日杯でも大善戦をする。
馬主グリーンテックで1番稼いだのもこの馬で超親孝行、超馬主孝行なビッグスマッシュくん。


結果
1着アドマイヤドン
2着ヤマノブリザード
3着スターエルドラード
4着バランスオブゲーム
5着アグネスソニック

ドン&ブリザードが前評判通りのワンツーで来年のクラシックへ期待が膨らむ結果となる。デムーロのお陰でもあると思うが3着にココでお前が来るのかと人気者のエルドラさん。
休み明けのバラゲ4着は結構驚いた、この4着でこいつただの早熟馬じゃなく結構強いんじゃないかと思い始めた。
5着ソニック6着シベリアンも妥当な着順で実力通りの結果になったと思う。


競馬板住人の2歳牡馬偏差値表
競馬板住人の主観入りまくりの偏差値表






2001/12/15(土)
ひいらぎ賞(500万下) 中山:芝1600m

朝日杯の翌週、恒例のひいらぎ賞。
意外と歴史が古く、歴代勝ち馬は70年代から近年までG1級がかなり多い。
02世代も良血達が集まったので紹介しようと思う。


①人気(2.7倍) (父)アブレイズ (北村)
 成績[1.1.2.0] 前走⇨東スポ2歳S(G3) 3着

 父:ダンスインザダーク
 母:ミノリスパークル(プルラリズム)
 弟:ディアドクター(10世代)
 ※JCに来た仏馬と同名

”初代”アブレイズ。芙蓉S(OP)でダイワレイダースの2着、前走の東スポ2歳でマックスとアカツキに次ぐ3着と世代上位の1頭に数えられても良い素質を持つ。脚部不安で休養を繰り返した未完の大器。
2代目”アブレイズは20世代の牝馬でこちらは近年の重賞勝ち馬なのでwikiもある。



②人気(3.9倍) (外)カイトヒルウインド (蛯名)
 成績[1.2.0.1] 前走⇨オキザリス賞(500万下) 2着

夏の札幌でブリザードやアカツキと戦っていた金子のマル外。
前走のオキザリス賞(東京:ダ1600m)はアイアムツヨシサードニックスグラスボランチと結構良いメンツ相手の2着。何故また芝に戻って来てしまったのか。



③人気(4.5倍) チョウカイフライト (柴田善)
 成績[1.1.0.2] 前走⇨東スポ2歳S(G3) 9着

 父:サンデーサイレンス
 母:チョウカイキャロル(ブライアンズタイム)
 兄:チョウカイウエスト(00世代)
 弟:チョウカイサンデー(06世代)

母が94世代のオークス馬。前走の東スポ2歳では後の重賞馬3頭に先着している。最後が無念な終わり方だったが、それでも兄とは違い高齢でも勝ち負けを繰り返して8歳まで走ったのは立派。

【 な ん だ っ た の か 】
チョウカイウエスト(00世代)は当時を見てた人間には物凄い有名な馬であり、02世代のモビーディック以上にインパクトを残した馬である。
新馬戦を圧倒的1人気で圧勝、SS×チョウカイキャロルてのも相まって来年のクラシック候補筆頭と祀り上げられる。
競馬雑誌サラブレ秋のG1予想大会、朝日杯勝ち馬予想で圧倒的1人気を獲得した馬(支持率50%以上を占めた記憶がある)。理由は秋のG1シーズン開幕前に応募締切なので10月アタマの予想となる為。2戦目以降は成績の通りである。

【父SS×母父BT=レア】
日本での登録馬は”計12頭”のみ。
ヘイルトゥリーズン系同士というのもあるからかこの組み合わせは極端に少なく、確かにダビスタでもあまりやらない配合ではあるとは思うが…
父BT×母父SS=そこそこ多い



④人気(7.7倍) サクラエクセレント (村田)
 成績[1.1.0.1] 前走⇨2歳未勝利 1着

 父:サンデーサイレンス
 母:セダンフォーエバー(マルゼンスキー)

