分析レポート ポケカ攻究会12月

12月8日に開催したポケカ攻究会の分析レポートを公開します。

Noteには抄訳を掲載しますので、レポート本体のExcelはリンクからダウンロードしてください。
内容は、参加者の皆さんに送付したものと同じです。

(1) 分析レポート Excel(113KB)
(2) カード別対戦成績(348KB)

※内容は抄訳を参照

なお、イベントの概要は開催告知記事をご覧ください。
https://note.com/ictxptcg/n/n8f52b0d8cbbf

12月は12名での開催となり、寂しいレポートになってしまいました。

今後についてですが、3月は非開催です。
4月をどうするかは検討中。
ある程度の規模でないとレポートの意義がないため、参加者が集まる算段がつけば...というところです。

実のところ、マッチングツールを使ってもらって、かつデッキコードを集めてもらえば、自分主催でなくてもレポートが作成できます。
4月の第2,3週の週末辺り、レポート作成で連携してくれる自主大会ありませんか?

以降は、分析レポートから抄訳の抜粋です。

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1.概要

ポケカ攻究会へご参加いただきありがとうございました。

12月大会は12名の方にご参加いただきました。
前回より人数が少なく、大規模な大会を期待されていた方には申し訳ありません。主催の力不足でした。


皆様に登録していただいたデッキリストと、全5回戦のマッチングデータを元に分析レポートを作成しました。
母数が少ないため精度は高くありませんが、今シーズンのポケモンカード活動のヒントとして活用していただければと思います。

デッキ総数が少ないことから、今回はデッキタイプに基づく分析は行いません。
その代わりに個別採用カードごとの対戦成績に基づく分析を9月大会より充実させました。
カード採用の判断に使ったり、あるいは苦手なカードを対策するヒントとしてご活用ください。

分析レポートは表の形で作成しており、Excelで提供しています。
この抄訳では、表の抜粋やグラフ化したものをご紹介します。詳しい内容に興味を持たれたら、ぜひExcelの表もご覧ください。

全体の注意点、用語など

(1) 統計の信頼性について
前述の通り12デッキ60対戦の分析であり、統計的に十分なサンプル数とは言えません。
レポート内でも「それらしい結果」に見えるものがありますが、統計的な裏付けは不十分です。
本レポートは、「そういう傾向がある、かも?」程度の認識で活用してもらうのが良いかと思います。

(2) 同じテキストのポケモンについて
カード名やテキストなどの内容が同じで、SRや採録など複数の種類があるポケモンは、1種類に集約して表示しています。

2.上位デッキタイプ

上位入賞として表彰した6名のデッキは以下の通りです。
7位が2勝のため、3勝の勝ち越しが全員入賞した形になりました。

画像1

中身をみると、1,3,5位にザシアンVがメインのデッキが入っています。

3位のデッキ名に「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」が入っていませんが、デッキリストの中には含まれています。
デッキ名は自動作成したものです。命名ルール上、フィオネやケルディオVの優先度が高かったのでしょう。

今回使用したデッキ命名プログラムは以下の記事で紹介しています。

魅力紹介(2) エキスパンション勝利賞【12月8日 ポケカ攻究会】

3.ポケモン別勝率

各ポケモンの勝率への貢献度を、そのポケモンを使ったプレイヤーの勝ち数から求めました。

計算の方法は以下の通りです。

(1) 該当のポケモンを使ったプレイヤーの、勝ち数と総ゲーム数を求める
(2) プレイヤー全員の勝ち数、総ゲーム数を合計し、ポケモン毎のゲーム勝率を求める

参考情報として、使用者数と平均採用枚数も表示しています。

全データはシート「ポケモン別勝率」を見てもらうとして、抄訳では上位のみご紹介します。

・シート「ポケモン別勝率」

画像2
使用者数1名以上、かつ勝率が50%を超えるものを紹介しています。

・アブソル、フィオネ
どのデッキにも入る可能性がある汎用ポケモンが勝率1位でした。
フィオネはレギュレーション変更まではあまり使われなかったカードです。今回は採用率25%でしたが、有効性が広まれば
あらゆるデッキで見かけるようになるのかもしれません。
定番のアブソルは引き続き重要そうです。

