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【60歳一人旅】#20 人種差別か⁉️ ベネチア🇮🇹イタリア


昨日はボローニャを早朝出発し、ベネチアに到着した。午後から半日歩き回り、水の都の見どころを見て廻った。

今日は2日目なので、昨日と違う方面に行こう!と出発。今日はリュックがないので身軽だ。
駅の券売機でもたついてる所に、若い旅行者カップルが買い方を教えてくれてチケットをゲットした。

サンタルチア駅までの一駅分で1.45€
2等列車に乗り込むが、この寝台車両は一般客はダメだと言われた


既に出発して一ヶ月になるが、出る前はリモートワークと運動不足で体力にはかなり心配していた。

一昨年妻と博多旅行に行った際も、昔の様に一日中歩き回れず、体力が落ちた事にショックを受けていたし、
去年の台湾旅行も友人のペースについて行くのがやっとだった。

数年通ったジムも少しずつ通わなくなり
週2-3回プールで泳ぐ事もなくなり、最後の方はジム代を払っていて勿体ないから行かないと!と言う使命感だけで行っていたが、辞めてからは、使命感から解放されてほっとした。
たまのジョギングもすっかりやってないし、暇潰しで始めた登山にのめり込むも、だんだん行かなくなった。体力は落ちる一方だった。

しかし旅に出て1ヶ月、毎日1〜2万歩歩いてるうちに体重も落ち身体が軽くなり、体力がついて 暑さにも強くなった気がする。一度膝が痛くなったが、慢性的な腰痛もないし、改めて年齢より、習慣が老いのスピードを早めているのだ と実感した。

自分ながら、若者みたいにバックパックを背負い旅行ができている事に驚いてる。
やる気になれば、まだまだ何でも出来る!
って事だな。
しかしやる気には期限があるから、実行は早くがいい。若者の様に残りの時間は長くないのだ。巧遅拙速って事だな。

昨夜のホテルはいつもより僅かだが、ワングレード上のホテルだった。値段は安かったが直前予約でセール特価だったんだろう。
朝の朝食も最近の朝食付きの内容に比べると少しだけ上だった。付いてるだけでも嬉しいのだが、内容も違っていた。

駅の裏手にあるホテル モンディアル
そんないいホテルには見えない 笑


各種クロワッサンとパン、ハム、チーズ、ヨーグルトにゆで卵、チョコレートケーキ付きだ。
クラッカーやラスクがクロワッサンに変わっただけでも嬉しい。

最近、朝食付きだと必ずラスクがメインで付いてくるのでイタリアの定番かと思ったら、それは違うんだなと分かり そんなはずはないなと笑えた。

朝食会場に行くと、広い会場のテーブルにはreserveとあり、奥の部屋の席に案内された。
15テーブルぐらいあって真ん中の3テーブルが2掛けになって囲まれている。
案内されたのは、真ん中の2人席だ。周りを見渡すと全員白人に囲まれていて、あまり居心地が良くない。
考え過ぎかだと思うが、この席配置は人種差別?的なものかと疑ったがまさかなあと。
この旅行に来て自分は東アジアの特殊な顔をした存在だという事をつくづく感じていて、日本のサッカー選手が差別的な被害を受けていて、なるほどなと思う事もある

自分が青春を過ごした1980年代の日本が好景気だった頃は、巷では日本は東洋の真珠だなんて白人気分で浮かれた報道をしていた時期もあった。
円は世界中で強く、日本から一歩出れば何処でもお買い得に旅行できた。
仕事で海外に行っても、どこの国でも支援国から来たお客さんなので、有色人種だなんて思う場面はなかった。
日本が元気を失ったのか?
そんな事を思う自分が元気がないのか?

食事をしていると、珍しく若い黒人女性が入って来て、自分の前の真ん中席に案内された。正直な所、自分がいつも泊まってる低レベルのホテルでさえ黒人の人を見かける事はまずない。
彼女はその場の違和感と言うか、
その様な場所に不慣れだったのかもしれないが、白人に囲まれた真ん中の席に、居心地の悪さを感じている様に見えた。
彼女が持参のポットに飲み物を入れようとしている姿を、周囲の白人達が一挙一動を監視している様にも見えた。
その部屋で自分と彼女は同じ有色人種で、まさに自分が感じているのと、程度の差はあれ彼女も感じている気がする。

昔、30年も前に妻が友人と3人でイタリア、フランスを旅行した時、フランスのカフェで多くの席が空いているにも関わらず、奥のトイレの前に案内されたらしい。外のテラス席に座るのに憧れてカフェに入ったのに、完全に差別された上にボラれたと話していた。
今日の朝食会場ではそこまでの差別はなかったが、また色々考えさせられた場面だった。

電車でベネチア島側に来た。今日は入島税を払えと係員に止められたので5€払った。昨日は係員がいなかったから払わないでいいのかと思ってたが、確かに支払い場所には人がたくさんいたのを思い出した。

サンタルチア駅を降りて右手に入島税を払う小屋ある
税の徴収はお試し期間で、徴収されるのはこの日で最後の様だ


宿泊税や入島税を取るくらいなら、もっと公衆トイレを増やしてほしいなあと思う。何度も危ない目に遭ったので。
観光客が住人の生活を脅かしているとの事だが、入場税を取るくらいじゃ人の規制はできない。

今日はメインの観光客が多い所から離れカンナリージョと言う地区を散歩した。住居地区の様で運河のボートも歩いている人も僅かで静かだった。

古い建物が並ぶ居住区域なんだろう。店も殆どない


運河沿いのベンチに座って静かにしていると、ここが世界の人が憧れる場所だと分かった。

蝉の鳴き声と遠くのボートの音しか聞こえない


そのまま人通りの多い地域には行かず、バスに乗り戻ると、駅前のバス停に緑色のバスが停まっていて、行き先がリエカと書いてあった。リエカって何処だ?と調べるとクロアチアのアドリア海沿いの街だった。クロアチアって気になるけど、バスで行けるんだーと思いながら帰った。

かなりの都市間を結んでいるFlixbus


ホテルへ戻り一休みした後、レストランとは言えない食堂に入ってアルビターナペンネとビールを注文して外の席で食べていた。
まあ美味しいのだが、茹でたマカロニに缶詰めのソースを絡めただけみたいだった。
それでも日本で食べる食事より格段に高い。

イタリアの物価が高く感じる旅の食費


ホテルへ戻り、風呂に入り洗濯をした。
長旅で荷物を減らすためには毎日の日課だ。

ここ数日ずっと考えてる、明日以降の行動予定を今夜決めないと!
この先どうする?

明日も予定のない旅は続く


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