千年のまどろみ(句集)
2019年からゆるゆると句作を始め、現在に至るまでに作った句の中でお気に入りのものをまとめました。
千年のまどろみ春の電車かな
落っこちた森の赤実や春の月
赤魚の水面の波紋春日差す
シリウスやピアノの青き音一つ
鳥が過ぎ振り向く先や寒椿
粉雪や静かに傘を揺する人
晴天やジェット機飛んで入道雲
快晴や一番蝉はここにあり
戦前の映写機回る梅雨の空
枯木網あまたの星を捕らえけり
雑踏や人差し指の先の月
宵闇や曖昧モカ珈琲混ぜる
読んでくださった方、本当にありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?