・アルセウス&ディアルガ&パルキアGX、ザシアンV
単品で採用されたわけではなく、この2種のセットで使われていたことが、上位デッキから明らかです。
前評判が高い組み合わせですが、ポケカ攻究会でもその評価を高める結果になりました。

最後に、表の見方の注意点を挙げておきます。
(1) 使用者数が少ないほど、数字の信ぴょう性が低い
(2) 使用者数が多いほど、突出した結果が出にくい
(3) 1枚でも採用していればカウントされる
(4) 同名のカードでも、内容が異なる場合は別に表示している

1,2番は大数の法則によるものです。
使用者1~2名で勝率が高いカードがあっても、偶然その2名が勝っただけで、回数を重ねるごとに勝率が下がっていく場合があります。
対して使用者数が多くて勝率が高いカードは有力だと考えられます。

4.トレ・エネ別勝率

「ポケモン別勝率」のトレーナーズ、エネルギー版です。
計算方法、注意点も同じです。

画像3

使用者数1名以上はポケモンの紹介と同じです。勝率が60%を超えるものを紹介しています。

約半分が、ザシアンV&アルセウス&ディアルガ&パルキアGXのデッキに使われるカードが表れた印象です。

・シート「カード別勝率」

5.勝ち数別ポケモン採用率

プレイヤーを勝ち数別のグループに分け、各グループのポケモン採用率を算出しました。
あるポケモンが、勝ち数いくつ分のポテンシャルを持つのか、傾向を探る目的で作成しています。

ポケモン別勝率と似ていますが、成績別のため採用と成績の因果関係を比較しやすい利点があります。
なお、勝率と同じくそのカードを1枚以上採用しているプレイヤーがカウントされています。

抄訳では、勝ち越しのグループで採用率が高かったポケモンを、棒グラフにしてご紹介します。

画像4

ポケモン別勝率で上位だったアブソル、フィオネは、この図で見ても勝ち数との相関がみられます。

面白い動きをしているのがジラーチで、勝ち越しグループでも採用率が高めなものの、そうでないグループよりも低くなっています。
上位デッキの半分が同じデッキタイプで、そこにジラーチが採用されていない事情があるでしょうが、その他の環境的な要因や、アブソルの活躍などにも原因がありそうです。

・シート「勝ち数別ポケモン採用率」

6.勝ち数別トレ・エネ採用率

「勝ち数別ポケモン採用率」のトレーナーズ、エネルギー版です。
見方も同じで、抄訳の紹介も勝ち越しのグループで採用率が高かったカードを棒グラフにしています。

画像5

勝ち越しグループの全員が、クイックボールと博士の研究を採用していました。
その他では、マリィの採用率が顕著に高いようです。

・シート「勝ち数別ポケモン採用率」

7.カード別対戦成績

あるカードが含まれたデッキの、相手カードのデッキに対する勝率の一覧です。
カード同士の相性を、デッキの対戦成績から探るために算出しました。

画像6

サンプルとして、ザシアンVに対して勝率50%以上のポケモンを抽出しています。

表の見方は以下の通りです。
(1) 「主体カード」が入ったデッキの
(2) 「相手カード」が入ったデッキに対する
(3) 「対戦数」、「勝ち数」、「勝率」を表示する

デッキに使用されたすべてのカードから、対戦のあった組み合わせを全て一覧にしています。
組み合わせの数が膨大ですが、色々な使い方が考えられます。

(1) 使いたいカードが、どのカードに対して有利で、何が苦手かを調べる
 → 「主体カード」をフィルターで選択し、「勝率」を昇順、降順にする

(2) 苦手なカードを対策するため、有利なカードを探す
 → フィルダーで「相手カード」に対策対象を選択し、「勝率」を降順にする

カード種類でポケモンとそれ以外を分けられます。活用してください。

表の活用方法の注意点は、「3.ポケモン別勝率」と基本的に同じです。
加えて、「デッキに入っているか」しか考慮しないため、対戦でこれらのカードが使われたかどうかはわかりません。
表示されたカード名をもとに、ゲーム展開を想像しながら活用することをお勧めします。

ファイル「カード別対戦成績_ポケカ攻究会12月.xlsx」

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