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一億の渡り鳥が飛び立つ それを撃つ 貧しい鳥打ちは思い出していた かつて家族があり 温かな…
おれにはわからないことが100個以上ある それは昨晩寝るまえに数えたからわかるんだ 月が板っ…
お前がいない日々は耐えられないが おれがいない日々は華やいでいると思ってしまうのは何故だ…
おれが死のうと決めたのは先月のことだった 鏡の海を渡り、砂の星を越えてやっとのことで家に…
ちょっとしたやりとりのズレから娼婦を殺してしまった 死んでしまった彼女の手は白い陶磁の感…
海からの風が夜の湿気をまとって窓から滑り込む 寝返りを打って毛布をかけ直す それでも小屋の…
おれはとにかくレモンドーナツが食べたかった 中にレモンジュレが入っていて外側にはレモンチョコレートがかけてあるやつだ それを手に入れるには手紙を書かなければならなかった 通信販売でしか売れていない それはこどもの頃に拾ったポルノ雑誌の真ん中らへんの通信販売の欄に書いてあった それを大人になってから実家の片付けをしていて偶然見つけた それは妙におれの好奇心を揺らした しかも、電話番号は書いてなくて欲しい数を書いて手紙を送れと書いてあった おれは一日中そのことを考えて、ハイネケ
棄てられちまった子供たちが暗い穴から這い上がる朝。 太陽の光線は針のように肌に刺さる。 大…