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「やりたいこと」が見えなくなった時にやった自己分析について

以前の記事で、自分の夢をかなえるために「職種」と「業種」を半歩ずつ変えると書きました。今回はそれ以前の話。そもそもの自分の「やりたいこと」が見えなくなった時に行うといい自己分析の方法について。

※参考:【夢の実現】業種と職種を半歩ずつ変えるキャリアパス

夢があっても「やりたいこと」が見えない時がある

子供の頃に夢があった。あったはずだったが、生活の中で自分の「やりたいこと」が見えなくなるときがある。自分も何度かそんな経験をした。それはこんな時だった。

・夢があってもそれを実現する方法がわからない
・実現する方法がわかっても、多すぎる、難しすぎる、と感じる
・周りから「やめた方がいい」「もう手遅れ」など止められる
・周りから「これをやってほしい」と夢とは別のことを期待される
・目の前のやるべきことに追われ過ぎて、心身の余裕がない
生活のために目の前のやるべきことを辞められない
急に無職になって急いで方向性を決めないといけない

あれ?自分は何がやりたかったんだっけ? 本当にやりたいことって何? 自分は何者になりたいのか? 深く悩んでしまって哲学の本を読んてみたら…

「労働とは何か」「社会とは」「人間とは」「人間と猿の違い」「猿と動物の違い」「動物と植物の違い」「生物とは」「地球とは」「宇宙とは」…さらなる深みにハマって行ったw

進路コンサルティングでやった自己分析がよかった

その後、以前の記事にも書いたようにWebデザインの求職者支援訓練を受けました。そのときの自分は「Webサイトが作れるようになりたい!」から先の進路があまり明確になっていなかった。

そのとき進路コンサルティングでやった「自己分析」で、自分の「やりたいこと(価値観、強み弱み、方向性)」が見えてきました。

まず言われたのはこんな内容でした。

・転職サイトの求人情報は膨大すぎて、その中から自分の方向性を絞るのは難しい
・「自己分析」をすると自分の価値観を知り、自分の商品価値(強み)を知り、方向性を絞ることができる
・「自己分析」する際の材料は過去の出来事にある

自分は就活のときもまともに自己分析をしてなかったため、ガッツリとやったのはこのときが人生で初めてだった。

自己分析の手順

自己分析の手順はこんな感じでした。

・自分の子供時代から今までの出来事を書き出す
・その時の自分のモチベーションを思い出し「↑」「↓」をつける
・「↑」だけ、「↓」だけをピックアップする
・自己分析:「↑」「↓」になった理由を分析する
・自分の価値観:「↑」がやりたいこと、「↓」がやりたくないこと
・自分の長所短所:「↑」が強み、「↓」が弱み
・自分の弱みは克服するよりポジティブな表現に変換する
・自分の価値観と長所を活かした未来の方向性を定める
・方向性を元に未来の目標を立てる

以下、やったことを順番に書いていきます。

自分の子供時代から今までの出来事を書き出す

まずは自分の子供時代からの出来事をひたすら書き出しました。時代ごとに大まかにブロック分けをすると書き出しやすいです。

幼稚園 / 小学時代 / 中学時代 / 高校時代 / 大学時代 / 社会人二十代 / 社会人三十代… など

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その時の自分のモチベーションを思い出し「↑」「↓」をつける

出来事を書き終わったら、一つ一つ見直しながら、その時の自分のモチベーションを思い出す。

モチベーションの上下に印(ワクワクは「」、モヤモヤは「」)をつける。

・モチベーションが上がった(ワクワクした)出来事は「」を付ける
・モチベーションが下がった(モヤモヤした)出来事は「」を付ける
どちらでもない出来事は無印でOK

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出来事を思い出す→モチベーションを思い出すと、工程を別けることによって、結構シンプルな作業に感じられました。

「↑」だけ、「↓」だけをピックアップする

モチベーションの印をつけ終わったら「↑」の出来事だけ、「↓」の出来事だけをピックアップする。

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これによって「中学生時代」「高校時代」などの時系列がなくなって、モチベーションのみの分類になります。

自己分析:「↑」「↓」になった理由を分析する

ピックアップした「↑」と「↓」の一覧から、共通点特徴が見えてくる。その出来事に対して自分のモチベーションはなぜ上がったか、下がったか、理由を分析する。

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自分の価値観:「↑」がやりたいこと、「↓」がやりたくないこと

