見出し画像

カップラーメンについて語る

カップラーメンが3分から後の世界を知らないように、隣に寝ている女性のことが何も思い出せない。
明日になって気づくのだが、今日は永遠の前日だった。

希望、絶望、歓喜と悲劇が混じり合った街の熱量でも体温と艶を彼女に与えることが出来ない。

彼女の透明感のある目はその街を冷たく拒絶していた。

180秒という数字は単なるデジタルと軽視され、ときには無視をされた。

それでも時間だけが、人々に平等に流れる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?