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ハンカチについて

こんにちは。ictmと申します。
もう、2021年の立夏(5月5日)(暦の上で夏の気配を感じはじめるころ)を過ぎたので
今回から、夏の季語を紹介いたします。

角川学芸出版編『俳句歳時記第五版夏』
角川学芸出版、2018年
68頁68頁に載っている
「ハンカチ」という季語について紹介いたします。

「『汗拭』」が明治以降「『ハンカチ』」と呼ばれるようになった。
季語としては汗を拭うことを目的とする。」


次に「ハンカチ」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「青空と一つ色なり汗拭ひ」

小林一茶が作った句です。

続いて句について私の推測を書きます。
全体的には、作者が見上げた空の色と
その際に持っていたハンカチの色が同じだという事を
伝えたかったのではないかと思います。
根拠は、“一つ色”の意味について調べたら

“同じ色”を意味していた事実が分かったからです。
また部分的には、「一つ色なり」という言葉で事実を

コンパクトに優しく断定し、
伝わるようにしているところに作者の技術力を感じました。

最後に私が、「ハンカチ」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「幕間にハンカチで拭くおでこかな」

私が、以前オーケストラのコンサートを

見に行った時の事を句にしたものです。
会場の熱気でおでこに汗をかき、幕間に拭いたことを描写しました。

俳句で切り取れそうなところをよく観察したいと思います。