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好奇心が猫を殺す

 猫を殺すのが俺の仕事だ。我ながら因果な稼業だと思うぜホント。
〈超猫計画〉で生み出された九匹の猫。どいつもこいつも猫又を素体にあらゆる呪術・科学的強化を施された本物の化け猫達。
 そんな奴らが戦争が終わったからと大人しく処分される訳もなく。部隊の人員をぶっ殺して脱走、人に化けて市井に紛れた。
 今俺の目の前にいる瀕死の会社員もその一匹。個体コードネームは「パイワケット」か。ふん、洒落てやがる。
「貴様……何者だ……」
 本来の猫の姿に戻りながらパイワケットは俺に問うた。
「野良猫駆除屋だよ、軍所属のな」
「あの計画は戦中に中止になったはず……」
「お前たちのバカのせいさ」
 俺は喉を切り裂いて介錯した。祟るなよ。
 残り七匹。先はまだ長い。
「キャッ! 見てあれー猫の死体! 喧嘩かな」
「ニャー」
 通りすがりが来たので俺は咄嗟に「猫を被って」やり過ごす。
 俺は〈超猫計画〉の十体目。コードネームは「キュリオシティー」。猫殺しの猫だ。

【続く】

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居石信吾

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ニンジャヘッズ。現在逆噴射小説大賞 投稿作「ポスト・ポストカリプスの配達員」の続きを連載中。