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もし外科医がデザイン思考を学んだら

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デザインに関しては素人の外科医がデザインを学んだら社会や医療はどうよくなるのか?その過程を記事にしていきます。
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ワクワクを原動力にするゲーミフィケーション

ワクワクを原動力にするゲーミフィケーション

ワクワクって大事ですよね。
何か行動をおこそうとしたときって理屈じゃないってことありませんか?

『健康のため』と頭でわかっていてもなかなか行動に移すのは難しいです。病院での治療や検査、健診、運動。
どれも大事なことって分かってます。

『楽しい』『ワクワクする』『やってみたい!』
そこに、このような要素を増やせればいいなあと思うのです。

このワクワクを演出して行動を起こさせるデザインの手法をゲ

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Helix Centre(ヘリックスセンター)

Helix Centre(ヘリックスセンター)

ヘリックスセンターとはイギリスの首都ロンドンにロイヤルべビーが誕生したことでも有名なセント・メアリー病院があります。この病院の真ん中に、理系大学のインペリアル・カレッジ・ロンドンと美術大学のロイヤル・カレッジ・オブ・アートの共同事業としてHelix(ヘルスケアイノベーションエクスチェンジ)センターは立ち上げられました。

ヘリックスセンターの目標は、研究をエビデンスに基づくソリューションに変換する

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いくつもの視点を持つこと

いくつもの視点を持つこと

医療デザイン勉強会はほぼ毎月開催されています。
今回のテーマは『看護x写真』でした。

ゲストにお招きしたのは、看護師カメラマンの須藤ゆみさん(▶note)です。

須藤さんは病院勤務の看護師なのですが、その傍らで写真を撮影していますそんな須藤さんの目指す、看護と写真が作り出す医療の新しいカタチについてのお話を伺いました。

勉強会の内容いつもは勉強会の動画をアーカイブしていますが、事情によりお見

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#8 マインドセット ~第1回医療デザインサミット session2 医療人の働き方をデザインするより~

#8 マインドセット ~第1回医療デザインサミット session2 医療人の働き方をデザインするより~

2021年11月21日、記念すべき第1回医療デザインサミットが開催された。この記事ではサミットのセッション2『医療人の働き方をデザインする』について少し視点をデザイン寄りに変えてお届けする。

このセッションでは3名の異なる立場の医師がそれぞれ働き方に関する課題や自身の現状などについて語ってくれた。

こちらが今回のグラレコになるが、いつも以上に素晴らしい仕上がり!

グラレコはお馴染みPTのりょ

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#7 インテリアリハビリテーション®から学ぶアフォーダンス

#7 インテリアリハビリテーション®から学ぶアフォーダンス

医療デザイン勉強会は毎月1回を目標に開催されています。今回のテーマは『インテリアリハビリテーション®』でした。

ゲストに株式会社リハブインテリアズ 代表取締役 池田由里子さんをお招きし、”インテリア” と/を ”リハビリする” ってことを勉強しました。そこからアフォーダンスというデザインの手法が見えてきましたので合わせて勉強していきたいと思います。

池田さんは、高校時代のケガがきっかけでリハビ

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#6 調剤薬局2.0 ~自動化と組織・コミュニケーションのデザイン~

#6 調剤薬局2.0 ~自動化と組織・コミュニケーションのデザイン~

医療デザイン勉強会は毎月1回を目標に開催されています。
今回のテーマは『調剤薬局2.0 ~薬局の自動化~』でした。
ゲストにくろーばー薬局の岡田さんをお招きしてお送りしました。

薬局の自動化を進める岡田さん。
そんな中、岡田さんが入院してしまいます。
はたして岡田さんの薬局はどうなってしまったのか!?

とりあえず、あらすじがって方はこちらのグラレコをご覧ください。

グラレコはPTの豊原さん(

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#5 『チア・アート』~アートとデザインの違い~

#5 『チア・アート』~アートとデザインの違い~

医療デザイン勉強会は毎月1回を目標に開催されています。
今回のテーマは『チア・アート』でした。

ゲストにチア・アート代表の岩田(@yukarebe)をお招きし、岩田さんの活動を通して、アートとデザインの違いなどについて勉強しました。
(岩田さんのnote:https://note.com/cheerart/
空間のデザインの持つ可能性について学びの多い内容になってます!

勉強会の動画はこちら

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#4 反省会 ~デザイン思考のプロセス・可視化・マッピング~

#4 反省会 ~デザイン思考のプロセス・可視化・マッピング~

医療デザイン勉強会は毎月1回を目標に開催されています。
4か月に1回は内輪で反省会をやりましょうということになっています。
ですので、今回はその反省会の内容を記事にしました。
つまらない議事録にならないように書いていこうと思います。

過去2回の振り返り4月は栄養、5月はリハビリをテーマに勉強会を行いました。6月はゲストの都合が悪くなり延期になってしまったので、2回分を振り返ってみます。

医療現

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#3 小児整形外科医とリハビリテーションとデザイン思考のプロセス

#3 小児整形外科医とリハビリテーションとデザイン思考のプロセス

医療デザイン勉強会は毎月1回を目標に開催されています。今回のテーマは『リハビリ × 医療 × デザイン』でした。

ゲストに小児整形外科医である中川将吾先生(@sho5_naka)をお招きして、整形外科医から見るリハビリの「現場の声」を聴きながら、医療課題として区分し可視化していきました。
(中川先生のnote:https://note.com/famireha
また今回もグラレコはPTの豊原さ

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#2 管理栄養士の仕事を可視化する ~可視化するはデザイン!?~

#2 管理栄養士の仕事を可視化する ~可視化するはデザイン!?~

2021/5/11加筆

日本医療デザインセンターの医療デザイン勉強会は毎月1回を目標に開催されることになりました。

今回のテーマは『栄養 × 医療 × デザイン』で、 専門家からみた「課題」と「ギャップ」を可視化してみました。

ゲストには
管理栄養士でNutrition Laboratory主催者の斎藤さん(@NLab2020)と
PT×グラフィックレコーダーの豊原さん(@ryoko_PT)

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#1 イギリスが国家レベルで減塩した方法とは?

#1 イギリスが国家レベルで減塩した方法とは?

デザイン思考などと言ってはいますが、まだ理解も不十分で手探りのスプリンター外科医でございます。今回は前回ご紹介したメンバーで行った意見交換をご紹介します。内容としてはソーシャルデザインの話になります。

はじめに食や健康に関しては、例えば糖尿病の方が摂取カロリーを制限したり、高血圧の方が塩分を制限したりなど個人の行動を変えること(行動変容)で、自身の健康を維持することが基本だと思います。
しかし、

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#0 こんな人たちで勉強会しています

#0 こんな人たちで勉強会しています

わたくしことスプリンター外科医は日本医療デザインセンターという団体で医療現場の課題をデザインを用いて解決する活動もしております。ここの理事を中心としたチームでは定期的に医療とデザインを融合させるプチ勉強会を開催しています。自分はデザインの素人ですのでさっそく本を買って勉強を始めました。

人々のニーズを探り出し、飛躍的発想で生活を豊かにする―それが「デザイン思考」だ。

お、なるほど!とこの本を教

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