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<心理知識:キレやすい、反抗挑発症>

悪意に満ち、すぐにカッとなって怒る

周囲と口論する、

故意に他人を困らせる

積極的に規則に反抗する

怒りの感情を、反社会的な暴力性で表出する  など

上記のような言動が、主には幼少期や青年期に認められるとされる

ー”反抗挑発症”ー。

今回は、反抗挑発症についてとりあげます。

反抗挑発症(ODD)とは

(Oppositional Defiant Disorder)

子どもや青年期にみられる行動障害の1つ

1.持続的な反抗的行動
2.怒りやイライラの感情
3.他者を故意的に困らせる行動
4.責任の転嫁

これらの行動が6ヵ月以上に続く場合に診断されることがある
ODDは家庭や学校などの環境で観察されることが多い
しばしば、学業や社会的な機能にも影響を及ぼすとされている

ChatGPT

いわゆる、イライラしやすく、キレやすい子供。

口論することが好きで、権威に対して、しばしば挑発的な行動をする。
相手を故意に困らせ、言い負かそうとする。
自分のミスや不適切な行為について他者を非難する。

こんなイメージだと思われます。

反抗挑発症の有病率は、子供及び青少年において3~10%の範囲とされています。また、男女別では、幼少期には男子に多く見られる傾向ですが、思春期以降は、男女の差が縮むようです。

ただし、日本では、研究が進んでおらず、ほとんど実態が明らかになっていないのが現状です。

反抗挑発症の背景には、複数の要因が影響しているとされています。


遺伝的、環境的要因。
幼少期の家庭内ストレス。
自己制御の問題。
低い自己評価など。

また、愛着の関与も大きいかもしれません。

話は飛びますが、

反抗挑戦性障害は、注意欠陥多動性障害(いわゆるADHD)の二次障害として挙げられることがあります。

そう考えると、反抗挑発症を抱えた10代が、成長の過程の中で、社会性をうまく取り込めなかった場合、大人になった時の社会的な技能の欠落は、本人の社会適応に大きな損害を与えると思われます。

しかし、大人の発達障害と、大人になっても反抗挑発症を引きづった状態の問題言動については、論じられることは、少ないように感じます。

この反抗挑発症は、まだまだ研究の余地がありそうなテーマですね。


大人になってからの反抗挑発症傾向は、キレやすい性格で済ますのか。難しいところです。


本人の抱えている生きずらさ。
周囲からの疎外感。
ふつふつと湧き上がる怒りの処理方法。

1つずつ、対処方法を見つけていくしかないと思われます。

私が思うには、本人が自分の怒りの存在を認められるかが、大きなハードルなのではないかなと思います。

なんだかんだ、怒りの原因を他者や外界に帰属してしまう。

大人になった時、本気で、諭してくれる人は少ないでしょう。だからこそ、いつかは、自分で気がつき、心の底から自分の怒りはどこから来ているのか考え直す時間を取ることが必要だと考えます。

今回は、反抗挑発症についてとりあげました。
ご拝読ありがとうございました。


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