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【シティS4】VMAX(草水雷)の平均化デッキリスト

平均化デッキリストVMAX編、草・水・雷タイプの紹介記事です。
本来なら炎タイプVMAXのデッキも紹介したいところですが、残念ながら入賞率の高いデッキがありませんでした。

平均化デッキリストの経緯や説明は説明回記事にまとめています。

【シティS4】主要デッキの平均化デッキリスト (説明回)
https://note.com/ictxptcg/n/n8326f5cb1dcc

◆リーフィアVMAX

相手ポケモン次第とはいえ、省エネ大ダメージが期待できるリーフィアVMAXの平均化デッキです。
インテレオン型が主流ですが、ゲノセクトV(ミュウVMAX)との混合型など他のタイプも存在し、合わせて平均化しています。とはいえ、平均では純粋なインテレオン型になりました。

デッキコード FVVk5V-Sm8WOH-VkkFvV

1.サブタイプ分析

インテレオン型(ジメレオン)型が80%近く主流ですが、インテレオンを含まないタルップル型、ゲノセクトV(FUSION)型などの存在します。また、ガラルファイヤーV採用型の中にもインテレオンを含まないものがいくつかありました。
対ミュウVMAXを意識してか、悪タイプのガラル ファイヤーV投入型が51%で過半数を得ました。その他、スイクンVを採用するパターンも15%でそれなりにあるようです。

2.特記I 入賞が11月に偏る

リーフィアVMAXは入賞が11月に顕著に偏っています。上記グラフは簡便な集計ですが、傾向を見るには十分でしょう。
リーフィアVMAXはワザの特性上ミュウVMAXが苦手ですが、11月になってこれを克服する方法が広まってきた、ということでしょうか?

3.特記IIメッソンの選択

メッソンはどんどんよぶを持ったれんげきスタイルのものが主流ですが、リーフィアVMAXは珍しくHP70メッソンが採用されるデッキです。とはいえ4デッキのみですが、今回の入賞デッキでHP70メッソンを採用したデッキは、このほかにはサンダースVMAXが1つあっただけでした。

4.前期までの平均化デッキ
【シティS3】リーフィアVMAXの平均化デッキリスト


◆はくばバドレックスVMAX

CL京都優勝で優勝したはくばバドレックスVMAX、シェア10%で第3位の入賞率でした。
スイクンVデッキとして分類されることもありますが、この企画では白馬の有無で分けて集計しています。

デッキコード HngggL-ETMnuh-nLLLNH

1.サブタイプ分析

ポケモンはほぼ固定されていますが、クロススイッチャーの有無で名称が分かれている印象。そのクロススイッチャーは採用率40%ほどで、これを採用する場合はツールスクラッパーなどの便利グッズが犠牲になるのでしょう。

2.特記I インテレオンの比率

平均化デッキでは2枚ずつだった、インテレオンの比率を見ていきましょう。採用率が100%に達していませんが、これはチラチーノ型とレアコイル+ブルーの探索型が1つずつ存在するためです。
インテレオンはどちらも平均1.7枚を超えていて、基本的に2枚採用と考えて良さそうです。裏工作の方が採用率がやや高いですが、平均採用枚数はクイックシューターが上回るのは面白いところです。

3.特記II マーシャドーの採用率

終盤に頂への雪道+リセットスタンプを狙うイメージがありましたが、混沌のうねり対策のマーシャドー採用率はそれほど高くないようです。
スイクンVデッキでは採用率51%だったので、白馬は上記シナジーへの依存度が低いということでしょうか。

4.前期までの平均化デッキ
【シティS3】はくばバドレックスVMAXの平均化デッキリスト
【シティ アディショナル】はくばバドレックスVMAXの平均化デッキリスト

◆サンダースVMAX

デッキコード kFV5VV-tgHQ41-Vk1bkf

1.サブタイプ分析

インテレオン型が圧倒的多数ですが、これを含まないデッキとしてイオルブVMAX型、パルスワンVMAX+モココ+ガラル ギャロップV型が1つずつありました。
また上記表には入れていませんが、インテレオン型の中にシャワーズVMAXの併用型が1デッキ入賞しています。

