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持たせる?やめとく?                            小学生のスマホ事情〜メリットデメリット〜

我が子が小学校に入学したのはついこの前のような気がします。しかしママのそばを離れられずにモジモジしていたのも束の間です。

小学生に上がると同時に防犯上の理由でキッズ携帯を持つようになったお子さん以外にも、2年生、3年生と学年が上がるにつれ、交友関係が広がり、我が子にキッズ携帯を持たせようか、いっそのことスマホにしてしまおうかと迷われている方も多いのではないでしょうか。

最近の小学生のスマホ事情、スマホを持たせることのメリットデメリットをまとめてみましたので、参考にしてくだされば幸いです。


子どもたちのスマホ所有状況

3年生も半ばになると、我が子の周りにも携帯で連絡を取り合うお友達が増えました。2023年NTTモバイルデータ研究所が関東地域の保護者を対象に行った調査でも、小学生高学年のスマホ所有率が初めて4割を超えました。(図1)6年生では約半数が所有しているという調査結果も出ています(図2)。

図1【小中学生】スマホ・キッズケータイ所有率(経年変化) NTTドコモモバイル社会研究所
図2【小中学生】スマホ・キッズケータイ所有率(学年別) NTTドコモモバイル社会研究所

子どもにスマホを持たせる理由としては「緊急時の連絡」や「子どもに欲しいと言われた」ためという理由が上位を占めています(図3)。

図3【小中学生】スマホを持たせた理由 NTTドコモモバイル社会研究所


我が家の場合

我が家はというと、一番下の子は4年生になる春休みあたりにスマホデビューしました。特に本人から強い要請があったわけではないのですが、親の方が持っていてくれると安心だな、助かるなと思ったことがきっかけです。具体的には「友だちが持ち始めた」になります。

背景として両親ともにフルタイムでお仕事されているというお友達が多く、それまでは放課後をキッズクラブで過ごしていた子供達も、3年生になって活動量が物足りなくなる子が増えました。

少しならお留守番できるから、帰って公園で友達と遊んで待ってる方がいいとのことで、それを機にキッズ携帯で友達どうし連絡を取り合うようになったお友達が増えたのです。

娘の周りにも、遊びの約束を携帯でやり取りする子が増え、もし約束を変更したい場合など、携帯を持っていない場合は、相手の家まで走っていって、「ごめん!やっぱ遊べなかった!今日習い事の振替えだったわ〜」などと伝えに行かなくてはなりませんでした。

本来ならば小学生のやり取りとしてそれが普通なのかもしれませんが、娘の周りでは小学校3年生になって、連絡を携帯で取り合うのがスタンダードになりつつありました。

携帯を持っていると、学校にいる間に明日の予定を決めるという習慣がなくなります。大人でもそうですよね。いつでも連絡できると思えば直前にならないと連絡しないものです。

携帯を持っていなかった娘への連絡は、必然的に親の携帯を通してやり取りすることになり、携帯を持っていると簡単に約束の変更ができるため、私は常に娘のスケジュール調整の橋渡しをしなければならなくなったのです。

私が出かけていると友達と連絡が取れなくなり、公園にいるなら良いのですが家の中で遊んでいる場合は、お友達と合流できずに困っていました。

私自身も、子どもが将来スマホを持つことになるのは必然なので、親のコントロールが効く低学年のうちにスマホの利用ルールやマナーを身につけて欲しいと思ったという理由もあります。

私は神奈川県在住なのですが、周りのお友達を見てみると、体感2割弱くらいがスマホ、同じくらいの割合でキッズ携帯を利用している子どもが多いように感じます。

そんなわけであっさりとスマホを手に入れてしまった我が子。
小学生の生活にどのような影響があるのか見ていきましょう。

メリット

まず、何より親から離れて行動するようになった子どもとの連絡手段として、スマホでなくても携帯電話があると安心感に繋がります。スマホならば通信アプリなどを使って気軽に連絡を取ることもできます。

例えすぐ近くの公園であっても、連絡手段がなく帰りが遅いと必要以上に心配になってしまうものですが、安否確認をしたり位置情報を確認するだけで余計な心配を減らすことができています。