 兄:サクラナミキオー(98世代)
 弟:サクラプレジデント(03世代)
 弟:サクラシコウテイ(08世代)
 弟:サクラアルディート(11世代)

いつも通りのサクラ×小島太厩舎である。ここまで3戦全て1人気、ちゃっかり札幌の新馬戦で2回ファストタテヤマと戦っている(1勝1敗)。



⑤人気(9.4倍) (外)アサクサデンエン (後藤)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:シングスピール
 母:ホワイトウォーターアフェア(マキャベリアン)

 弟:スウィフトカレント(04世代)
 弟:トーセンモナーク(08世代)
 弟:ヴィクトワールピサ(10世代)

英国の96世代ホワイトウォーターアフェアの初仔である。
11月のデビュー戦(東京:芝1600m)で同じくマル外の大物ストレイラルホークとの一騎討ちを制し2戦目でここに参戦。

ひいらぎ賞のレースはハイペースも相まって道中最後方から差し切り、2位との上がりが0.7秒差とイメージ的にはかなり圧倒的な内容である。
デンエンは初重賞勝利が6歳なので晩成と思われるかも知れないが、2歳の頃からそこそこ名前は売れていたと思う。キニナルとデンエンの良血マル外ふざけた名前コンビは覚えやすいので覚えておこう。
【  】


【シングスピール産駒】
02世代にシングスピール産駒は数頭いる。

ローエングリン
は持込馬(海外で種付けして日本で出産)で、

(外)アサクサデンエン
(外)ダンツシェイク
はマル外(海外生まれ)である。※詳しくはググってね。
2001年にデビューしたシングスピール産駒は⇧この3頭で勝ち上がり率100%である。






2001/12/16(日)
さざんか賞(500万下) 阪神:芝1400m

ローマンスレ

既に何頭にも来年のクラシック候補と呼ばれる馬達が誕生し既に戦国クラシックの図式になりつつある02世代だが、ここに来て更にもう1頭彗星のごとく大物が登場する。


①人気(2.7倍) (父)ローマンエンパイア (武幸)
 成績[1.0.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:サクラローレル
 母:ローマステーション(ローソサイエティ)
 兄:ショーザランニング(97世代)
 兄:ニシオセーラム(99世代)

ローレル初年度の最高傑作。父はステイヤーだが兄達は条件戦でいぶし銀の如く活躍した短距離馬。ローマンと活躍時期が近いのもあり意外と兄2頭の名前は知ってる人多いのではないだろうか。

新馬戦に続き、ここでもローマンの独壇場となり一気に名前が売れる。
前走と同じく行き足遅くやや出遅れ、中盤まで後方待機、3角から大外通って進出開始し4角で先頭集団、直線はムチ無し持ったまま突き放すだけで2着と5馬身差のタイレコード。上がり3Fが2位より1.1秒早いタイム。
【   】


新馬戦(阪神:芝1600m)
デビュー戦は出遅れ最後方待機、どスローなペースも相まって3角で進出開始し4角で先頭集団へ。通過順位が【15-1-2】でディープインパクトの春天ランニングゲイルの弥生賞みたいなレースをマイル戦でやっている。倒した相手がチアズシュタルクアッパレアッパレダイタクフラッグとかなり豪華で他にも勝ち上がった馬が多くハイレベル新馬戦と言われた。



②人気(4.0倍) (外)キタサンオウシャン (安田)
 成績[1.1.1.1] 前走⇨ファンタジーS(G3) 6着

 父:キングマンボ
 母:キタサンドリーム(アルザオ)

”良血の方”の北島馬である。前走ファンタジーSは北島三郎の2頭が1人気2人気、そしてフジキセキ産駒のキタサンヒボタンが1着で話題になった。



③人気(5.5倍) テレグノシス (藤田)
 成績[1.0.0.1] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:トニービン
 母:メイクアウイッシュ(ノーザンテースト)

