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相手の可能性を決めつけない

IC協会 理事長の岩松祥典です。

独立して20年。
この仕事をしていて思うことは
”相手の可能性を勝手に決めつけない”ことは
大切だということです。

ちょうど1年前、私のクライアントの
新卒内定者の育成をスタートさせました。
その内定者は、人事配属が決まっている学生。
つまり、職種限定での新卒採用の内定者です。

クライアントにとっては、初めての人事配属の新卒。
そのため、早期に育成したい気持ちが大変強く
とても高い期待を寄せていました。

先方の役員からは
「まずは採用担当として早々に一人前になるよう
 内定者のうちから、徹底的に鍛えてやってください」
と要望されましたが
「まだ入社もしていないのに、そんなに厳しく
 育成していってもいいのですか?
 もっとじっくり育てたほうがいいのでは??」
と何度も確認をしました。
この時点で、その内定者の可能性を
私は勝手に決めつけていたわけです

とはいえ、先方の役員からは
採用担当としての養成を強く希望されたこともあり
入社前の2月から「採用担当養成講座」と題して
全8回の講義を始めることにしました。

まずは、私の拙著「面接の強化書」を本人に渡しました。
そうすると、彼は3日で完読。
多くの付箋や下線のあとがあり、中身もほぼ記憶。
いやはや、その意欲の高さにビックリしました。

講座を始めてからは徹底的に指導していき
調査が足りないものは突き返したり
面接ロープレで上手くいかないときは補講したり
プレゼン練習も何度も行ったり。
彼が入社したあとも講義を続けるうち
5月の終わりには、そこそこの採用担当になりました。

現場のマネジャーからの評判は高く
新たなインターンシップの企画を
現場の人々と作り上げるだけでなく
これまでの選考データを自ら見直したうえで
ESの質問項目の見直しなど選考フローを変えるなど
他社の20代の新卒採用担当と比較しても
遜色のない成長を遂げていきました。

養成講座を無事終えた6月。
彼から、お礼の直筆手紙と菓子折りが届きました。
ビジネスパーソンとしてもちゃんとしていて
本当にびっくり!!

その後は、定期的に連絡を取りながら
現状の課題として浮かび上がったことは何か?
その解決のための新たな施策案は何か?
などを聞かせてもらっています。

目を見張るような成長ぶり!
あのとき、彼の可能性を勝手に決めつけなくて
本当に良かったなぁと思ったわけです。

もうすぐ彼も社会人2年目に突入。
さらなる成長を見守りたいと考えています。

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

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