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開講!ヘルスケアビジネスコース 〜ヘルスケアビジネスの潮流とチームビルディングを学ぶ!〜

2021年7月17日 (土)より、にいがたヘルスケアアカデミー『ヘルスケアビジネスコース』がスタートしました!

ヘルスケアビジネスコースでは、これまで個人での学びがメインであったスタイルから一変し、同じ想いを持った4−5名でチームを結成し進んでいきます。コースの目的はビジネスプランを作成することであり、課題追求コースと同様、コース最終日には全チームが成果としてビジネスプランを発表します。

ヘルスケアビジネスコースのキックオフとして開催された本日は、完全オンラインで進められました。『開会の挨拶』には株式会社BSNアイネット常務取締役 伴内 富士男氏とハイズ株式会社代表取締役 裵 英洙氏、講義『ヘルスケアビジネスの潮流と最新のビジネスモデル』には株式会社メプラジャパン佐藤 創氏、研修『チームビルディング』にはハイズ株式会社 小平 寛岳氏河村 由実子氏をお迎えしました。

本記事では、ヘルスケアビジネスコース第1回講義の様子を簡単にお伝えします。アカデミーに興味のある方、新潟のヘルスケアを良くしたいという思いをお持ちの方、医療課題に対してアクションを起こしていきたいと思っている方は必見です!


『ヘルスケアビジネスコース』 全体スケジュール

2021年7月から始まったヘルスケアビジネスコースは、下記スケジュールで進んでいきます。

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本日の流れ

14:00~14:15 開会式
14:15~15:30 講義『ヘルスケアビジネスの潮流と最新のビジネスモデル』
15:35~16:50 研修『チームビルディング』


開会の挨拶

伴内 富士男氏(株式会社BSNアイネット常務取締役)
4月から開講したにいがたヘルスケアアカデミーは、少子高齢化が進み医師不足に直面する新潟県で、真のヘルスケア課題を自ら見つけ解決していくという実践型の人材育成コースとなっています。本コースでは、新たに9名のアカデミー生をお迎えしました。アカデミーには、医療従事者やビジネスマン、行政職員、学生さん、デザイナーの方など様々な分野で活躍する幅広い年代の方々が在籍されています。みなさんそれぞれの専門性を活かしながら、素晴らしいビジネスプランを提案できるようチームで取り組んでいただきたいと思います。

新潟からヘルスケアを変えていく” 我々はこの思いでアカデミー生の皆様と一緒に取り組んで参りたいと思います。アカデミーを通じて、新潟県のヘルスケアの発展に向けて一緒に歩んでいきましょう。

裵 英洙氏(ハイズ株式会社代表取締役 )
本アカデミーが目指すのは、新潟のヘルスケア課題を、みなさんが知恵を集めて解決していくというリアルワールドです。ヘルスケアビジネスコースでは、みなさんにビジネスプランを作っていただきます。私は元々外科医であったため、現在の仕事を始めた頃はビジネスのビの字もわかりませんでした。しかし、これまで株式会社を3つ、一般社団法人を1つ、財団を1つ、延べ5つほどの事業体を作ってきました。その中で、ビジネスプランを0から作りあげてきましたが、その過程は本当に楽しかったです。楽しかったのですが、一方で、とてもしんどい思いもしました。

絵に描いた餅はうまく書けるのですが、実現可能性まで持っていくのが大変です。しかし、ビジネスプランというのはそこに夢があります。あれがしたい、これを解決したいという思いを形にしていく過程は、とてもエキサイティングなものになるでしょう。みなさんはこれから、アカデミーだからこそ出会えた仲間とともに、新潟県の課題をなんとかしたいという共通意識のもと数ヶ月進んでいきます。課題解決は一人でやっていくとしんどくなります。しかし、チームならなんとか乗り切れることもあると思います。忙しいからこそ集中し、課題追求で学んだことを実践し取り組んでいきましょう。