ご存知、後のG1馬であり02世代が誇る府中専用機。デビュー戦となった2歳新馬(東京:ダ1600m)は生涯で唯一のダート戦を使い11着の大惨敗を喫す。つづく折り返し新馬はテレグノ安心の東京:芝1400mで4馬身差の圧勝。そのレースは後にダートで活躍するシャドウスケイプ(5着)とピットファイター(7着)が惨敗している。

【尻尾が芦毛】
テレグノシスの毛色は鹿毛だが、尻尾がメッシュが入ったような芦毛に近い色でとても特徴的。



④人気(6.5倍) (父)ロングユウシャ (渡辺)
 成績[1.1.0.3] 前走⇨ベゴニア賞(500万下) 2着

夏の小倉2歳S1人気馬。期待馬のマル外セピアメモリーがやらかしたベゴニア賞で2着と惜しい競馬が続く。



⑤人気(6.7倍) アグネスラブ (M.デムーロ)
 成績[1.4.1.0] 前走⇨かえで賞(500万下) 2着

複勝率100%を維持する良血アグネスラブちゃんの前走はキーンランドスワンの2着。好走するが勝てない典型的な2ゲッターで牝馬版アグネスソニックから牝馬版マチカネアカツキにジョブチェンジ。






2001/12/16(日)
中京2歳S(OP) 中京:芝1800m

中京2歳特別

賞金稼ぎにはもってこいの空き巣レースと化した中京2歳S。
さざんか賞とフェアリーSと同日に行われたため、その2レースと比べたら超絶地味で空気なメンツと結果。
しかしその後を知っていると、02基地には堪らないメンツかもしれない。
この日は阪神で阪神牝馬S、中山でフェアリーS、そして日本馬が3勝した香港デーと3場開催+香港で騎手が物凄い地味になっているのもポイントが高い。


①人気(4.5倍) マルブツカイウン (芹沢)
 成績[1.0.1.0] 前走⇨2歳新馬 1着

 父:トニービン
 母:オールドスタッフ(アイリッシュリヴァー)
 兄:トーセンスター(00世代)

モノポvs白猫の新馬で3着に入り、前走の折り返し新馬では良血ヒシマグナムと快速牝馬の(外)タガノチャーリーズを退けての1着。
母母アンティックヴァリューなので母はベガマックロウ(00世代)の姉であり名門の一族である。
鞍上はエイシンガイモン(96世代)やトウカイトリック(05世代)等他にも意外といい馬に乗ってる芹沢純一。



②人気(5.4倍) (父)ゼンノカルナック (高橋亮)
 成績[1.2.2.0] 前走⇨白菊賞(500万下) 2着

 父:ダンスインザダーク
 母:ミヤマポピー(カブラヤオー)

母はエリ女勝ち馬でタマモクロスの姉である。前走は白菊賞2着で複勝率100%と優等生。
鞍上の高橋亮はそこまでマイナーでは無く一時期は同期の福永や和田より評価が良かった。ダイタクリーヴァ(00世代)の主戦で有名。



③人気(7.0倍) (父)タガノマイバッハ (高田)
 成績[1.1.0.1] 前走⇨東スポ2歳S(G3) 12着

 父:ダンスインザダーク
 母:アフターザサン(ストームバード)
 兄:トキオエクセレント(97世代)
 妹:ムーンフェイズ(04世代)

デビュー戦の2歳新馬(京都:芝1800m)を(外)ダンツシェイクマチカネメニモミヨら相手に4馬身差の圧勝。前走の東スポ2歳でローエンに先着(12着)する実績を持つがまだ覚醒前である。