2.特記I エレメンタルバッジによる省エネ運用

モココ型を除き、すべてのデッキでエレメンタルバッジが採用されています。雷エネルギー1つでワザを使えることから、モミと相性が良くこちらの採用率も非常に高くなっています。
雷エネルギーの採用は特殊エネ含めて合わせて約7.5枚で、やや少なめですが極端な減らし方はしないようです。

3.特記II ガラルジグザグマ

サンダースVMAXのワザの特徴からして、ワザ以外で相手のポケモンにダメカンを乗せる必要があります。中盤以降はクイックシューターで良いとして、序盤のためにガラル ジグザグマの採用率が高く、2枚採用のデッキも少なくないようです。

◆パルスワンVMAX

進化前パルスワンVの「そうでん」が優秀で、パルスワンVMAXメインのデッキのほか、雷タイプのデッキ全般に採用できるパルスワンVMAXの平均化デッキリストです。
集計条件はパルスワンVMAXを2枚採用としましたが、レックウザVMAXも平均化デッキに入ってきました。

デッキコード QHngLL-pIGTHW-NHnHNL

1.サブタイプ分析

さすがに100%がモココ型でした。
パルスワンVMAX以外のメイン級ポケモンではレックウザVMAXが25%です。
ミュウツー&ミュウGX型は、手前味噌ですが筆者みれのデッキです。

2.特記I パルスワンの採用枚数

パルスワンVMAXは平均で2.13枚でした。集計条件が2枚以上なので、3枚採用のデッキがほとんどなかったことが推察できます。
進化前は平均3枚に近く、3:2採用がスタンダードであるようです。

3.特記II サブアタッカー

メイン級以外のアタッカーポケモンでは、クワガノンVの採用率が高く、2枚採用のデッキも多かったです。私見ですが、クワガノンVを採用できることが雷タイプの選択理由であることも、多いんじゃないでしょうか。
次点ではライチュウ&アローラライチュウGXの6デッキで、平均化デッキにも1枚採用となりました。

◆カプ・コケコVMAX

メジャーなデッキとは言い難いものの、14デッキが入賞で約1%のシェアを占めるカプ・コケコVMAXの平均化デッキリストです。

パルスワンV or ピカチュウ&ゼクロムGX(以下、ピカゼク)でカプ・コケコVMAXへエネルギーを付け、バトル場が倒されたら、リセットスタンプなどで妨害しつつ、カプ・コケコVMAXでマヒさせて逆転を狙うデッキ…… だと思うのですが、自分で使ったことがなく、対戦したこともないので少し自信がないです。
紹介記事も最近のものは見つからず、謎が深まるばかりです。

デッキコード kV5vFV-RdnKh9-b5FVVk

1.サブタイプ分析

紹介に書いたパルスワンVとピカゼクの採用率が高いです。
またブルーの探索も8割近くで、キーカードのリセットスタンプを確実に引き込む意図が見えてきます。
モココ型は2デッキで主流から外れる印象ですが、片方が1位になっており、強力な構築であるようです。

なお平均にモココだけいてメリープがいないのは、メリープは種類が分かれていて単体では平均1枚に満たないためです。

2.特記I 自発的にサイドを取らせることはない
カプ・コケコVMAXが登場した21年前半は、レアコイルマルマインとの組み合わせも見られました。しかし、今シーズンで入賞した14デッキではいずれも採用されませんでした。

3.特記II 妨害カードの種類

リセットスタンプと頂きへの雪道が全てのデッキに採用されており、約3枚と枚数も多いです。加えてポケモンのどうぐへの対策が1枚入って、エネルギーへの干渉はあまりしないようでした。

4.前期までの平均化デッキ
【シティ アディショナル】カプ・コケコVMAXの平均化デッキリスト
上半期の平均化デッキではマルマインが採用されています。
なお、シーズン3では選外でした。

◆パッチラゴンVMAX

ダークホース、パッチラゴンVMAXの平均化デッキリストです。
入賞数は8デッキで1%に満たず、今回の取り扱い22デッキでは最下位です。しかし興味を惹かれるデッキタイプのため、このデッキを掲載の境目に決めました。

