眠れない時に何を聴く?
最近あまり眠れなくて
気圧のせいか、最近あまり寝つきも良くなく、やっと眠気が来たかと思えば日の出とともに部屋が明るくなると起きてしまう日々。
目覚めに合わせて起き上がってもボーッとしてしまうだけなので、いっそ寝直す方が良さそうだ。
そんな時、皆様はどのような音楽を聴きますか?
「いやいや音楽なんて聞かずに気合いで寝るよ」と言う方もいらっしゃるかと思いますが、本日は敢えて「音楽」や「音」に焦点を当ててみます。
安眠BGMを聴く?
安眠にはヒーリング系音楽やクラシックをオススメされることが多いですね。
なんとなく「ゆったりしてるし癒しっぽい」から「安眠できそう」と言うのは感覚でなんとなく理解出来ます。
さて話は変わって、私の学生時代の話です。
音楽系の大学に通っていたので「音楽療法」の講義も履修しておりました。
この講義の掴みとして、先生が出題してくださったクイズがこちら。
Q、患者の心を落ち着かせるために音楽療法として音楽を聴かせる場合、
相応しくないジャンルはどれでしょう?
1、クラシック
2、ヘビーメタル
3、歌謡曲
正解は……「どれも相応しい」でした。
もちろん、この回答には理由があります。
大変申し訳ないことにお話の詳細をすっかり忘れてしまったのですが、
曰く、「本人が好きなジャンル(曲)で」「心拍数にあっているテンポの音楽であれば」「音楽療法としては意味を為す」と言うことでした。
なるほど、なので入眠用BGMは軒並みゆっくりとしたテンポで、
あまり激しい展開のない(=心拍数が変わることのない)穏やかなクラシック等が多いのですね。
しかし。
個人的には困ったことが一つ。
クラシック、どうにも「聴いちゃって」そっちに集中しちゃうのです。
つい構成や音やメロディや楽器の音に耳と意識がいってしまう。
ヒーリング系BGMも同様「あ、虫の声ループしたな」とか気になっちゃう。
かと言って、最近好きで良く聴いている音楽はテンポも早く激しい煽りを含む「ヒプノシスマイク(※1)」か、
ワクワク感が止まらないディズニーランドおよびシーのショー&パレードの曲なのでテンションが上がってしまい、入眠には向かない。
果たして私は何を聴いたら快適な眠りが手に入るのでしょうか。
これを聴いてみた
明け方、もう少し寝ておきたいな…なんて思いながら
もやもやもや〜っと思い出したのが先ほどの音楽療法の先生のお言葉。
「……心拍数にあっているテンポの音楽であれば…」
「…心拍数にあっているテンポ…」
「…心拍数… テンポ…」
つまり、自分に向いた音楽が見つからなくても
心拍数に合わせてメトロノーム鳴らせば心が落ち着いて眠くなるのでは??
思い立ったが吉日。
目が覚めてしまった明け方5時、その場でメトロノームアプリをダウンロードし、
BPMを33にあわせ八分音符の1拍目にアクセントをつける形でスイッチオン!(※2)
するとどうでしょう。。
寝てました。完全に寝てました。
20分後に自動で音が消えるようタイマーを設置しておりましたが
音が消えたことなんて一切覚えていません。
気がついたら寝ていて、そして通常通り(?)の朝でした。
不眠にお悩みの皆さま。
カチッ カチッ カチッ カチッ…と言う音、結構眠れます。
側から見たらすごくシュールな絵面であることには違いありませんが。
どんな曲もイマイチ効果がなかったと言う皆さまも、
是非メトロノームで遊んでみてください。
注:当時講義で教わった音楽療法の専門的な部分は、残念ながらすっかり忘れてしまいました。
ですので上記の先生からのお話は、私の記憶バイアスがかかりまくっている情報と考えていただけると幸いです。
〜〜〜〜〜
※1…「ヒプノシスマイク」
武力による戦争が根絶され、女性が覇権を握るようになったH歴。(中略)争いは武力ではなく、人の精神に干渉する「ヒプノシスマイク」にとって代わった。このマイクを通したリリックは、人の交感神経・副交感神経等に作用し、様々な状態にする力を持つ。(参照:Wikipedia)
三行で言うと
「HIP HOPの重鎮からニューカマーまでが作詞作曲を手がけ
ベテランから若手まで12人の男性声優が歌唱(ラップ)に挑み
お互いの業界内で全く新たな風を吹かしている私が大好きなコンテンツ」です。
※2…「BPMを33にあわせ八分音符の1拍目にアクセントをつける形でスイッチオン!」
BPM33とは「1分間に33回等間隔で音が鳴る状態のテンポ」のこと。
(「つまりBPM60って時計の秒針と同じなのね」と思った貴方、鋭い。)
試しに1分間の間に33回、等間隔に手を叩いてみてほしい。これが「BPM33」。
これを「八分音符の一拍目にアクセントをつける形」にすると、
1回目と2回目のクラップの間に小さなクラップをもう1個挟む形になる。
「1と、2と、3と、4と…33と」と声に出しながら手を叩くと分かりやすい。
「1」では大きめに手を叩き、「と」では小さく叩く。
(「つまりこの場合1分間に66回手を叩くことになるのね」と思った貴方、超鋭い。)
「では最初からBPM66に合わせれば良いのでは?」と思った貴方、聞いてください。
実体験をした身としては、この「クラップが大小に分かれている部分」が
安眠ポイントの1つだと思うのです。(※飽くまで個人の見解です)
メインのテンポはあくまでも「BPM33」で非常にゆったりしている。
でも鳴っているのは「BPM66」で心拍数に近い。
心拍数に近い音を聞きながら、心拍数よりも遅いリズムを感じることで、結果「無意識的に、もっと心拍数の遅い身体(=熟睡時)の感覚に寄せて行こう」という(勝手な)魂胆です。
……とか考えていたら、今夜はメトロノームでは眠れない気がしてきました。笑
おわり
晩御飯のおかずを1品増やします。