来年活躍しミラコーやタテヤマ達と一緒に”史上最高メンバーが揃った2003年天皇賞春”に出走する馬その2。

アンカツにフラれても代打は地方№1、
転んでもタダでは起きない! タガノマイバッハ 岩田康誠



⑥人気(11.7倍) シーディザーブス (安藤光)
 成績[1.1.0.2] 前走⇨百日草特別(500万下) 9着

夏の札幌で頭角を現したアルゼンチンの良血お嬢ちゃんも牡馬相手に苦戦を強いられており、前走の百日草特別は1人気で大敗。
今回の鞍上は笠松のアンカツの兄、安藤光彰(アンミツ)。アンミツも弟から数年遅れでJRA所属になるが、移籍前から中央の重賞も勝つ位には上手かった。






2001/12/22(土)
2歳未勝利 阪神:芝1600m

ダービー馬の未勝利戦。02世代の主役が唯一1人気を取れなかったのがこのレースであり、名誉ある2頭に拍手。


①人気(2.8倍) (父)ウイングオブタイム (河内)
 成績[0.1.0.1] 前走⇨2歳新馬 2着

 父:ナリタブライアン
 母:ローズホーラー(トウショウボーイ)
 兄:フジノテンビー(00世代)

兄が昨年デイリー杯2歳を勝った笠松の雄。前走はラジたんに出走するウイングブライアン(ウイングアロー(98世代)の弟)の2着。
モノポライザーと同じ橋口厩舎所属で個別スレが立つくらいには期待されていたらしく一部ではモノポより上とかなんとか。しかし未勝利勝ち上がり後はレースをあまり使えずに大成はできなかった。
【   】



②人気(3.4倍) (父)ヒシマグナム (松永幹)
 成績[0.1.0.1] 前走⇨2歳新馬 2着

モノポvs白猫の新馬で3人気だったヒシナタリーの息子。前走は同じくモノポ新馬で3着だったマルブツカイウンの2着、この後3歳2月に勝ち上がり夏前に2勝目を挙げる。2勝目は同じヒシ軍団のミラコーが初勝利を挙げるよりも早いが以降は入れ替わりでミラコーが活躍する。



③人気(3.6倍) タニノギムレット (四位)
 成績[0.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 2着

 父:ブライアンズタイム
 母:タニノクリスタル(クリスタルパレス)
 姉:タニノディオーネ(99世代)
 姉:タニノカリス(00世代)

タニノクリスタルの母タニノシーバードから更に遡るとムムタズマハル、レディジョセフィンへ繋がる血統で柏木集保タソも舌を巻く。

前走が8月5日のデビュー戦(札幌:ダ1000m)、流石に4ヶ月ぶり&初芝となればこの人気も仕方ない。血統面で言えばギムレットに姉が2頭いる、その2頭ともダート馬(芝で1勝)で、母クリスタルは芝で活躍したが父がダートも強いBTとなれば砂>芝と判断されてもおかしくは無い。
しかし結果は7馬身差の大楽勝で勝ちタイム1:35.6は2001年の2歳戦なら優秀な部類、今後に期待できる内容だったのは間違い無い。
【  】


【01年12月阪神:芝1600m(2歳戦)】
勝ちタイムと1000m通過 全て良馬場

1:35.1(59.4) 阪神JF           タムロチェリー
1:35.6(60.0) 2歳未勝利  タニノギムレット
1:35.9(60.0) 2歳新馬   チアズシュタルク
1:36.1(61.5) 2歳500万下  モノポライザー
1:36.5(60.5) 2歳未勝利  マチカネメニモミヨ
1:36.7(59.7) 2歳未勝利  メジロマイヤー
1:37.2(62.4) 2歳新馬   ローマンエンパイア
1:37.5(62.5) 2歳新馬   マイドリームビギン
1:37.8(61.9) 2歳新馬   オリーブシチー


