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生半可なロストメタは全部無駄!

初週のシティリーグへの当選が決まって以降、ロストデッキとそれに対するメタデッキへの研究を続けてきた成果をここにお伝えしようと思います。

どうもいちょーと申します。昨年末のアドカレドガスミュウなどでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、大抵の方にとっては初めましてでしょう。今シーズンのシティリーグでは当日に頭がバグって勝てる試合を捨ててしまいましたが、そこに至るまでの自主大会ふたつやボックス争奪などで同じくロストデッキを使用し勝率は8割を越えていました。また、その多くがクレッフィなどロストを強く意識したデッキを超えてのものでした。ではなぜロストが最強で、メタが無駄だと言い切れるのか、少しずつ掘り下げていきましょう。

環境

まずロストメタを語る前に、ロストがメタられるに十分すぎるほどの環境トップであることを明らかにしなければなりません。ただ改めて明らかにする必要も感じないほど明確に、ロストデッキが最強です。

トップ4の過半数をロストギミックが占めています。中でも注目すべきがその配分です。ロストが環境トップなのは一旦納得するとして、なぜその中で最も勝っているのがギラティナなのでしょうか。ロストバレットvsギラティナの試合では、ギラティナ側も基本的にロストバレットとして振る舞います。ギラティナパーツはすべて不純物となる訳です。一方のロストバレット側はそのまま60枚フルパワーで相手のギラティナ入りロストバレットとも言うべきデッキに立ち向かいます。その有利不利など、改めて言及するまでもないでしょう。

ではこのシェアの逆転が起こらないのは何故でしょうか?それはギラティナにロストバレットミラー以外での優位性があるからに他なりません。では、それは280点のロストインパクトでしょうか。スターレクイエムでしょうか。今ロストバレットとギラティナを見比べてギラティナを選ぶ人の多くが、それは本質的でないと言うかと思います。彼らの多くはアビスシークに大きな魅力を感じています。

https://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/41884/regu/XY

つまり、今のロストバレットには安定感が不足しており、それをアビスシークで無理やり補えるギラティナが優れていると考えているのです。もちろん、チェレンを拒否してアルセウスを倒せることや、サーナイトをスターレクイエムでワンパン出来ることも魅力的ですが、ヤミラミで打点を置いてその後にガラルファイヤーやかがやくリザードン、ザマゼンタで倒していけば十分だということも熟練のロスト使いは納得しているかと思います。では、なぜこれまでも環境に存在していたロストでは安定感が不足しており、ギラティナのアビスシークに頼る必要があると考えているのでしょうか?

メタデッキ


一部の人はロストのデッキパワーが傑出しており、安定に寄せても十分戦えるからだと言うでしょう。そしてそれ以外の多くが、クレッフィが前にいてもロストカウントを進めるためと答えるはずです。ここまで確認してきた通りロストデッキは環境トップであり、であるからこそ強烈なメタに曝される宿命にあります。その代表がクレッフィや耐久デッキです。以下に僕が触っていたレシピを並べておきます。

https://www.pokemon-card.com/deck/result.html/deckID/9NiQgg-7BYTuO-NnnnLg/
https://www.pokemon-card.com/deck/result.html/deckID/kFV5fF-zeTVhU-F5fkbf/
https://www.pokemon-card.com/deck/result.html/deckID/p22S3R-fUAgFh-MypXyX/
https://www.pokemon-card.com/deck/thumbs.html/deckID/9nLgHH-MDaKEK-PggNnQ/

前者ふたつはクレッフィで足止めすることを、後者ふたつは回復することでロストの軽微なダメージを受け切ることを目的としたものでした。特に受け流していく過程でジャッジマンを打ち込んでいくことも目標になっていることは見逃せません。そして、これらやさらに後ほど言及するジュペッタワナイダーなどといった極端なデッキとの対面を繰り返して尚、僕はロストバレットで十分安定感があると結論付けました。

僕が実際にシティリーグや各種大会で使用したのが以下のデッキになります。

メタデッキへのメタはプレイング

https://www.pokemon-card.com/deck/confirm.html/deckID/EyypXy-ghG0Gj-XMyyp2

新環境ではまだ珍しいと言える、ザマゼンタ型のロストバレットです。ガラルファイヤーでも、リザードンでも、ギラティナでもなくこれに行き着いたのには理由があります。まずはクレッフィとの対面から見ていきましょう。