 理由を分析すると自分の価値観(やりたいこと、やりたくないこと)が見えてくる。

・「↑」になること=喜び、楽しみを感じること=やりたいこと
・「↓」になること=苦痛、辛さを感じること=やりたくないこと

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自分の長所短所:「↑」が強み、「↓」が弱み

また、現時点の自分の長所(強み)、短所(弱み)も見えてくる。

・「↑」になること=得意なこと、できること、続くこと=強み
・「↓」になること=苦手なこと、できないこと、続かないこと=弱み

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自分の弱みは克服するよりポジティブな表現に変換する

なお、自分の「弱み」は克服するよりは、ポジティブな表現に置き換えて「強み」に変換する方がいいと思います。例えばこんな感じに。

・せっかち → 迅速、情熱的
・腰が重い → 慎重、落ち着いている
・飽きっぽい → 好奇心旺盛、変化を恐れない
・頑固 → 一貫性、ブレがない
・優柔不断 → 傾聴、協調性

こちらの記事にいろんな言い換え方があって参考になります!

※参考:【例文】短所を長所に変換! 面接の長所・短所の伝え方・NGポイント

弱みを克服しない理由、私はこう考えている。

・弱みの克服をする行為は、苦痛に感じる
・弱みの克服は、強みを伸ばすよりも速度が遅い
・弱みを克服した結果、平均的で特徴が少ない人材になる
→それならば、強みを伸ばすことにエネルギーを注いだ方がいい!!

「やりたいこと」と「強み」を活かした未来の方向性を定める

自分の「やりたいこと」と「強み」を活かした未来の方向性を定める。「Being」「Having」「Giving」の3つの観点で考える。

Being:どんな人間になりたいか
Having:何を手に入れたいか
Giving:他人や社会にどんな影響を与えたいか

Being、Having、Givingとは?

※参考:being、doing、havingの違いと全てを引き出すコーチング術

方向性を元に未来の目標を立てる

方向性が定まったら「目標」を立てる。短期目標、中期目標、長期目標の3つの時間軸。1年後、5年後、10年後の自分を想像してみる。

・短期目標=1年後の自分を想像する
・中期目標=5年後の自分を想像する
・長期目標=10年後の自分を想像する

ちなみに、短期目標(1年)をさらに分解すると「今月の目標」「今週の目標」「今日の目標」になります。

短期(1年)目標を分解→今月の目標
今月の目標を分解→今週の目標
今週の目標を分解→今日の目標

また、長期目標(10年)の延長上に「人生の目標」を立てるのもいいと思います。

長期(10年)目標の延長上人生の目標を立てる
・20年後、30年後、老後 など
・30歳、40歳、50歳 など
・座右の銘、テーマ、信条 など

これらはあくまで現時点での目標なので、気持ちが変わったら再設定すればいいです。(目標が変わっていくのは普通なことです)

最後に:目標に近づくための時間の捻出

目標」と「現実」の間にはギャップがあります。そのギャップを埋めるべく、日々生きていく。

日常生活には自分の目標(やりたいこと)だけでなく、外的に求められる依頼や責務(やるべきこと)もあります。「やりたいこと」と「やるべきこと」の兼ね合いの中で「やりたいこと」をする時間を捻出すします。

・「目標」と「現実」のギャップを埋めるために生きる
・自分の目標=「やりたいこと
・外的に求められる依頼、責務=「やるべきこと
・「やるべきこと」と「やりたいこと」の兼ね合いの中で時間を捻出する

その時に念頭を置くべきは、これまたモチベーション(↑↓)だと思います。

・「」=ワクワクすること=だんだん増やしていくべきこと
・「」=モヤモヤすること=だんだん減らしていくべきこと
→モチベーションの配分を「ワクワク(↑)>モヤモヤ(↓)」にしていく

現実的には「やるべきこと」を優先して、こうなっている人も多いと思います。

やるべきこと=周りに迷惑がかかる=優先しがち
やりたいこと=自分一人が我慢すればよい=後回しにしがち
→モチベーションの配分が「ワクワク(↑)<モヤモヤ(↓)」になっている

やりたいこと」を我慢して後回ししていると、だんだん心の中がモヤモヤでいっぱいになっていきます。1日24時間の中にワクワクする時間が少しでも多い方が精神は満たされます。

「↑」と「↓」の配分をいきなり逆転するのは難しいですが「3:7」→「4:6」→「5:5」→「6:4」→「7:3」という感じに少しずつ変えていきたい。そのためには「自己分析」で見えた自分の価値観を信じることが大切です。

・周りの状況や他人の意向はいったん度外視してみる
・自分の本音ベースで心に沸くモチベーション(「↑」「↓」)を信じてみる
・自己分析した自分の「価値観」「強み」「方向性」「目標」を再確認する

上記を意識しながら努力し続ければ、だんだんと状況は変わっていくと思います。がんばっていきまっしょい!それではまた。

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