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「いちくみ」気になる教育ニュース #1 -コロナ禍と対面授業-

 「いちくみ」広報担当です。公式noteにお越しいただき、ありがとうございます。さて、今記事では、気になる教育ニュースについてお話いたします。

小中高生保護者の8割超「子どもの外出減らしたい」

 Z会グループさんの調査で、『小中高生保護者の8割超「子どもの外出減らしたい」』と思っているとの回答が得られたということです。いわゆる学習塾の指導形態は、集団指導、個別指導、自律立学習型自習室と年々推移してきましたが、この新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によりさらなる変化として、オンライン授業の提供・受講の急加速は、この記事をお読みの皆様でしたら既にご承知のことかと存じます。

 しかし、このオンライン授業の提供は、「いちくみ」に在籍中の講師・先生ももちろん各教室やご家庭で様々な問題を孕んでいると我々は考えております。

face-to-faceの授業で得られるもの

① 生活・学習の管理としつけ 我々民間教育従事者は、提出物や宿題のペース配分の確認はもちろんのこと、生活の管理、加えて挨拶・姿勢・態度などのしつけも担っています。しかし、特に集団オンライン授業では一人ひとり管理するのに十分な時間が取れなかったり、個人のものだとしても満足度の高い宿題チェックにはなり辛かったりという危惧が間違いなくあります。また、個人のオンライン授業でも画角によって、理解度や表情の確認ができないのも懸念材料のひとつです。中にはカメラ・ネットの不具合などで生徒が端末の前にいるのかいないのか分からない場合すらあります。自律性の身に付く前段階の小・中学生ですと、これでは学習の定着は期待できないのでは…との危機感は拭えません。

②学習への動機付け 短期的、あるいは長期的な目標設定や、学習をする理由付けの設定は、継続的な学習習慣を修得するためにとても大切です。定期的に教室で、あるいは電話などでman-to-manの生徒面談が十分になされているのであれば、オンライン授業でも、対面授業でも問題はありません。現在通塾中の教室ではいかがでしょうか。週に一度、月に一度、学期に一度…。まさかコロナ禍に入って以降、面談などまだ一度もない、などということはございませんでしょうか。

③学習・復習の仕方 現行の本人の解法の確認や理解不十分な課題に対しての適切な問題提供は、我々の業務の中心をなす部分です。現在ご通塾の教室から、『オンライン授業で、表情を写すカメラ』と、『手元・ノートを写すカメラ』の2台のウェブカメラや内蔵カメラ等を用意するよう伝達はありましたでしょうか。face-to-faceだと当たり前に視認できたことが、オンライン授業ではかなり煩雑だというのが実践した我々の体感です。

④授業・知識の提供 実際に教室に出席し受講する授業と、オンライン授業による生配信や動画・コンテンツの配信とでは、どのような違いがあるか。これは変化の渦中にいらっしゃる生徒の皆さんがいちばんよく分かっているかと思います。教室側は動画を配信して終わり、保護者様も「うちの子どもはきちんと見ているのか…。」という状態は大変危険です。自律心のある高校生向けの予備校などのサテライト受講のようにスムーズに受け入れられる小・中学生がそう多くいるようには思えません。

⑤受験戦略、志望校の提案 ②と同様、保護者面談や個人面談などを通して、本人やご家族の希望する志望校に合わせた教材の選定や、効率的な学習方法・教材の提示、併願校の提案は、我々民間教育従事者の経験が発揮できるところです。通塾中の教室では、十分に時間をとっていただけておられますでしょうか。

⑥コミュニケーション 授業内外での、生徒への体調確認や声かけは、face-to-faceでしょうとオンラインでしょうと関わらずなされなければならない基本的なやりとりです。これらがしっかりと約束されて初めて、安心して保護者は、お子様を教室や端末の前に送り出せるというものです。コロナ禍以降急に疎遠になったというような不安はございませんでしょうか。

民間教育の位置付け

 萩生田文部科学大臣は特例として、一定の要件のもとで行われた家庭学習の内容を改めて学校で教える必要はないと通知したことを明らかにしました。奇しくもコロナショック渦中にあって、民間教育が学校教育にただ付随していくものではなく、バリュアブルなものであると再考する機会が得られたわけです。どんな些細なことでも結構ですので、ご相談ございましたら、一度ご連絡いただけましたら幸いでございます。どうぞお待ち申し上げております。お子様に本当の意味で実りある選択をしてあげられるのは、保護者の皆様だけです。


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