クレッフィはその特性によってこちらの花選びや隠し札など、ロストを貯めるための特性を全て止めることができます。また先んじて4枚をロストに送ったとしてもウッウで倒すこともできません。そのうちにクレッフィ側は裏のポケモンを育て終え、サイドの有利交換を始めていく、というのがクレッフィを使う人の目論見であり主張点でしょう。上に挙げたデッキの他に、サーナイトを育てるものも、これに該当します。

https://note.com/togame_0408/n/n6b1f784986d1 より

クレッフィエレキと言われるデッキをのぞき、これには大きな落とし穴があります。それはクレッフィが高々10点しか相手に乗せられない上に、クレッフィを場に2体揃えないと穴抜けの紐で簡単にロックを解除されてしまうという点です。つまり、メタ側はHPが70しかないポケモンを2体も盤面におかなくてはなりません。そしてそれを達成しても、メタ側がアタッカーを動かすまでロストが何もしないわけではありません。アクロマを打ってロストカウントが進むこともありますし、盤面にもエネルギーが溜まります。中でも無視できないのがゲッコウガの月光手裏剣と、ヤミラミのひっかくです。

https://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/41848/regu/XY

クレッフィは精々10点に対し、ヤミラミはその倍のペースで打点を置いていきます。さらに、ヤミラミは入れ替えカートで回復してくるのに対し、メタデッキの多くはその研究不足から回復カードを十分に積むことができていません。もしクレッフィが倒されずとも、回収ネット亡きいま瀕死の置物がベンチに2体残るのは致命傷です。ヤミラミにいつでも3枚抜き4枚抜きを狙われてしまいます。つまり、クレッフィを置くとヤミラミとのダメージレースに負ける他、最終的に大きな負け筋にもなってしまうのです。
これはゲッコウガに3エネつく展開でも変わりません。メタデッキがゆっくり盤面を作る間、ロストもゆっくりゲッコウガにエネをつけることができます。そしてゲッコウガがクレッフィを2体倒したら最後、ロストの勢いに飲み込まれていきます。

つまり、これまで研究されているクレッフィデッキではその多くが不十分なのです。何が不十分なのかと言うと、クレッフィの回復要素と、ゲッコウガに早期に触る方法、そして相手への打点です。クレッフィエレキは打点という弱点こそ克服していますが、その動きのために大きくデッキパワーを落としており、ゲッコウガでクレッフィを2体倒したあとザマゼンタと適当なアタッカーとヤミラミといったような並びで簡単に逆転することができます。

アルセウスやパフュートンを回復させるデッキも変わりません。まず何より回復リソースが有限なのに加え、そのドローエンジンが脆弱です。ヤミラミやゲッコウガで容易に足回りを奪うことが可能であり、その後はフェアなダメージレースをするだけで非エクの優位を押し付けて勝つことが出来ます。これはチェレンの気配りと進化ポケモンという相性の悪さから来ます。細かいプレイングに関しては後述しますが、進化ポケモンをチェレンで回復させるということは、その番無防備に進化元を置いておくことを意味します。ですから先に挙げたパフュートンではチェレンと合わせてモミも厚く採用していました。勿論これにも問題があり、相手がベンチを管理することでウッウやザマゼンタが狂乱の香りを耐えてしまいます。が、背に腹は変えられませんでした。同じく勝率もそれほど変わらず勝ち切らないメタデッキのままでした。

https://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/42614/regu/XY


では改めて僕のデッキを見返してみましょう。

https://www.pokemon-card.com/deck/confirm.html/deckID/EyypXy-ghG0Gj-XMyyp2

僕が意識したのはキバナと水エネルギーの枚数です。この理由はやはり、メタデッキへの勝率からです。水エネルギーに触りやすくすることで容易にメタデッキに勝ち切ることが出来ます。現在の環境にあるメタデッキの理解度であれば、これだけの枚数で十分だと考えました。そして残るはロストミラーへの勝率だけでした。であるからこそ、それを最大化できるザマゼンタを選びました。メタデッキへの勝率が担保された中で、ロストとの殴り合いで最も有利であるこのデッキが現状の答えのデッキであると考えます。