デッキコード L9LHnn-h4iqBh-NHNigL

1.サブタイプ分析

半数がパッチラゴン単のブルーの探索型、2つがチラチーノ型、残りがミュウ(ふしぎなしっぽ)+セレビィ型とブルー無しのパッチラゴン単型でした。
パッチラゴンと言えばブルーの探索がイメージだったので、半数に留まるのは驚きでした。

2.特記I 回復カードの採用候補

「パッチラゴンVMAXがトラップスパークを使いながらバトル場に居座る」というデッキの特性上、回復カードが多用されるデッキです。
しかしモミ以外の採用カードはデッキによって大きく異なり、当たりつきアイスの62%のほかは採用率50%を超えるものがなく、個性が出る部分のようです。
種類は色々ですが、回復カードは平均10枚とデッキの15%以上が割かれていました。

3.特記II 珍しいカード達

ポケモン1体がバトル場に居座るというデッキの特性から、カブぐんぐんシェイクなど他のデッキに採用されないカードが使われています。
大ダメージを出すタイミングでトリプル加速エネルギーを使うデッキであるため、スタンダードレギュレーションからCマークがなくなる1月以降は厳しいと言えるでしょう。


◆集計データファイル



有料部分では小数点以下まで表示した生データと、集計対象の入賞デッキ一覧を公開していきます。採用率、採用している場合の平均枚数などまで掲載しています。

本記事はサンプルとして全デッキ公開しているので、気に入ったらマガジンの購入もご検討ください。
https://note.com/ictxptcg/m/m42b4f5d6dcdf
(データはGoogle Spread Sheetで公開しています)

【平均デッキリスト】リーフィアVMAX
【平均デッキリスト】はくばバドレックスVMAX
【平均デッキリスト】サンダースVMAX
【平均デッキリスト】パルスワンVMAX
【平均デッキリスト】カプ・コケコVMAX
【平均デッキリスト】パッチラゴンVMAX

1.シート「デッキリスト統計」項目の説明

・カード名
説明不要、デッキに含まれるカード名です。
この集計では、同名のカードでもゲーム中の効果が異なる場合は別カードとして扱っています。

・種類
ポケモン、トレーナーズ、エネルギーのカード種類をP、T、Eで示しています。
またトレーナーズはグッズ、サポート、スタジアムをカッコで補足しています。

・Exp.
エキスパンションマークです。
複数弾に収録されている場合、代表して一つを表示しています。
(以下、同じ)

・No.
エキスパンション中のカードNo.です。

・カードID
公式サイトのアドレスに振られた通番です。
表の右側に公式サイト個別カードページへのリンクがあります。

・採用デッキ数
このカードを採用したデッキがいくつあったかを示します。

・採用率
このカードを採用したデッキの比率です。
分母は「概要」ページに書いています。

・平均枚数(全デッキ)
対象デッキを全て集計したとき、このカードが平均で何枚採用されたかを示します。
「平均デッキ」はこの値を切上げ・切捨てして作成しています。

・平均採用枚数(採用デッキのみ)
このカードを含むデッキに、平均で何枚採用されているか示します。

2.シート「対象デッキ一覧」項目の説明

・開催日
・順位
シティリーグの開催日、及びそのデッキの使用者の順位です(ベスト8は「5」と記載)。

・自動生成デッキ名
デッキタイプとは別に、デッキリストからルールに従って自動生成したデッキ名です。
目的のデッキを探すために役立ててください。
なお、デッキ名の生成ルールは以下の記事を参照してください。
・リストからデッキタイプを自動判定してみる。バージョン2 https://note.com/ictxptcg/n/na7e09361866f

・デッキID
プレイヤーズクラブに掲載されたデッキコードです。
枠外に公式サイトのデッキ画像、デッキ編集画面のリンクを設けています。


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プレイヤーズクラブが公開したシティリーグの入賞デッキを集計して、 デッキタイプ別に分析するシリーズです。 以下の2つの集計を扱います。 …

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