私が一番よかったと感じているのは、デジタルリテラシーの向上です。我が家の場合はそれまでも、iPadでお絵描きをしたり写真を撮ったり加工したりして遊んでいたので、デジタルデバイスに対する抵抗感は全くありませんでした。

今回さらに自分専用の端末を持ったことで、それを使いこなそうと自分なりに触って覚えて、気がついたら私の知らない機能もたくさん身につけていて、早々と教えてもらう立場になることもしばしば。全て感覚で覚えてしまって、この辺りが10歳年上の長女とでさえ、大きな差があるように感じます。

同時にインターネットやデジタルコミュニケーションのマナーも、親の管理下で学べるので、中学生になって親の言うことを聞かなくなってから導入するよりよかったのかなと感じています。小学校低学年のうちならまだ、わからないことや、不安なやり取りがあった場合に親に確認をしてくれるのでこちらも安心して見守れます。

実際に、子供達の間のライングループでのやり取りを時々覗きながら、「こういうメッセージには反応しない方がいいよ。」とか、お友達からのメッセージに対しても、「文字だとキツく感じてしまうね。こちらが送る時は気をつけようね。」と話しながら、お友達との関わり全般について話が広がることもよくあります。

逆に中学生になってからスマホデビューした次女のお友達の中には、友達の写真を勝手にLINEグループにあげてしまったりすることもあって、周りを戸惑わせています。中学生になると親の知らない子供の世界も広がり、親もLINEの会話の中身まで、細かくチェックしにくいのではないでしょうか。

デメリット

一番心配なのは長時間使用による依存や視力の低下です。小学生のうちは特に、フィルタリング機能を使って利用時間の制限や閲覧の制限をかけ、子供のスマホ利用を親がしっかり管理する必要があります。

我が家も毎日のように習い事のお友達とLINE通話で遊んでいて、15分ほどおしゃべりをするのが日課となっています。なぜかどちらが早くお風呂を終えられるか競争をしたり、マジックを見せあったり、お互いの宿題やクラスのお友達のことについておしゃべりしています。

同じ学校のお友達とはまた違うお友達にしか言えないこともあるのかなと、今の所は微笑ましく見ています。

経済的な負担については最初の端末料金が大きくかかります。我が家は親が端末を買い換えるタイミングでお下がりを使うという方法でデメリット感を多少回避しました。

月々の価格としては無料の通話アプリを使用していること、外でのデータ通信はWi-Fi環境下においてのみにすることと約束し、毎月1000円程度の負担になっています。キッズ携帯の利用はだいたい月額550円程度だと思うので、月額に関してそこまでの負担感はありません。

小学生に必要なルールづくり

小学生にスマホを持たせるならば、しっかり話し合って各家庭でのルールづくりを行う必要があります。我が子の携帯はAndroidなので「Googleファミリーリンク」というアプリでの見守り設定を活用し、使用できるのは6:00〜21:15としました。

また、LINEで繋がって良いのは家族、親戚、学校のお友達と習い事のお友達、それ以外は随時確認する、無断でアプリのダウンロードをしないなどです。

たまにメッセージや検索欄を確認し、お友達との会話からトラブルがないか、不適切な情報にアクセスしようとしていないかチェックしています。特にお友達への気になる発言はその都度話し合い、「発言する前によく考えて」と認識させるようにしています。

こうした話し合いも、中学生になるとなかなか素直に聞き入れにくくなってくると思うので、今のうちにきちんとしたスマホの使い方を学んでくれるといいなと思っています。

まとめ

小学生に実際にスマホを持たせてみて、我が家は今のところよかったと感じています。

中学生になったら部活動関係の連絡が回ってきたり、塾へ行き始める子は夜遅くに帰宅するので必須です。

高校生になったら学校のルールにもよりますが、授業中に調べごとをしたり、板書が追いつかずに写真を撮って後でじっくり見直したり、オンラインの塾の授業など、もちろん友達との関係においてもスマホのない生活は想像できません。

我が家はこれで全てのメンバーがスマホを持つことになったので、家族間の連絡、写真の共有、スケジュール調整なども非常にやりやすくなりました。

今まで私にくっついていた末っ子も、一人でできることが増えてしっかりしてきました。心配なこともありますが、適度な距離で見守りつつ小学生のうちから必要なリテラシーを身につけて欲しいと考えています。

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