各種採用カード解説

ルチャブル 1枚 キュワワー2枚抜きなど、相手の止まっている足を奪える他、ロスト対面で4枚取りを大きな勝ち筋としているこのデッキでは必須級です。また、ルチャブルへの触りやすさを鑑み、ネストボールを1枚レベルボールに変更しました。

ドラピオン 1枚 ミュウへの大きなカウンターカードになるほか、黒馬やサーナイト、ジュペッタにミュウツーまでワンパン出来る最強のアタッカー。ミュウツーVunionは16個しかダメカンをばら撒けず、つまり相手が2に入るまでにこちらが6枚取り切るかミュウツーを発進しなくてはならない状況にすればキバナからドラピオンを出して逆転できます。つまりクレッフィサーナイトミュウツーみたいなのも別に有利です。

ボスの指令 1枚 ザマゼンタが簡単にサイド2を進められるため必須でした。クレッフィ2枚の盤面でも無理やりロストを貯めにいくことも出来ます。

やまびこホーン 1枚 4枚抜きのために採用したほか、相手のツツジがもう見えている場面などでは最後にやまびこザマゼンタボスでの勝ちも狙えます。クレッフィエレキ対面で取る残り4枚のうち、1枚はやまびこで釣ってきたクレッフィであることもしばしばです。

ポケギア3.0 1枚 アクロマへの触りやすさのほか、ピンのサポートが増えてしまったため1枚目のバリューは非常に高く感じて採用しました。2枚目はスタジアム系列に価値が劣ると考えています。  

ビーチコート 1枚 入れ替えカードが十分にあること、相手のロストが貼ってくれることも少なくないことから最低限の枚数での採用となりました。雪道ジャッジマンが打ちやすいデッキ(=ターボミュウ)が増えた場合はロストスイーパーなりビーチコート2枚目なりの枠を探すことになります。

VSロストギラティナ 有利

https://www.pokemon-card.com/deck/confirm.html/deckID/VFfV1b-lQrofJ-fFkFFF/

お互いにロストバレットとして振る舞います。その中でこちらはザマゼンタとルチャブルが有利に働く要素です。ウッウやザマゼンタで2枚の交換をする間にロスト10枚を目指し、その後はヤミラミを押し付け続け4枚取りを狙います。いれかえカートがお互いに入っているので、裏にザマゼンタなど最後の1枚を簡単に取れるアタッカーが作れる場合はツツジケアより3枚抜きを優先することもあります。あまりベンチを広げずルチャブルを置ける盤面を残すことや、最後にやまびこから負ける時だけザマゼンタで埋めるなど、ヤミラミからの負け筋と勝ち筋を意識すれば、十分有利な勝負となります。
今回は省きますが、ガラルファイヤー型のロストバレットでもやることは全く変わりません。

VSロストバレット 微有利

https://www.pokemon-card.com/deck/result.html/deckID/pRy2Sp-mOl9dZ-MySX22/

スイーパーの差でロスト10にたどり着くのは相手の方が早いですが、盤面のHPはこちらの方が高く、また相手がザマゼンタの処理に手こずりやすいことも含めて少しだけ有利です。4枚抜きを狙いつつ、裏にアタッカーが準備できたら相手に入れ替えカートを打たれる前にサイドを取り切ることもやはり重要となります。

VSクレッフィエレキ 五分

レシピは上のものを参照してください。クレッフィ2枚が用意できなさそうであれば穴抜けからサイドを進め、2枚いるのならゲッコウガを用意します。相手が2枚取る返しに月光手裏剣で2枚取り返すことが出来ればそこからはフェアなサイドレースが始まるので、ボス1枚とザマゼンタ→ウッウ→ヤミラミと進めるか、ザマゼンタ2枚とヤミラミといった形に進めることで十分勝ちが見込めます。デッキの構造上相手が完璧を通すことはほぼ不可能なので、どこかに綻びが出来、そこを突く形です。

VSミュウ 有利〜五分

https://www.pokemon-card.com/deck/confirm.html/deckID/EMXpMM-fPnN8p-pMpXMy/

フュージョン型、ターボ型ともにプレー指針は変わりません。ミュウを相手せず、ウッウやザマゼンタで裏に置いた打点をヤミラミで回収していくことで十分勝ちが見込めますし、どこかでドラピオンを通すことが出来れば大きく有利に傾きます。ターボ型の場合は雪道ジャッジマンが多く飛んでくることから少し苦しいですが、まだ環境的に多くないだろうと考えスタジアムの枚数を妥協していました。もし今後ターボミュウが増えるのであれば、雪道を割れるカードはもう1枚増やす必要があります。