【クロフネの後継者達】
奇しくも松国厩舎の先輩クロフネが屈腱炎と診断されたのがギムレットの未勝利と同日の12月22日(発表は24日)、クロフネと入れ替わりでギムレットが登場したのは松国の運命かもしれない。[クロフネ、脚部不安]
松国の02世代にはもう1頭クロフネの後継者と言われた(外)ハードクリティックがいるが血統や馬主的にはこちらが後継には近いかも。






2001/12/22(土)
ラジオたんぱ杯2歳S(G3) 阪神:芝2000m

ラジオたんぱ杯2歳Sスレ

THEクラシック登竜門。今までに名前を挙げた期待馬4頭が集結。
毎年朝日杯組vsラジたん組で評価バトルとなるが朝日杯組が人気サイドの実力馬が上位に来たのでここも素質馬のバトルに期待がかかる。しかしレース前まではラジオたんぱ組のが強いと思ってた人多いのでは。


①人気(1.4倍) アドマイヤマックス (福永)
 成績[2.0.0.0] 前走⇨東スポ2歳S(G3) 1着

このレースの圧倒的な主役はもう片方のアドマイヤ。新馬、東スポの2連続圧勝が評価されこのオッズに。正直かなりの過剰人気だとは思っていたがライバル役のモビーが前走やらかしてしまい実質1強状態に。
圧倒的1人気、東スポ圧勝、鞍上福永でキングヘイローと同じ事になるとレース前から思ってた人は結構多いハズ。97年ングへも1人気(1.4倍)。



②人気(4.9倍) モビーディック (武豊)
 成績[1.0.1.0] 前走⇨エリカ賞(500万下) 3着

僅差の3着とは言え前走まさかの敗戦でアドマイヤマックスに差を付けられた2人気に。新馬戦で魅せたインパクト、鞍上武豊というSSRを持っているのでまだまだこのオッズ、しかしクラシック候補の1角としてはココが正念場。



③人気(8.4倍) ビワワールド (松永幹)
 成績[1.1.1.0] 前走⇨エリカ賞(500万下) 2着

新馬戦でマックスに差をつけられて敗退しているが、前走モビーとセラフィム相手に僅差の2着。1流相手に引けを取らないと思われていた為3人気。
鞍上松永ミッキーは山本正司厩舎に所属しておりメガスタの主戦も務めているがビワワールドを選択、当然と言えば当然。



④人気(9.5倍) マチカネアカツキ (K.ファロン)
 成績[2.4.0.0] 前走⇨東スポ2歳S(G3) 2着

連対率100%を維持するアカツキ君。すっかりヤマノブリザードにカズヲの期待馬ナンバーワンの座を奪われてしまったが、鞍上がブリザードに乗れなかったファロン。2歳から2ゲッタースキルを磨き上げ、マックスやブリザードの2着に入る強さは元々持ち合わせているためここでも4人気に。



⑤人気(20.0倍) サンショーオー (M.デムーロ)
 成績[2.1.0.1] 前走⇨白菊賞(500万下) 1着

 父:トニービン
 母:ミシェルキー(ミスタープロスペクター)

鞍上は若かりし頃のデムーロで4強から離された5人気の20倍。前走の白菊賞でゼンノカルナックと茂ちゃんのポケモンを強烈な末脚で破る。馬体重が410kg台でとても小柄、こんな名前だがちゃっかりファインモーションらと同じチーム伊藤雄二(U爺)所属。ラジたん後、故障か成長放牧か良く分からない謎の1年半の休養を経てU爺お馴染みの夏の北海道シリーズで復帰。
生涯を3勝で終え”三勝王”の名は伊達ではなかった。



⑥人気(50.3倍) (父)メガスターダム (渡辺)
 成績[1.3.0.3] 前走⇨2歳500万下 2着

前走500万下モノポライザーとの一騎討ちでクビ差及ばずの2着、2走前未勝利7馬身圧勝のインパクトは相当あるはずなのに6人気で50倍。
今回が初めての2000m、ニホンピロウイナー産駒、そして主戦の松永ミッキーがビワワールドに乗るので翌日有馬記念でトプロに乗る渡辺薫彦が代打という大きめの不安要素が三重苦となりこんなオッズに。
【   】