講義 『ヘルスケアビジネスの潮流と最新のビジネスモデル』
- 佐藤 創氏

佐藤さん

■ 佐藤 創氏(株式会社メプラジャパン 代表取締役CEO)
大学在学中に教育系NPO法人を設立し理事長就任。コンサルティングベンチャー取締役、医療法人の経営企画室勤務を経て、株式会社メプラジャパンを創業。2012年にカンボジアに移住し、日系病院設立などを支援。2017年より東南アジアの国々を飛び回りながら各国の医療機関・スタートアップ・投資家との協業を推進。これまで代表として3社創業、数社の役員・顧問を歴任。
・経済産業省「始動 Next Innovator 2018」選出。東京都主催「X-HUB TOKYO Global Startup Accelerator」メンター、シンガポール Galen Growth社 Global Head of Partners (Japan)、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員講師を務めるなど、幅広い分野で活躍。


本講義は、多くの事例をインプットし、課題解決方法のオプション(選択肢・武器)を増やすということを目的に進められました。ヘルスケアビジネスの潮流や最新のヘルスケアビジネスモデル、日本や世界における医療のデジタル化について学びました。

コロナ禍で加速したデジタル化
コロナ禍により、医療のデジタル化は一気に加速しました。医療のソフトウェア化や個別化、分業や統合といった取り組みも進み、いつでも、どこでも、誰でも適切な医療が受けられるようになりました。

医療のパラダイムシフトは、新しいビジネスを大量に産み出し、革新的なイノベーションを起こす企業への投資(期待)も急増してきています。2020年のヘルステックにおける資金調達額は、コロナ禍の影響で過去最大金額になりました。

最新のヘルスケアビジネスモデル
ヘルスケアビジネスとは、人々の健康や生活を支える仕組みのことです。課題(ニーズ)から始めること、さらには持続性を生むために対価を受け取れる仕組みづくりをすることが重要となります。最新のヘルスケアビジネスモデルとしては、健康増進や予防、診断やリハビリ、データ活用など多くの分野で様々なものが生まれてきています。その中で重要になってくるのは、様々な事例を見るということです。これは、車輪の再発明(=広く受け入れられ確立されている技術や解決法を知らずに再び一から作ること)をしないために大事となります。また、事例を調べていく中で仲間も見つけやすくなります。

(佐藤氏より、日本の急成長企業や海外展開する日本の医療スタートアップ、欧米や中国・東南アジア・アフリカにおけるヘルステック企業の動向や急成長企業について紹介がありました)

新潟の医療提供体制を持続可能なものにするためのポイント

・ビジネスとして、しっかりと対価を受け取れるサービスを提供する
・テクノロジーの活用は必要だが、テクノロジーだけでは解決できない
・Think globally , act locally. 目の前の大切な人の課題解決のため、遠くを見る



実際の事例をたくさん学び、今後ビジネスプランを作っていく上での非常に参考となる濃い時間を過ごすことができました。海外の医療ビジネスについてもっと知りたい方は、佐藤さんのnoteに記事が連載されているので、是非チェックしてみると良いかもしれません。


研修 『チームビルディング』 
- 小平寛岳氏 / 河村由実子氏

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■ 小平寛岳氏(ハイズ株式会社 コンサルタント)
長野県出身。新卒で上尾中央医科グループ八潮中央総合病院に入社。幅広い病期・疾患を対象としたリハビリテーション業務、ヘルスプロモーション活動等に従事。その後、訪問看護ステーションと整形外科に入社し、外来・地域医療における患者課題の解決に取り組む。大学院進学・中退を経て、株式会社メプラジャパンにてヘルステック領域の新規事業創出・海外展開支援に従事。現在はハイズ株式会社にて主に医療経営コンサルティング業務を行う。