VSワナイダージュペッタ 有利

https://dorasuta.jp/column/detail?aid=10642 より

負ける訳がありません。ゲッコウガすら置かずにキュワワーとウッウのように殴れるポケモンだけを並べて全員にひたすらエネを貼ってください。すぐ勝ちます。相手は回転アタックよりクロックが遅いのです。

ロストを真にメタるには

ここまでロストを意識した浅いデッキはそのほとんどが無駄であるとの旨を述べてきました。それはなぜかというと、そんじょそこらのクレッフィでは手負いのクレッフィが場に残ってしまうし、回復系ではやまびこや回復後の隙を狙われて6枚を取り切られてしまうし、ツツジでどうにかしようにもそもそも勝ち確盤面でないと相手はサイド3以下に進んでくれないといったところからでした。

ですから、デッキパワーを維持しつつこれらをさらに解決させればいいのです。打点が遅くて負けるならクレッフィエレキのようなものを考えればいいのだし、あるいはクレッフィをどかすか回復出来るものかを用意すればいい。回復の隙はチェレンをモミにすれば幾らか誤魔化せるし、やまびこはミモザなどで無理やりケア出来るかもしれない。ツツジが打てないのならジャッジマンを打てばいいじゃないか。

これは想像以上に難しい試みですが、環境初週からそこまで辿り着いたデッキもいくつかありました。先ほど貼ったターボミュウなどは、お祓いグローブでタブレットを節約しながらサイドを進められるようになっていて非常によく練られていると感心しました。それ以外にも昨日このようなサーナイトが優勝されていましたが、こちらも素晴らしいリストでした。

クレッフィを置くだけでは有利には程遠いということをよく理解されてのこれほどの回復札やジャッジマン、回収札の厚さなのだろうと思います。ガラルファイヤー+ウッウと非エクサーナイトとの勝負になった時にサーナイト側の手数が足りるのか少し不安が残りますが、勝たれているから十分なのでしょう。毎ターン散らしながらエネをつけて回復すれば満タンのサーナイトが前に出れるという仕組みは数あるサーナイトデッキの中でも最もよく練られていると感じます。

そして僕がロストメタで考えていたデッキとしては、最初の方に貼ったアルセウスサーナイトの他には黒馬なんかが挙げられます。

https://www.pokemon-card.com/deck/result.html/deckID/FkfvFV-LwKQI4-wk15bk/

クレッフィエレキと同じく、ブリムオンVの技で前に打点をおきながらクレッフィを押し付けるタイプのデッキです。エレキより打点が低いことも多いですが、それ自体は最後にアストラルビットで回収できることもありあまり気になりません。が、如何せん根本のデッキパワーが低く感じました。エネルギー回収がスーパーなものになったり、サポート構成をよりはっきりとしたものにすれば改善するかもしれない、研究の余地のあるデッキだとは思っています。

そして上に貼ったアルセウスサーナイトはロストには比較的勝てるデッキになっていると考えていますが、ギラティナが思いの他厳しく、研究を進める以前に諦めてしまいました。Vガードやかがやくサーナイトに追加してもう1枚道具でアルセウスのHPを伸ばせるカードがあれば改善しそうなので、大きなお守りの代役が待たれるところです。

ロストメタ側が意識すべきプレイング

今の狭いカードプールではデッキパワーとロストへの強さを両立させることが難しそうなことがわかりました。では翻って、プレイングや細かいチューニングではどういった工夫をすることが出来るでしょうか。

効果的な手札干渉

まず第一に、手札干渉をすることが重要となります。中でも、キバナがクリティカルとなるターンの前に干渉することが極めて重要です。クレッフィエレキvsロストで最初にエレキ側がサイドを進める時、アクロマから7まで伸ばしてミラージュを打つことは大抵の場合容易ではありません。したがって、1エネゲッコウガがそのような場面から動くのはせいぜいキバナのみとなります。当然アクロマより採用枚数は少なくなっているので、その場合のジャッジマンなどはクリティカルに刺さります。また、もしそこで手札干渉が出来ないのであればエレキを進化させて前を倒せる打点を用意してしまう前に、もう1ターン待ってジャッジマンやそもそもゲッコウガを倒せるボスを探しに行かなくていいのかを検討する必要があります。エネが10枚以上採用されているとはいえ、ゲッコウガは水エネが2枚必要なので、キバナもミラージュも絡まずにそれが用意出来ることは非常に珍しいです。