結果
1着メガスターダム
2着マチカネアカツキ
3着アドマイヤマックス
4着ビワワールド
5着モビーディック

当時自分はマックスが負けるにしても上位4強の誰かが勝つだろうと思っていたのでこの結果には当時かなり驚愕した。しかも勝った鞍上が渡辺、ここで勝つんじゃなく明日トプロで勝って、どうぞ。と当時本気で思った。
渡辺薫彦はナリタトップロード以外で重賞を4勝しているがそのうちの1勝がココ。

阪神の芝2000m戦で、5着SS産、4着BT産、3着SS産、2着SS産、1着ピロピロ産、意味がわからない。
ニホンピロウイナー産駒の2000m勝利は5年ぶりらしい(前回は96年愛知杯ファンドリショウリ)。というかこの後もピロピロ産で2000m以上を勝つ馬はメガスタしかいない。

結果的にこの敗戦でモビーディックとビワワールドはクラシック候補としては終了する。しかし2頭とも知名度抜群であるがため過剰人気馬にジョブチェンジするこの後がむしろ本番で、養分オッズを叩き出し続け更に名前を広めていく事となる。






2001/12/23(日)
ホープフルS(OP) 中山:芝2000m

ホープフルSスレ

有馬記念の日に行われる2歳最後のOP戦で皐月賞と同コースだが毎年ラジオたんぱ杯にお株を奪われるレース。02世代でもラジオたんぱの方が圧倒的に注目されいたが…


①人気(1.9倍) ゴールドアリュール (武豊)
 成績[1.1.0.0] 前走⇨2歳新馬 1着

ハイレベル新馬戦でヤマニンセラフィムの2着、2戦目のお折り返し新馬を勝ち上がり圧倒的1人気に支持される。まだまだ芝、そしてクラシック有力候補だった頃のゴルア。
ゴルアは逃げ先行のイメージが強いと思われるがホープフルSで唯一後ろからの競馬をしている、武豊もまだこの頃は「逃げちゃダメなんですか」とは思っていなかったのだろう。



②人気(5.5倍) グラスポジション (村田)
 成績[2.0.1.0] 前走⇨百日草特別(500万下) 1着

 父:リアルシャダイ
 母:アンソレイユ(リズム)

この頃はもう珍しくなっていたリアルシャダイ産駒の2歳馬。百日草特別を勝ち2連勝中、この頃は意外と期待され名前も売れていたと思う。自分も気になっていた1頭だった。
グラスポジションはここで2着しこの後故障、クラシック戦線から離脱してしまう。復帰した後も復調まで時間を要するが3連勝中に挑んだ2004年アルゼンチン共和国杯は1人気グラスポジション2人気レニングラードと人気2頭が02世代の故障復帰組となる。



③人気(7.1倍) タイガーカフェ (M.デムーロ)
 成績[1.0.1.2] 前走⇨葉牡丹賞(500万下) 3着

札幌2歳Sで12着惨敗した後に葉牡丹賞でカズヲ第3の馬サスガの3着を経由してホープフルに参戦。ここから若き日のミルコデムーロを鞍上に据えるとタイガーカフェは覚醒し完全に別馬と化してしまう。
まず手始めにこのレースはグラスポジションをハナ差抑えての1着。






2歳が終了。

期待されていたエリカ賞組、東スポ組の評価が怪しまれる結果に、
朝日杯組とモノポライザーそしてローマンエンパイアが今のところ牡馬クラシックの主役候補となるが、まだ圧倒的主役の居ない戦国クラシック戦線が続くと思われていた。


2001年合同フリーハンデ(2歳)




NEXT coming soon…

【02世代最強伝説】3歳-壱- "勢力図の変化"【season③】

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