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■河村由実子氏(ハイズ株式会社、理学療法士/ライター)
広島県出身。2013年理学療法士免許取得後、亀田総合病院にて勤務。2017年から県立広島病院のICU専任理学療法士として勤務。FMラジオで医療系トークバラエティー番組「医どばた食堂」メインパーソナリティーを務める傍ら、取材・編集を自ら行うリハビリ系Webメディア「リハノワ」を運営。2020年春、ICUにおけるオンライン面会システムを構築。2020年夏、一級建築士とともに離島の空き家をバリアフリーリノベーションし宿屋を作るというプロジェクトを立ち上げる。2021年春よりフリーランスとして独立。


チームビルディングとは
一般的に、チームビルディングとは各自のスキルや能力、経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みのことを指します。


今回のチームビルディングの目的
本日より始まったヘルスケアビジネスコースでは、『新潟のヘルスケア課題解決のためのビジネスプランを提案できるようになる』ということを目的に、4〜5人でチームを結成し、3ヵ月間でビジネスプランを作り上げます。

多種多様なメンバーが在籍するアカデミー生でチームを組み、3ヵ月という短期間で目標を達成するためには、それぞれの違いを活かし効率よく進めていくチームワークが必要になります。

本日のチームビルディング研修は、『メンバーそれぞれの能力を発揮し、お互いの違いを受け入れ、尊重し合いながらコミュニケーションを活性化させること』を目的に、講義およびワークショップが進められました。

実践!チームビルディング
チームビルディングの実践では、チームごとに分かれアイスブレイクと今後について話し合うグループワークが行われました。

アイスブレイクでは、チェックイン(・チェックアウト)についての説明が小平氏よりありました。チェックインは、気持ちの切り替えとお互いの状態の確認をするために有効な方法です。本日実践されたチェックインでは、名前やニックネーム、今の気持ち、自身の好きなことや嫌いなことの紹介や参加目的の共有が行われました。今後各チームで集まって活動する際も、チェックイン(・チェックアウト)をしっかりと行うことで円滑な運営が期待できそうです。

また、アイスブレイクでは共通点探しのワークショップが非常に盛り上がりました。制限時間5分で、チームメンバーの共通点をできるだけ多く挙げられたチームの勝利です。一番多いチームでは、なんと22個も共通点を挙げられていました。チームメンバーが一丸となり、結束力が高まった有意義な時間でした。

グループワーク「チームについて考えよう」では、各チームに分かれてチーム名やビジョン、運営方法について話し合いました。また、実際にどう進めていくかという運営面についても丁寧に話し合いました。チームの結束力が高まった有意義な時間となったようです。

今後は、チームでの活動が中心となり進んでいきます。どんなビジネスプランが生まれるのか、非常に楽しみです。


主催:ヘルスケアICT立県実現プロジェクト
運営:株式会社BSNアイネット・ハイズ株式会社
後援:新潟県
<ヘルスケアICT立県実現プロジェクトについて>
新潟の地域医療課題をヘルスケアICTの力で解決すべく令和2年10月に立ち上がったプロジェクトです。本プロジェクトでは新潟県の医療・健康課題に対応したヘルスケアICTを活用し、人材・企業を育成することで、新潟から最先端のヘルスケアICTを生み出すことを目的としています。プロジェクトは2本の柱を軸としています。1つ目は、ヘルスケアICTプロダクトの開発です。新潟県の有する特に大きな医療課題として、小児産婦人科領域、救急医療領域、生活習慣病領域の3領域にてプロダクトの開発や地域展開に取り組んでいます。2つ目は、人材育成構想です。ヘルスケアICT人材の育成・集積を行っていくための人材育成コースとコミュニティを併走しています。
この2本柱で、分析・アイデア創出・サービス開発のサイクルが担える人・企業を新潟に増やし、継続的なイノベーション創出を通して、ヘルスケアICT立県を実現します。本プロジェクトは、株式会社BSNアイネット、ハイズ株式会社、株式会社Kids Public、日本電気株式会社新潟支店がコンソーシアムを構成し、新潟県や新潟大学と連携してワンチームで取り組んでいます。
Twitter:アカデミーの活動や関連情報、新潟のヘルスケア情報や潜在的な課題などを発信しています。

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