また、根本的にツツジが刺さるのかは検討すべきです。今のロストは裏に強力なドローエンジンの入ったデッキでない限り、ハンド干渉はサイド3になるまで飛んでこないと高を括っています。そしてその前提の上で、4枚取りやツツジが打たれても最後の1枚をちゃんと取り切れる勝ち確盤面の構築を狙ってきます。ですから、ロストを意識してツツジを入れているのであれば、それは本当にツツジで十分なのか検討しなくてはなりません。ツツジを打てる時にはもう負けが決まっているのであれば、少しパワーを落としてでもジャッジマンに変更すべきです。

もちろん、ロスト側はこれをわかっています。もしロストが十分に溜まって、サポートを打つ必要がない場合はジャッジマンに備えてサポートを温存しています。相手がアクロマを打ってないから干渉の必要がないのではなく、干渉されても耐えられるようにアクロマを残している場合がほとんどです。考えもなしにアクロマを打っていたり、ツツジが辛いなどと言っている場合、あなたのロストは間違っていることがほとんどです。

ヤミラミで負けない

ついで、ヤミラミで取り切られない盤面を目指すべきです。盤面の低HPポケモンを回復させるなり崩れたスタジアムでトラッシュするなり、思い切って気絶させてツツジを無理やり打ちにいくなりといった工夫が必要となります。その点でサーナイトが自分のポケモンを気絶させてツツジを打てないのは非常に残念です。もし出来たのなら、例えば僕はクレッフィで固めてサクッとクレッフィ自爆させてツツジ打ってサーナイトで殴ってれば強いというようなデッキを組んでいたでしょう。ですがそうは行かないので、やまびこケアにもなる崩れたスタジアムや、各種回復カードはやはり入れるべきです。中でもこれらの回復カードは検討の価値が十分にあります。

https://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/40990/regu/XY https://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/42695/regu/XY

また、回復カードの中でも特段プレイングを言及すべきだと考えているのがチェレンの気配りというカードです。ザマゼンタと対戦するアルセウスでの使用が顕著ですが、チェレンというカードは、以下のように言い換えることが出来ます。それは”次の番にサイドを2枚取られることのみを拒否するカード”というものです。いくら回復しても、穴抜け等で1枚サイドを取られることは許容した上で使う必要があります。

アルセウスの場合、裏にVを置かないと技でエネをつけられなくなってしまうのですぐ裏にアルセウスVを置いてしまいがちですが、これは大抵の場合間違っています。それでは結局ザマゼンタからサイドを2枚取られてしまいます。チェレンを打った次のターンに手負いのアルセウスが前、裏に無傷のアルセウスという状態でジャッジマンなどを打つのがサイドやダメージ要求の最も厳しいものになります。アルセウスを裏にも置くのは、相手がアルセウスをワンパン可能な場合か、チェレンが手札に複数見込め、満タンアルセウスを押し付け続ける価値があると認められるとき程度です。相手にみすみすサイド2枚を渡す義理はありません。もちろんそこにボスを撃たせることで後々のゲームが作りやすくなるならそれも悪くないですが、ことロストに限ってはヤミラミが悩みの種となることは想像に難くないでしょう。


これまで、僕の1月のロストに関する研究成果をまとめてきました。現在、世間には表面的なロストメタのデッキがありふれているように感じますが、そのほとんどがロスト側の軽微な枚数調整と入念なプレイングで簡単に逆転を許してしまいます。現状ロストがトップメタであることは否定のしようがなく、またであるからこそザマゼンタパッケージのロストバレットが最強であると考えます。僕は結果が出せませんでしたが、ここまで読んでくれた方の多くが納得していただけるのではないでしょうか。では、これが最強のロストデッキか、最強のロストメタデッキか、そのいずれかにかかわらず、あなたのポケカに有益なものとなれば幸いです。以下に僕のシティリーグの対戦ログや、愛媛旅の風景などを載せて終わります。有料ですが、この記事が面白かったという方は読んでいただけると非常に嬉しく思います。
ではここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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