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心と体をいやすアロマテラピー 第4回『不安・緊張・ストレスによる下痢』

コロナ禍では、日頃から感じている不安や緊張がストレスとなり、便秘や下痢など、消化器系の症状として現れることも少なくありません。

そんなときこそ、有効に活用したいのがアロマオイルです。効果のあるアロマオイルのブレンド法を書籍『マッサージ&アロマテラピー』(医道の日本社)から紹介します。

下痢に効果的なオイル

不安やストレスにより、お腹を下したときには、このマッサージブレンドをお試しください。

ラベンダー

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他の精油との相性がよく、ほとんどすべてのオイルとブレンドすることができるラベンダーオイル。ある研究では、ラベンダーオイルの成分の1つであるリナロールが、ストレスなどにより増加する好中球の数値レベルを、減らすことが確認されています。心と身体に「安定・鎮静・癒し」をもたらす精油です。

カモミール

カモミールの精油は感染症によい働きがあるほか、慢性の関節痛炎から一過性の大腸炎や下痢を含める、炎症症状を伴う幅広い疾患に用いることができます。ストレス性の緊張や不眠症、不安感、恐れ、怒りなどにも効果的です。

カモミールはハーブティーとしても親しまれていますが、抗炎症や抗アレルギー作用のほか、精神的な癒し、鎮痛作用が期待できます。精油を外用し、ハーブティーを内用することで相乗的に効果を高めることができます。

ネロリ

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ネロリの精油には、精神を高揚させ、安心感をもたらす穏やかな作用があり、これは反射的な行動を抑える作用につながると考えられています。血行不良や動悸、消化不良、下痢(特に不安が原因である場合)などの消化器系や循環器系のさまざまな問題への効果が期待できます。

ブレンドオイルの使い方

用意するものは以下の通りです。

ラベンダー 3滴
カモミール(ローマン) 3滴
ジンジャー 3滴
ネロリ 1滴
スイートアーモンド油 大さじ3

精油をブレンドし、スイートアーモンド油(植物油)に調合します。下腹部と背中に優しくマッサージしながら塗布してください。

【注意事項】精油の使用上の注意や禁忌事項については、書籍の中で詳しく掲載していますので、精油の取扱に際してはそちらを必ず確認ください。

※本記事は、医道の日本社Webサイト「CIANA」で2016年12月22日に公開されたものを再構成しています。

▼心と体をいやすアロマテラピー 過去記事
第1回  第2回  第3回

書籍『マッサージ&アロマテラピー』

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マッサージ&アロマテラピー』では、厳選した30種類の精油の特徴とあわせて、「運動器系の不調に」「心と感情に」「女性の健康を守る」などのテーマに応じた目的別のアロマブレンドを紹介しています。

また、精油の力を最大限に引き出す部位ごとおよび全身のマッサージテクニックや、セルフケアもカラー写真で解説しており、治療家にも役立つ1冊となっています。

その他のアロマオイルはこちらから

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